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2012年4月6日(金)

【通好みゲームメーカー 会社案内 Vol.6 ラッセル編】俺たちがおもしろいと思ったゲームを発売する……それがラッセルだ

文:megane

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■『トロピコ3』のヒットは正直想定していなかった

――その中で『トロピコ』というタイトルを日本に持ってきたと。ところで前作『トロピコ3』を日本のXbox 360に持ってきた仕掛け人はいるのでしょうか?

齊藤 一応は、事業部の一番エライ人が決めるのですが、だいたいはノリで決めることが多いですね。『トロピコ』の前にも、何作品か発売しておりますが、「なんでこれなんだろう?」と思われるタイトルが結構あったと思います。それも「これ、いいんじゃない?」というノリなんですよ。「俺らはこれを出したいんだ」という感じですね。

――他のゲームメーカーさんではなかなか聞かない動機ですよね。

齊藤 他社さんだったら、ビジネスになるかどうか、市場はどうかという部分を理詰めで計算しながら進めていくと思います。でも、前作の『トロピコ3』は市場も何もわからない状態ですが出してしまいました(笑)

――『トロピコ3』はネットを中心に盛り上がった印象ですが、これは想定されていた状況だったのでしょうか?

齊藤 いや、まったくですね(笑)。僕らは「おもしろいから出したい」という方向で会社を動かしていますが、それがユーザーに受け入れられるかどうかは別問題だとは思っています。

 これまでにコンシューマから出ていないシリーズで、いきなり『3』から。しかもラッセルという謎のメーカーから出る……ユーザーさんから見ても「えっ」て思うゲームだと思うんですよ。でも、プレイしていただいたユーザーさんから、おもしろいという言葉を多くいただいて、各所で盛り上がれたのはよかったと思います。

――電撃オンラインをはじめ、いろいろな媒体で、本作についてレビューをしているライターさんが、皆熱く語っているというのも特徴的でした。

齊藤 遊んでもらえれば“楽しい”と思ってもらえる自信はありました。とはいえ、遊んでもらえるまでが一番難しいところだと思います。なのにうちは発売当初、在庫を切らしてしまいましたが……。

――当時の『トロピコ』の出荷量は読めないですね。

齊藤 発売後、ずっと作ってはいたんですけどね。自分たちが思っているよりも販売数としては大成功でした。遊んでくれたユーザーさんにも満足してもらえていたようですが、その中でもいろいろな問題点や改善点が見えてきました。その改善点の1つが、『トロピコ4』での日本語吹き替えでした。前作は英語音声、日本語字幕でしたからね。担当しているメンバーは大変そうでしたが……。

 また、前作で皆さんが盛り上げてくれたおかげで、最新作も発売できたと本当に思っています。『トロピコ3』はプラチナコレクションでも発売できましたし、ゲームオンデマンドで配信することもできました。『トロピコ』のような、初めてのジャンルのゲームを買うのはなかなか勇気がいることだと思いますが、こうして安く出せたのはよかったと思います。ただ、時間は非常にかかるゲームでもあるので、忙しい人にはなかなか手を出しにくいゲームかもしれません。

――これまで、数々のタイトルを発売されてきて、そこから感じた手応えを教えていただけますか?

齊藤 手応えですか……これまでにラッセルのソフトを遊んでいただいたり、手に取っていただいた方には、変わったメーカーだなという印象は持ってもらえているのではないかと思います。変わったタイトルしか出していないですからね(笑)。

▲ラッセルから発売されているタイトルの1つ『SUPER STARS V8 RACING』。ヨーロッパを舞台にしたレースゲームで、日本車は登場しないし、もちろん日本でのシリーズの放映もない。

 “変だな”とか“不思議なメーカーだな”と思ってもらえれば、うちとしては満足ですね。硬派なメーカーでもないですし、老舗のメーカーでもないですし……。自分たちで「これはおもしろい」と思って、好き勝手にやってきていて、「このジャンルのタイトルがないから出してみようか」みたいなノリでやっていますので、「何なんだろうこのメーカーは」と思ってもらえれば、“それでよし!”といった感じですね。

 変なタイトルの最たる例が、『SBK X Superbike World Championship-JP EDITION-』という、日本では現在開催されていない“スーパーバイク選手権”を舞台にしたバイクゲームですね。ユーザーさんから「えっ、何でこれを?」という声が多く寄せられました。とはいえ、Xbox 360のユーザーさんで、こういうタイトルを待っていた方も結構いたので、ラッセルとしても何回か大会なども開催させていただきました。

「僕らが楽しいから、みんなも一緒に楽しもう」、そんなノリですよ。大会を開催した時も、「メーカーさんってあまり自分たちで大会を開いたりしないよね」という話があって、じゃあやるかというノリで始めたんです(笑)。


――それでは、ラッセルの今後の展開について教えて下さい。

齊藤 まだ詳しくは言えない時期ではあるのですが、また変わったタイプのゲームは用意する予定です。「またこのメーカーはなんかやってるよ」みたいな感じですね。その中でちょっとでも気になったら見てほしいですね。僕らとしては何度も言っていますが、楽しんでやるということを考えてやっています。それ以上は特にないんですよ(笑)。

 今後もXbox 360がある限り、ずっとソフトを出していこうと思っています。ひたすら変わったソフトを発売しているという路線を維持していければと思います。これまでのラインナップを見ていただければわかるかと思いますが、変なメーカーなのでよろしくお願いします。一緒にゲームを楽しみましょう!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 通好みをやや通り越した感のある、ラッセルのインタビューをお送りしましたがいかがでしたでしょうか? ラッセルからは尖ったタイトルが数多くリリースされていますが、それらはすべてラッセルの社内でおもしろいと感じられたタイトルたちだったのです。今後もどんな変化球が来るのか、ある意味楽しみにして待ちたいところですね。

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