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2012年3月5日(月)

『ルートダブル』キャラ紹介その7――趣味はマンガ収集やアニメ鑑賞! 鳥羽ましろはギャルゲーも好きなオタク系ヒロイン?

文:ごえモン

 イエティから2012年春に発売されるXbox 360用AVG『ルートダブル -Before Crime * After Days-(以下、ルートダブル)』。その登場キャラクターたちを紹介していく連載企画の第7回をお届けする。

 『ルートダブル』は、“infinity”シリーズや『I/O』などを手掛けたクリエイター・中澤工さんが原案・監督・プロデューサーを務める新作サスペンスアドベンチャーゲーム。重大な事故が発生し、9人の人間が閉じ込められた巨大研究所“ラボ”を舞台に、救助に奔走するレスキュー隊員と閉じ込められた高校生の少年の2つの視点で物語が進行していく。

 連載企画の第7回では、Bルートのヒロインの1人でコミュニケーターの鳥羽ましろを紹介する。ましろについては、4コママンガ第1回でも紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてほしい。

→第1回第2回第3回第4回第5回第6回

【鳥羽ましろ(とば ましろ)】

『ルートダブル -Before Crime * After Days-』

「声が届かないなら、心に語りかければいいんだよ」

 夏彦の幼なじみ。夏彦のご近所さん。Bルートでは、夏彦の身の回りの世話をする通い妻的存在。こう見えて料理だけは得意(ただし、おおざっぱ)。夏彦だけでなく誰に対しても親切で優しく、いろんな人に頼りにされている。逆に頼るのは苦手で、自分の悩みは誰にも言えずに抱え込んでしまいがち。

 比較的アクティブで夏彦を遊びに引っ張り回そうとするが、それは昔の夏彦に戻ってほしいと願っているがゆえの行動。

 9月16日に、なぜかラボに閉じ込められる。

CV

今井 麻美(インタビュー記事はこちら

年齢

16歳

誕生日

2014年5月17日(牡牛座)

血液型

B型

職業

市立鹿鳴学園高等部1年B組

性格

明朗で陽気で勝ち気な性格。配慮の行き届く献身的な女の子だが、その優しさが押し
つけがましく見えることも。几帳面に見えて、意外とおおざっぱ。興味のある物に対
しては凝り性、オタク気質。いろんな意味でカンのいい子。嫉妬深い。

知力

標準

体力

標準

趣味

料理、散歩、買い物、マンガ収集、映画鑑賞、アニメ鑑賞
ゲーム(ギャルゲーも好き)

好き

甘いもの、誰かの役に立つこと、心理学や神経学、調べごと、おつきさま

嫌い

辛いもの、邪険にされること、浮気、必要以上に他人の領域に踏み込むこと

エニアグラム

Type2“援助者”

キャラクター
デザイン

みけおう

■中澤工さんのコメント

 彼女を象徴するのは、まっしろな羽を持つ美しい水鳥。

 ましろは、夏彦の身の回りの世話をしてくれている通い妻的存在であり、元祖幼なじみ――幼少期、悠里よりも先に夏彦と知り合っていた女の子です。悠里が夏彦の前に現れなければ、彼女こそがメインヒロインの座に収まっていたのかもしれません。性格的にも、ビジュアル的にも、普通の恋愛AVGなら、ましろが一番メインヒロインっぽいですよね。

 ある意味、アクの強い9名の中で、ましろが一番“普通っぽい”キャラとしてデザインされました。

 ところが困ったことに、ひと癖もふた癖もある登場人物の中で、ましろをどう“立たせるか”に、ものすごく苦心がありました。幼なじみ属性は悠里と被り、元気属性は洵と被り、料理が得意な設定は普段の会話では役に立たず……。

 結果、初期のシナリオでは、全然ましろが印象に残らないという事態に。月島さんと2人で「う~ん、どうしましょうね」と、かなり長い間、ましろのキャラ立てについて悩みました。

 試行錯誤の末、ましろの趣味を独特にしたり、口調を際立たせてみたり……幼なじみの女の子というより“気のいい、ゆかいな親友”というポジションに置いてみました。おかげさまで絶妙な距離感のキャラクターになったのですが、その反面、夏彦との会話には“友だち以上恋人未満”な雰囲気が漂うことになりました。

 ただ、そんな彼女の内心も、はたして表面上の印象そのままなのでしょうか。

 ましろの本当の気持ちに気づいてあげられるかどうか。彼女を心の底から信頼できるかどうか。

 9月16日の事故発生後――夏彦が生き残れるかどうかは、実のところ、ましろとの人間関係にかかっています。時間が止まっている夏彦に必要なのは、支えてくれる仲間。

 家事などで夏彦を助けてくれている彼女ですが、実は、別の側面からも密かに支えてくれていました。夏彦がましろに対して、真に感謝すべき“何か”。

 どうか、それを夏彦に気づかせてあげてください。

 余談ですが、ましろは、主要登場人物の中で唯一“BC(ビヨンド・コミュニケーション)”を使える存在です。しかも、BCの使い手(コミュニケーター)が多数いる鹿鳴学園(コミュニケーターのための特科学校)においても、彼女は相当の使い手です。500m先まで有効な長距離テレパシーが使えてしまうのです。

 声なき声――BCを操るスペシャリスト、ましろ。BCとはなんなのか。どれほど便利で、どれほど不便なのか。それによってどんな悩みがあるのか。彼女を通して描かれることでしょう。悠里とは違った意味で、この作品の一面を担っていると言えるかもしれませんね。

■月島総記さんのコメント

 明るく元気でおおざっぱ。勝気で親切な姉御肌。悠里とは真逆のタイプのヒロイン、それが鳥羽ましろです。しかしましろと悠里は親友です。正反対な2人だからこそ、互いのよさを認め合い、仲よくなれたのでしょう。夏彦と渡瀬が対称の関係にある主人公ならば、ましろと悠里もまた、対称の関係にあるヒロインなのです。

 優しい悠里は夏彦に癒しを与えますが、ましろは夏彦の尻を叩き、前に進ませようとします。“守りたくなる女の子”ではなく、“共に歩む仲間”とでもいうべき少女。ちょっとおバカで押し付けがましいけど、やはり彼女は夏彦にとって、大事な存在です。

 夏彦・悠里・ましろは、幼いころからずっと一緒にいました。3人で過ごした思い出は数多く、それは夏彦たちにとって、かけがえのない記憶です。

 いつまでも続くと思っていた幸福な日常――しかしこの物語は、その日常が崩壊する話なのです。

 つぎつぎと予想外の出来事が起き、街に不穏な空気が立ちこめる中、物語は別の色彩を帯びていきます。それまで大切にしてきたものは壊れ、いつもそばにいてくれたはずのましろとも、離れ離れになってしまうかもしれません。

 しかしそんな非日常の中でこそ、明かされる思いもあります。隠してきた本音が、思わず出ることだってあるでしょう。それが夏彦にとって、好ましい内容であるとは限りませんが。

 ……どことなく不穏なコメントになってしまいましたね。いや、本当にいい娘なんですよましろは。ただこの物語の舞台が、穏やかでいることを許さない場所だというだけで……。

→次のページでは、みけおうさんとeco*さんのコメントをお届け!

(C)イエティ/Regista

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