2012年2月1日(水)
セガは、同社が展開するTCG『三国志大戦 トレーディングカードゲーム(以下、三国志大戦TCG)』の完成発表会を、本日2月1日に東京の秋葉原UDXで開催した。
『三国志大戦TCG』は、同社のアーケードゲーム『三国志大戦』を題材にしたもの。3月8日に3種のスターターデッキが、3月29日に第1弾ブースターパックが発売される。
発表会には、セガのキャラクター・プロデュース部部長 佐々木絵美さん、『三国志大戦』総合プロデューサーの西山泰弘さん、『三国志大戦TCG』プロデューサーの北岡功さんらが登壇。本作発売の経緯や具体的な商品の説明などを行った。この記事では、その発表会の模様をお伝えする。
▲登壇した佐々木部長は「TCGもセガのコアビジネスとして育てていきたい」とあいさつ。企画・開発・販売・プロモーションなど、すべてをオールセガで取り組んでいくとのことだ。 |
発表会では、まず佐々木部長が登壇しあいさつを行った。佐々木部長によれば、『三国志大戦』や『甲虫王者ムシキング』など、同社が展開するアーケードカードゲームのヒットがあり、それを踏まえて長い間TCG業界への参入を考えていたという。ここ5年間でTCG業界が右肩上がりに成長しているのを見て、3年ほど前から企画をスタートさせたとのことだ。
TCG参入第1弾に『三国志大戦』を選んだ理由については、アミューズメントゲーム機を通じて高い人気と認知がある点、対戦型TCGのルールに適している点、ファンを魅了する豊富なキャラクターがいる点などを挙げていた。
▲開発の経緯を説明した西山プロデューサー。「(TCGと『三国志大戦』が)見事にシンクロしたいい作品に仕上がっていると思います」と開発の手ごたえを感じさせる発言も。 |
続いては、西山プロデューサーが登壇。本作のコンセプトや開発経緯などを説明した。『三国志大戦』の開発コンセプトは、“『マジック・ザ・ギャザリング』のおもしろさをアーケードで”というものだったそうで、北岡プロデューサーがTCGの企画を持ってきたところ、そのコンセプトとシンクロしやすいと考えてTCGの開発がスタートしたという。開発にあたっては、“TCGでありながらも『三国志大戦』の要素を入れ込みたい”と、開発陣による質の高い議論が行われたと説明した。
▲西山プロデューサーの説明の後、最新のPVも公開。“無双連撃”や“反撃計略”など、本作ならではの要素が紹介されていた。 |
▲その後、北岡プロデューサーから、本作の具体的な商品の説明が行われた。 |
▲ブースター、スターターデッキの他に、オフィシャルスリーブなどのサプライの商品も発売される。 |
▲スターターデッキは、限定カード3枚を含む50枚の構築済みデッキ。商品には、紙製プレイマットなども同梱される。 | ▲カードのレア度は5段階。第1弾では、PRカードを除いて128種類+パラレル5種のカードが登場する。 |
上記の“無双連撃”は、同一カードをコストとして手札から捨て札にすることで、一度攻撃した武将を回復させられるというもの。一気に勝負を畳み掛けられる、本作の重要なシステムだ。
▲続いて、参加イラストレーターが公開された。カードのイラストは、すべて描き下ろしになるとのこと。 |
▲公開されたカードイラスト。孫堅のイラストは彼が最期を迎えた時の姿で、こういった三国志のエピソードもカード化されるとのこと。また、夏侯月姫のイラストをNiθさんが担当するなど、『三国志大戦』おなじみのイラストレーター以外の人もたくさん参加するという。 |
▲先行体験会や公認大会など、プロモーション施策が紹介された。公認大会では、プロモーションパックを配布。収録カードはオリジナルで、レア度はアンコモンだ。 |
▲商品の発売スケジュールが公開。ブースター第1弾には魏・蜀・呉・群の4勢力が、第3弾には漢が追加され、全5勢力になる。 | ▲大会スケジュールも公開。公認大会を経て、全国大会決勝がセガ本社で開催される。 |
▲登壇した木谷社長は「世界を股に掛けるライバルとして成長したところで、お互い激突したいと思います。ヴァンガってください」とブシロード流のエールを贈った。 |
最後に、スペシャルゲストとして、TCGメーカーであるブシロードの代表取締役社長・木谷高明さんが駆け付けた。登壇した木谷社長は、まずここ5年でTCG市場が拡大していることを指摘。この背景について「エンターテイメントの世界は、コンテンツからコミュニティの時代に変わりました」と説明し、「おもしろいゲームを作ることも重要だと思いますが、それ以上におもしろいコミュニティを作る手助けをしてあげられるかが大事だと思うんです」と力説した。「当社のカードゲームはよく運ゲーと言われますが、その方が新規ユーザーが増えると思ってわざとやっているんです」と付け加えた。
木谷社長によると、美少女を題材にしたキャラクターTCGなどのライトなTCGは、タイトルの乱立により2011年の秋にピークアウトしたと考えているという。そのため、今の市場には若干硬派なカードゲームが求められていると述べ、『三国志大戦』はそこにマッチしていると説明。「『三国志大戦』には、カードゲームの世界でも一大旋風を巻き起こしてほしいと思います。また、当社としても相性がいいカードゲーム――『モンスター・コレクションTCG』などと、コラボして大会なども開ければと思っています」と話していた。
(C)SEGA
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