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2012年2月10日(金)

名作AVG『車輪の国、向日葵の少女』の世界観、義務、キャラクターを紹介! 知らない人はココで予習を

文:ごえモン

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 では、一体どんなヒロインが、くだんの義務を負っているのか、これからご紹介したいと思います。ヒロインのあの娘、“恋愛できない義務”を負うような娘には到底見えないんですけどねぇ。さて、何が原因なんでしょうか。

■『車輪の国、向日葵の少女』登場キャラクター紹介

『車輪の国、向日葵の少女』

●主人公・森田賢一(もりた けんいち)

 主人公。特別高等人を目指している元気な青年。自らを成長の余地のない完全超人と僣称(せんしょう)。事実、国家最難関のテストの数々を好成績で通過中の身である。いつも人を食ったような笑顔を浮かべて、他人をよく分析する。言動に落ち着きがなく、独り言が多い。ハードMなのが玉にキズらしい。

『車輪の国、向日葵の少女』

『車輪の国、向日葵の少女』

●日向夏咲(ひなた なつみ) CV:新城麻奈

【義務】恋愛できない義務

 孤独な少女。普段は教室の隅や階段の踊り場でぼーっとしている。男性に接触しないように気を使っているためか、いつもびくびくして挙動が落ち着かない。テンパると、なお忙しくなる。気弱なようでいて、自分が正しいと思った主張は譲らない。主人公の幼なじみのはずなのだが……。

『車輪の国、向日葵の少女』

『車輪の国、向日葵の少女』

●三ツ廣さち(みつひろ さち) CV:芹園みや

【義務】1日が12時間しかない義務

 活発で主人公とはよくウマが合うクラスメイト。恐ろしく元気。「アガるねっ!」「イイかもしんまい!」などと独自の元気系用語で周りを混乱させる。当然のように運動神経は抜群で、頭の回転も速く、PCで為替をやって生計を立てている。流行にうるさく、今後はお笑いブームと純愛ブームがくると予測している(←もうきていたっていう……)。

『車輪の国、向日葵の少女』

『車輪の国、向日葵の少女』

●大音灯花(おおね とうか) CV:紫華すみれ

【義務】大人になれない義務

 学級委員長。いつも腕を組みながら主人公のことを冷ややかな目で見ている。気丈に振舞っているが、母親の厳しいしつけに疲れているようだ。テストに名前を書き忘れたりするくらいのうっかりさんだが、いじられたり笑われたりするのが大嫌いなわがままな人。

『車輪の国、向日葵の少女』

『車輪の国、向日葵の少女』

●南雲えり(なぐも えり) CV:倉田まりや

 特別高等人候補生。主人公と同じく特別高等人の最終試験を受けるために田舎町を訪れる。若さに似合わず頭脳明晰(めいせき)で機知に富み、周囲からは天才と呼ばれている。けれど、思いやりあふれる性格のため、優先順位を間違えることがある。今回の試験において、合格の最有力株なのだが……。


『車輪の国、向日葵の少女』

●卯月セピア(うづき せぴあ) CV:盛 啓介

 自称童話作家。美青年。顔がせつない。義務というか影を負っている。教科書に出てきそう。いたずら書きとかされてそう。限りなく透明に近い。ミサイルも好き。前髪に触れられるとキレる。メルヘンなトークが大好き。戦争の話も大好き。本名は磯野くん。


『車輪の国、向日葵の少女』

●まな CV:神月あおい

 さちの部屋に住む少女。人懐っこく天真爛漫(てんしんらんまん)な性格で、同じく居候してきた主人公のことが大好きになる。スーパーで働いているが、教育をうけていないため給料はよくないようだ。10回クイズに引っかからなかったり、買い物で牛乳は必ず後ろから取ったりと、なかなか賢い。


『車輪の国、向日葵の少女』

●大音京子(おおね きょうこ) CV:風音

 主人公が通う学園の教師。性格は温和で学園生からの人気もあるのだが、娘の灯花には厳しく、過保護なくらいしつけている。神経質なのか、犬とか負けとかそういう言葉に過敏に反応する。


『車輪の国、向日葵の少女』

●法月将臣(ほうづき まさおみ) CV:さとう雅義

 特別高等人。主人公の賢一にとっての厳格な指導者。薄い氷のような目つきと結果を先取りした言動で他人を圧倒する。思考や理念などはまったく理解できず、7年の付き合いの賢一が、法月について知っているのは、左足を負傷しているという身体的特徴のみ。逆に、法月は賢一の性格や技能、欠点をすべて熟知しているといい、常に賢一を窮地(きゅうち)に追い詰める。

『車輪の国、向日葵の少女』

■“法月編”登場キャラクター紹介

『車輪の国、向日葵の少女』

●阿久津将臣(あくつ まさおみ)

 主人公にして、後の法月将臣。特別高等人候補生。貧しい家に生まれ、恵まれない境遇に育った。尋常ではない努力によって培われた身体能力と見識によって、数ある特別高等人の試験をすべて過去最高成績で突破している。やや影のある青年で、人の感情よりも能率や結果を重視する傾向があるが、それを己の欠点として自覚する器量もある。社会の中枢に迫るため特別高等人を目指すが、内心では国家に対する揺るぎなき叛意(はんい)を抱いている。


『車輪の国、向日葵の少女』

●雑賀みぃな(さいか みぃな) CV:草柳順子

【義務】私生活を許されない義務

 みぃなは、その人当たりのよさから学園でも人気者で、まるでお姫様のように慕われている。けれど、高潔すぎるわけでもなく、おっちょこちょいな一面もある。義務の影響なのか、当たり障りのない天気の話を好む。義務を負った経緯については不明。

『車輪の国、向日葵の少女』
▲“私生活を許されない義務”のため、裸を見られても文句は言えないんです。

『車輪の国、向日葵の少女』

●樋口三郎(ひぐち さぶろう) CV:後野祭

 特別高等人候補生。阿久津将臣の親友となる。天性の勘の鋭さとはったりだけで生きているような男。特別高等人の最終試験まで残れたのは、奇跡だと言われている。女癖が悪く、超自己中心的な性格をしているのだが、根が優しいためかどうにも憎めないところがある。シリアスが大嫌い。こっそりと、秘蔵の持ちネタを夜な夜なメモに残している。


『車輪の国、向日葵の少女』

●アリィ・ルルリアント・法月(ありぃ・るるりあんと・ほうづき) CV:篠崎双葉

 特別高等人。異民とのハーフ。最終試験の指導教官職を気だるげに務めているが、笑顔の裏には常に死と暴力の影がうかがえる。阿久津将臣の才能を見出したアリィは、彼を自分の後継者にしたてあげようとする。

『車輪の国、向日葵の少女』

 キャラクター紹介を見てわかる通り、本作には“法月編”という過去のストーリーも収録されています。これは、2007年に発売されたファンディスク『車輪の国、悠久の少年少女』に収録されていたシナリオで、法月がまだ特別高等人ではなかったころのお話。初めてプレイする人にとっては、1本で2作楽しめる二度おいしい作品になっているわけですよ、奥さん! 本編を最後までプレイすれば、その声を含めて彼のことをかなり好きになると思います(?)ので、これはかなりおいしいと思います。

 ちまたでは、『車輪の国』のことを“泣きゲー”と呼称する場合がありますが、個人的な印象では“泣きゲー”というよりは、衝撃的な展開が非常に多い作品。シナリオのいいところを説明すると、ほとんどネタバレになってしまうのが口惜しいですが、前半で「ふぇっ!?」となって、後半で(1)「えぇーっ!」→(2)「すげーー!!」→(3)「うわぁぁーーー!!!」→(4)「賢一ぃーーーー!!!!」となる作品です(笑)。なんだかよくわからなくなってきましたが、感覚的にはこんな作品。というわけで、この辺りで概要紹介記事を終わりたいと思います。皆さんぜひ、名作とうたわれる本作をプレイしてみてください。そしてその感想を教えてくれるとうれしいです!

 プレイ済みの人でここまで読んでくれた人はさすがに少ないと思いますが、冒頭で紹介したように、本作についての読者投稿企画を2月16日まで行っております。プレゼントもありますので、ぜひご参加くださいね~。(ごえモン)

【スクリーンショット】

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『車輪の国、向日葵の少女』

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