News

2012年2月14日(火)

お金がなくてもカードゲームで勝てる!? 第18回電撃小説大賞銀賞受賞『ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー』三河ごーすと先生インタビュー

文:電撃オンライン

■“無表情無口な女の子(二次元限定)”が好き

――作品を書くうえで、影響を受けた作家などはいますか?

 これといって影響を受けた方はいないと思います。ただ、川上稔先生の『終わりのクロニクル』や、川原礫先生の『ソードアート・オンライン』や『アクセル・ワールド』などを読んで、“設定の詰め込み具合”は参考にしています。

――電撃文庫の作品で、他に読んでいるものはありますか?

 初めて読んだライトノベルが、三上延先生の『ダーク・バイオレッツ』だったんです。高校時代は『ブギーポップは笑わない』や『灼眼のシャナ』などを読みましたね。

――ライトノベルはよく読まれるんですか?

 物語に触れるのが好きなので、ライトノベルに限らず、小説はたくさん読みますし、映画もたくさん観ます。

――好きなジャンルはありますか?

 特にこれというものはないのですが、ジャンルがはっきりしているものが好きですね。バトル物だったら『とある魔術の禁書目録(インデックス)』や『灼眼のシャナ』のような。ラブコメなども好きです。なんでもいけますね(笑)。

『ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー』

――イラストを見た感想も教えてください。

 かわいいです。かわいいとしかいえないです(笑)。

――イメージとどうですか?

 イメージしていたものよりもかわいいです。服装などは、書く時にまったくイメージしていないので、デザインが上がってくる度に思いもよらぬ服装になっていて驚きました。「かわいい感じでお願いします」みたいな、ざっくりとしたお願いしかしていなかったので……。「あんなお願いでここまでのものがくるのか」と!

――ちなみに、とある資料の自己紹介欄に、先生は「“無表情無口な女の子(二次元限定)”が好きだと主張しておきます」と書かれていますが、これは……?

 そこを持ち出しますか(笑)。過去に電撃大賞に2、3作応募したことがあると思うんですが、すべての作品に無表情無口な女の子は出てきますね。

――今回の作品だとそういう子はいないような気がしますが……。

 無表情ではないですが、クール系の女の子ですね。今回は完全無表情にはしないようにしたんです。

――ということは、ヒロインはちゃんと好きなタイプなんですね?

 好きですね。まさかそこをツッコまれるとは思っていなかったです(笑)。

――すいません(笑)。でも資料に“主張しておきます”と書かれていたので、やっぱりツッコまないといけないのかなと……。

 実はネットのSNSの知り合いと、散々「無表情無口の女の子が好きだよ」という話をしていて、どこかで主張しろよと言われていたんです(笑)。どうせこんな資料に書いても誰も見ないだろうと思って書いたんですよ。

――うっかり見てしまいました(笑)。でもこれで、しっかりと読者の方にも主張できたと思います!

 もう開き直ります(笑)。無表情無口なキャラクターって、サブキャラクターなことが多いんですが、いい活躍をするんですよ。なので、僕の作品ではメインキャラクターにしようかなと。三次元だと笑っていてくれた方がいいんですが、二次元だと無表情って絵になると思うんです。

――ということは、この表紙のイラストはかなりいい感じなんじゃないですか?

 大好きですね(笑)。ライトノベルの表紙って、女の子が満面に笑っているものが多いので、そういう感じになるのかなと思っていたんですが、イラストが上がってきた瞬間に「よし!」と思いました。

→受賞作は1カ月で執筆(3ページ目へ)

(C)GHOST MIKAWA / ASCII MEDIA WORKS

データ

▼『ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー』
■発売元:アスキー・メディアワークス
■発売日:2012年2月10日
■価格:599円(税込)
 
■『ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー』の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト