2012年1月25日(水)

【人類でも理解できる『Mass Effect 2』 第1回】前作で宇宙を救った英雄シェパード、死す!

文:電撃オンライン

 3月15日に発売予定のPS3/Xbox 360用RPG『Mass Effect 3(マスエフェクト 3)』。電撃オンラインで展開している特集サイト“電撃Mass Effect”の連載記事5回目では、『マスエフェクト 2』の物語を紹介します。

 さて、“地球人でもわかる初代『マスエフェクト』”に引き続き、今回も3回にわたって、続編『マスエフェクト 2』の物語を紹介していきます。前作より登場キャラクターもミッションも増えた『2』は、前作以上に見どころがたくさんある作品となっているんですよ。

電撃Mass Effect

 まず、前回までの記事を読んでいない人のために、初代『マスエフェクト』はどういう物語なのか、簡単にまとめましたのでご覧ください。

『マスエフェクト』のあらすじ

 宇宙連合軍の少佐を務める主人公・シェパードは、プロセアンの遺物“ビーコン”を求めて惑星“エデン・プライム”に訪れた際に、サレンという男と出会う。サレンが宇宙を破滅へと導くという野望を持っていたことを知ったシェパードは、サレンの足取りを調査する。そして、その真意と背後にいるリーパーという脅威を感じ取った。


 さらにシェパードは、多くの異星人が中枢として利用している宇宙コロニー“シタデル”が、リーパーの仕掛けた罠であることを知り、シタデルに急行する。しかし、現地はサレンの襲撃により戦場と化していた。リーパーの先兵であるソヴリンはサレンを洗脳し、果てには機械化させてシェパードを倒すべく襲い掛かってくる。だが、シェパードおよび異星人の同盟艦隊の攻撃により、サレンとソヴリンは撃破される。リーパーによる宇宙の危機はひとまず去ったのだった。


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 物語の中で経過した2年という年月は、かつての仲間たちにどんな心境の変化をもたらしたのでしょうか。また、今作で主人公のシェパードが所属する組織ながら、気を許すことができない“サーベラス”の本当の目的は何なのか? この連載を読んでで興味が沸いた人は、プレイ状況を『3』にも引き継げることですし、実際にゲームをプレイして確認してみてください。

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プロローグ“ジョーカーを救え”

電撃Mass Effect

 サレンとゲスによって引き起こされた前作の大事件から約1カ月……主人公のシェパード少佐は、ゲスの残党を掃討するため、宇宙船“ノルマンディー号”に乗船していた。しかし、残党を追う最中に、ノルマンディー号の後方より所属不明の大型戦艦が突如現れ、大型戦艦の強力なビーム攻撃によってノルマンディー号は大破してしまう。

 航行不能になった船から乗組員が次々と脱出していくなか、シェパードは1人逃げ遅れてしまったパイロット・ジョーカーの脱出を手助けする。しかし、ジョーカーを脱出ポッドに乗せたところで船の爆発に巻き込まれ、シェパードは船外へと飛ばされてしまう。その際、爆発の衝撃でシェパードの宇宙服が損傷してしまい、酸欠によってシェパードは帰らぬ人となってしまった

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▲謎の大型戦艦からの攻撃によって、ノルマンディー号は大破してしまう。

プロローグ“覚醒”

 それから2年後。シェパードは何者かに襲われているサーベラスの研究施設で目を覚ます。彼はサーベラスが莫大な資金を投入する“ラザラスプロジェクト”によって、生前とほぼ同じ体、記憶のまま蘇生されたのだ。

 サーベラスは、かつてシェパードが任務を遂行する際にもかかわったことがある巨大な組織。人類生存主義を掲げ、遺伝子研究からテロ行為まで、人類の利益になることであれば、ありとあらゆることに関与しているといわれている。そんな組織に蘇生されたと聞かされたものの、まずは目の前に迫る危機から逃れるため、シェパードはサーベラスの職員であるミランダ、傭兵のジェイコブとともに施設を脱出する。その後、イルーシブマンと呼ばれるサーベラスのボスに会い、シェパードはラザラスプロジェクトの目的を探る。

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▲サーベラスでシェパードの蘇生にかかわっていたミランダ。遺伝子改造手術を受けており、あらゆる面で優れている。 ▲ジェイコブはサーベラスの傭兵で、もともとは連合軍に所属していたが、軍の体制に嫌気がさし、サーベラスへと移った。

 イルーシブマンによると、シェパードの蘇生作業をしていた2年の間に、前作で身を潜めていた機械生命体・リーパーの新たな攻撃が始まっていたという。リーパーは、前作のサレンと同様に何者かを操って人類のコロニーだけを襲撃。襲撃されたコロニーでは、住人がこつ然と姿を消してしまっているらしい。

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▲サーベラスを取り仕切るイルーシブマン。本名は不明。 ▲サーベラスは、宇宙の危機を救うため、シェパードを蘇らせた。

 しかも、辺境の星ばかりが狙われたために気づくのが遅く、前作で敵の黒幕であったソヴリンとの戦いで致命的なダメージを受けてしまった連合軍には、リーパーの脅威を調べる余裕がなかった。だが、このままでは人類が滅びてしまうとして、ソヴリン撃破の実績があるシェパードを蘇生させるラザラスプロジェクトを実行したのだという。

『マスエフェクト 2』キャラクター&用語説明 その1

【用語】プロセアン

 5万年前に宇宙航行技術を持つほどに文明が発展していたものの、機械生命体リーパーによって滅ぼされてしまった種族。プロセアンの技術は未だに発見されることがあり、人類は火星で発見した技術によって200年は科学が進化したと言われている。


【用語】ゲス

 300年前に労働と戦争の道具としてクォリアンに作られた人間型ロボット。搭載していたネットワークAIの進化により自己を獲得。クォリアンに反旗を翻し、独立を勝ち取った。以来、無法地帯となっているテルミナス宙域の先、ペルセウス雲と呼ばれる宙域に潜んでいるといわれている。


【用語】リーパー

 5万年前にプロセアンを滅ぼしたとされる謎が多い種族。分類的にはゲス族と同じ機械生命体になるが、ゲスは元々クォリアン族に作られたロボットであるため、出自が異なる。


【キャラクター】ミランダ・ローソン

 サーベラスの職員でラザラスプロジェクトの責任者を努めていた女性。とある資産家の家に生まれたが、父親の育て方に反発して家出し、その際父親の犠牲になるからと妹も連れ出している。遺伝子改造を受け、肉体・精神・バイオティクスのいずれの面でも優れた能力を発揮する。


【キャラクター】ジェイコブ・テイラー

 サーベラスの傭兵をしている男。元は連合軍の海兵隊に所属していたが、異星人の攻撃に対して対応が遅れがちな連合軍に嫌気がさし、素早く問題解決に当たっていたサーベラスにひかれて、ともに戦う道を選んだ。銃器の扱いに慣れている他、強力なバイオティクス能力も持っている。

コロニー住人の消失問題について、調査に乗り出すシェパード→(2ページ目へ)

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