2012年1月30日(月)
全世界累計3300万部を超えるファンタジー超大作コミック『ベルセルク』のアニメ映画『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』と、ハイファンタジーのオープンワールドを舞台にした『ドラゴンズ ドグマ』のコラボが決定!
これを記念して映画『ベルセルク』監督・窪岡俊之氏と世界観監修・岩尾賢一氏、そして『ドラゴンズ ドグマ』のプロデューサー・小林裕幸氏によるトークイベント付き試写会の取材に行ってきました。
試写会後のトークイベントに参加して思ったのは、映画『ベルセルク』と『ドラゴンズ ドグマ』ともに世界観と“リアリティ”へのこだわりがスゴイというところ。窪岡監督は脚本に入る前にフランスに行って取材をしたり、もちろん原作者の三浦健太郎先生とも綿密な打ち合わせをしたそうだ。
先生は連載当初はそこまで中世ヨーロッパの時代考証を意識していなかったとのことで、映画の製作では中世ヨーロッパの時代考証が徹底的に行われている。
細かいところでは、序盤でガッツと一騎打ちをするバズーソの鎧は原作とは形が違っていて、中世ヨーロッパで実際にあったもののデザインを取り入れているとか。当時の鎧は体に“はめ込む”ようにして着脱していたので、形状によって稼働域が異なる。そのあたりも違和感がないように作っているそうだ。
料理を食べるシーンも原作と同じものではなく、実際にあったものがテーブルに並べられているなど、ちょっと見ただけでは気づかないところまで再現していて驚いた。
劇中に出てくる異形の怪物・ゾッドも、圧倒的な強さと巨大さ、暗闇から出てくる怖さなど存在感がハンパない! この映画は作画と3DCGを組み合わせたハイブリッド作品で、ゾッドはCGで描かれていることをあとで知ったけど、あれはホントに見事だったと思う。
それから映画版『ベルセルク』は音がとても気持ちいい。冒頭の投石器が壁を破壊する音から始まり、つばぜり合いの音や敵を斬る音など、実際に聞いたことはないけど“イメージのなかのそれっぽさ”がすごくある。それこそほかの映像作品やゲームの中で感じたような“頭の中にある音”が実際にスピーカーから流れてくる感じ。これはぜひ劇場で体感してほしいなあ。
対談中、映画『ベルセルク』の世界観を手がけた岩尾氏が驚いたのが『ドラゴンズ ドグマ』のこだわり。ゴブリンの服装を見ると、ストラップのひとつひとつの留め金だけでなく、それを収めるホルダーなども再現しているらしい。さらに小林氏によると煙や火などのエフェクトは特撮で“専用”に撮ったものを使っているとか!
そのクオリティの高さの一端を会場に知らしめたのが、対談中に発表された映画『ベルセルク』と『ドラゴンズ ドグマ』のコラボ内容。写真は撮影不可だったが、スクリーンに『ドラゴンズ ドグマ』に登場するガッツとグリフィスの装具(武器と防具)が映しだされたとたん、会場にいた『ベルセルク』ファン全員が「おおおっ」と思わず言ってしまったくらいの完成度の高さだった。これはオレもぜひ自分のキャラに装備させたい!
そんなこんなで非常に充実していたこのイベントでいただいたお土産を紹介!
▲劇中でグリフィスが持っているベヘリットのような深紅のパンフレット。写真ではよくわからないが、表紙をよく見ると異形の怪物たちのラフ画が入っている。 | ▲パンフレットを開くとイメージビジュアルがどーん! と出てきて圧倒される。さらに観音開きになっていて……。 |
▲スタッフとキャストの紹介に続いて登場人物の相関図が描かれている。今回の映画ではまだ未登場のキャラも載っていて、いろいろと期待しちゃうわけですよ! |
▲右側にあるポケットに入っていた紙には、ストーリーやプロダクション・ノートが書かれている。絵コンテの描き込みもスゴイね。こういうのを見るとワクワクする。 | ▲『ドラゴンズドグマ』のオリジナルマイクロファイバークロスもいただいた。コレはいくつあっても便利なんだよなあ。とりあえずメガネと携帯とPS VitaとPSPに使います! |
試写会前にパンフレットを見て気がついたんだけど、ガッツの声が『仮面ライダーオーズ』で伊達明・仮面ライダーバース役を演じていた、岩永洋昭さんだったというのも個人的にはうれしかったなあ。
荒々しくて無鉄砲な感じと声のトーンがまたガッツに合うのよ。というわけで、伊達さんが好きだった人もぜひ劇場で! (電撃PlayStation ヒビキタケル)
(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS
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