2012年3月17日(土)
いつも『藤やん・うれしーの悩むだけ損!』をご覧いただきありがとうございます。担当編集です。さて、いよいよ3月24日の発売日が迫ってくるなか、ついに……ついに編集部に見本誌が到着! さっそく、ここをご覧になっている皆様に、世界最速(?)で本書の表紙をご覧いただきましょう。
それでは、表紙はこんな感じ!
Web連載では、『水曜どうでしょう』のDVDでオープニングアニメを手掛けるプロダクションI.G.のアニメーター・浅野恭司さん原画の、う・ふ両氏のイラストがインパクト大なのですが、あえて! 今回の書籍版ではガラリとイメージを変えてみました。
著者お二人の意見も盛り込んで、大分・竹田で撮影したお写真がほっこり感満点です。もちろんヘアメイクなし、無論スタイリストもなし! ザ・自然体! 餅つきやら味噌作りやらの作業の合間に「写真撮っちゃいます?」「そうね」って、わいわいしながら撮影しましたら、やさしくって幸せな笑顔の写真がたくさん撮れました。「このさぁ、右下のトウガラシの色がいいじゃないのよ」なんて言いながら。
▲こちら、書店で並ぶ時には帯がかかっています。帯が巻かれると、このようになります。 |
▲帯と本書を並べるとこんな感じ。 |
帯に入る文言というのも悩みに悩んで、最終的には皆様からいただいたお悩みの抜粋文を散りばめるスタイルに落ち着きました。「ちょっと本屋で目にとめてもらってね、中を読んでみようかなって気持ちになっていただけたらいいよね」とは、うれしー先生の談。
▲さて、ではこれをひっくり返すとどうなるか。こうなります。 |
さりげなくどでかい文字で書かれているのは、本書のひそかなテーマとなっております。
「トイレで読むのにちょうどいい」
日本全国のお宅のトイレに昔からあるような、月めくりの一言カレンダーとか、そういう雰囲気のものになれたらなぁと思いながら本書を作っていました。トイレに入って「ふぅ…」とひと息ついたときに、それがポンと目に入ってきて、ちょっと興味本位でめくってみたけどアレ悪くないね、なんてお父さんが言ってくれたり…とか。
この本が「どうバカ」さんの手に渡るのはもちろん、ぜひ全国のご家庭のトイレやら、旅人のバッグパックの中やら、学生さんのセカンドバッグの中、OLさんのバッグの中やら、企業戦士のデスクの上、ひいては学校の図書館などに置いてもらえることを! わたくし、夢に描いております…。
そしてもし電車やカフェで読まれる際はですね、ぜひ、ブックカバーを付けずに! 表紙をさりげなくアピールしながら読んでいただいてもよろしいのではないかと思います。都内でそうやって読んでいて、涙を流しながら「あの…」と話しかけてくる気持ちの悪いメガネがいたら、それはきっと私ですのでどうぞ苦笑いで接してやってください。
では、最後に。
帯の裏表紙部分には、大分・竹田で「姫だるま」を作る後藤さんのお宅で収録した、書き下ろしコンテンツの一部も抜粋して掲載してあります。そこに書かれたお二人の言葉を、テキストでご紹介します。
「忙しい忙しいっていうけれど、本当に生きることに忙しかったら悩んでる暇もないと思うんだ。でもこんなに悩んでる人がたくさんいるってことはさ、この国はせわしないふりしてるだけでね。餅をついたりごはんを作るとか生きるための当たり前のことを、人任せにしすぎてバランスを失ってる気がするよね」
便利になっていくばかりの世の中、続くせわしない毎日。望むように有休消化なんてできなくて「どうでしょう」みたいに旅をしたいと思ったって、そんな時間も余裕もなくて。でも、なんとかしたいなぁって思いながら必死で日々のバランスをキープして、悩んで、悩んで「私、なんだか損をしているなぁ~」なんて感じる人たちにこそ、この本を読んでもらえたらいいなぁと思っております。
やさしい本が、できました。
どうぞよろしくお願いいたします。(た)
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