少女は次元を超えた先にいる――ガストがPS Vitaで放つ7次元コミュニケーション『シェルノサージュ ～失われた星へ捧ぐ詩～』

文：電撃オンライン

† シェルノサージュの世界 †

　どこの世界のいつの時期かはわからない。1つ言えることは、その星系はすでに寿命を迎えつつあり、太陽の膨張により飲み込まれようとしているということだけだ。

　この惑星“ラシェーラ”に住む人々は、自らの生命の危機に対し、移住か再生かの選択を迫られていた。

　移住。それは“天文”と呼ばれる組織によって提唱されている、惑星規模の瞬間移動計画。そのためのエネルギーとしてこの星を1つつぶすことになるが、人々は速やかに別の居住可能星へと移り住むことができるという。

　そして再生。それは“地文”と呼ばれる組織によって提唱されている、想いの力による星系の回復計画である。人々の想い、この世界では“詩魔法”と呼ばれる力を最大限増幅し、太陽とこの惑星を緑豊かな星へとよみがえらせるものである。

　世論は真っ二つに割れ、天文派と地文派は争い、世界は疲弊していった。そんな中、この世界を治める皇帝の世代交代が行われることになる。天文、地文はそれぞれ、自らの組織の息がかかった候補を立ち上げ、即位に向けて動いた。この世界では、皇帝即位は民意によって決められる。民衆は天文、地文、どちらの皇帝候補を支持するのか。そしてこの星の運命は、どちらへと進んでいくのだろうか……。

　そんな、この惑星始まって以来の一大事の渦中に、少女はいた。少女の名は、イオナサル・ククルル・プリシェール。次期皇帝候補の1人、天文側が推薦した皇女である。

† 浮遊都市と地表 †

　ラシェーラは、どことなく日本の昭和のにおいが感じられる世界だ。

　ここでは真空管を主体とした科学文明が栄え、その真空管の発展形ともいえる“想いを力に変える”魔法のツール“シェルノトロン”が存在している。シェルノトロンに想いを託し、詩を謳（うた）うことによって、誰でも“詩魔法”を使える。

　ただ一方で、世界の終わりが近づいてきている。暴れ狂う太陽の脅威から身を守るために、人々は“コロン”と呼ばれる浮遊都市を築き、裕福な人々はそこで暮らしている。しかし貧困層は、今でも危険な地表に住んでいる。

　コロンはある程度の自治があり、年中お祭りのコロン、星空をいつでも見られるコロン、遊園地コロン、四季があるコロン、工場のコロンなどがある。いずれも、コロンには太陽からの有害な波動をさえぎる術が用意されている。

▲地表の街・万寿沙羅の中心街。（左）　夢の珠と呼ばれるコロンにある駅。コロンによって形は違うが、夢の珠は球形。（右上）　夢の珠の中心街にあたるスタートロン商店街。電気街のようにも見える。（右下）

† 端末を通じた“向こう側”の世界 †

　最後に、本作のスクリーンショットを掲載する。現時点では、PS Vitaを使ったコミュニケーションソフトということだけが判明している本作。スクリーンショットを見て、どのような作品なのかを想像してほしい。

　なお1月26日に発売した『電撃PlayStation Vol.511』（アスキー・メディアワークス刊）では、本作の紹介記事の他、謎の人物“Mr.紅月”によるQ＆Aを掲載している。以前に公開された告知の真相に迫る内容となっているので、ぜひあわせてご覧いただきたい。

▲向こう側の住人であるイオンと、コミュニケーションを取っていると思われるシーン。イオンが見る悪夢とは？

▲行動のコマンドが示されている。これらのコマンドを選んでコミュニケーションを深めることになりそうだ。

▲端末の向こう側の世界で、人々は息づいている。彼らの生活ぶりを見てみよう。

▲プレイヤーをサポートする生命体・シャール。シャールは、少女の失った記憶を取り戻すカギであり、人々の“想い”によって力を得るという。

▲シャールの力で荒れ果てた世界を修復することも、少女の記憶をよみがえらせるためには必要なこと。

(C)GUST CO.,LTD. 2012
※画像は開発中のもの。

データ

関連サイト

• 『シェルノサージュ ～失われた星へ捧ぐ詩～』公式サイト