2012年3月24日(土)
さて、続いてはダンジョンパートやバトルについて述べていきましょう! ダンジョンは劇団イヌカレーの手掛けた独特なデザインの魔女結界を進んでいくことになります。本作のダンジョンには“キャラクターが1歩進む”“攻撃をする”といったアクションを行うとターンが進行するローグ形式が採用されています。1ターンの行動が生死をわける戦略性の高いバトルを楽しめます。
最初は独特なルールに戸惑うこともあるかもしれませんが、ぶっちゃけ某『不思議のダンジョン』シリーズをプレイしていればすんなりルールを把握できると思います。ダンジョンを進行中にキュゥべえのチュートリアルが導入されていくこともあるので初めてプレイする人でもさほど問題なく遊べるでしょう。
た・だ・し! このゲームは意外と歯ごたえのある難易度になっていて、魔女が本気で少女たちを殺(や)りにくるので油断はできません。思わず「ひどいよ。あんまりだよ。こんなのってないよ。こんなの絶対おかしいよ!」とスンスン泣きたくなってしまうほどです。
強力な魔法を使えばなんとか切り抜けることもできますが、魔法を使えば使うほどソウルジェムが濁ってしまうデメリットがあります。ソウルジェムが真っ黒になると魔法が使えなくなるわ、パラメータも下がってしまうわで苦戦を強いられることに。ソウルジェムは減少したHPとMPを1ターンごとに自動回復してしまうため、疲弊した状態でダンジョンを徘徊すると表面上のパラメータが回復するぶん濁ってしまいます。常に気を配っておきましょう。そのため、いかに効率的にダンジョンを攻略するかがカギとなってくるのです! 濁りをできるだけ抑えたい場合は、技のMP消費を抑えたり、まめにアイテムでHPを回復するなどの対応策を取りましょう。
ここまでのレポートで「思ったより辛口仕様なのね」と感じた方もいることでしょう。そこで役に立つのが前のページでも説明した因果値の引き継ぎです。このゲームでは、周回プレイで因果値を溜めてキャラクターを強化できるので完全に詰むということはありません。そこは初心者にもご安心していただきたいですね。
また、戦闘で上昇した各種数値は各ルート終了時に因果値に換算され、次のルートへ引き継ぐことができます。これは、ゲームオーバー時も同様です。1周目は魔法少女が魔女になってしまうこともあるでしょうが、何周も遊んでいるうちに、キャラクターを強化でき魔女化を防げるかもしれません。頑張ってルートを繰り返し、絶望の淵に堕ちてしまった少女を救い出しましょう!
▲魔女の行動がTVアニメと同じだったりするので、アニメのシーンを思い出すことで攻略のヒントが生まれるのもおもしろいですね。 |
次はキャラクターの強化方法について。魔法少女たちはHPやMPの他にSTR(力の強さ)やVIT(体力)といった5種類の能力パラメータが設定されています。このパラメータは敵を倒すと入手できる“強化ポイント”を使うことで成長させられます。剣を扱うさやかならSTR(力の強さ)を、弓を扱うまどかならCON(集中力)を……といった具合にキャラクターを育てていくといいでしょう。
逆にすぐ舞台からリタイアしそうなキャラクターがいる場合、ポイントのムダ使いになってしまうのでそのキャラクターには“強化ポイント”は使わないほうがいいかと。……だ、誰も最初にプレイすることになるアニメ準拠ルートのマミさんのことを言っているわけじゃありませんが!
▲割り切って考えて、後に魔法少女になるさやかのために使うもよし。マミさんへの愛を貫くもよし。 |
続いて魔法の習得について。魔法の習得にはダンジョンで手に入る“スペルブック”というアイテムが必要になります。このアイテムを使い“マジックツリー”の中から習得した魔法のラインをつなげることで新たな魔法を修得できるのです。
魔法はTVアニメ版でおなじみの“ティロ・フィナーレ”以外にもさまざまなものが用意されています。例えばTVアニメのOPアニメでまどかが体をふくらませていく1コマを魔法にした“パニエロケット”や、ドラマCDだけに登場した杏子の魔法“ロッソ・ファンタズマ”まで多彩です。このあたりは、いろいろとチェックしてきたファンにはうれしいところだと思います。
もちろんゲーム版だけのオリジナルの必殺技も多数存在! しかも、これら必殺技の名称は虚淵玄さん自身が命名したのだそうです。マミさんの“黄金の美脚”をはじめ、「これは虚淵さんっぽいなぁ」と思えるものがたくさんあるので楽しんでいただければと!
▲まるで早朝寝起きドッキリに出てきそうな巨大バズーカで攻撃するほむらの“対戦車兵器”。 |
▲まどかの空想が現実のものに!? どんな攻撃なのか気になる人は、ぜひプレイして確かめてください! |
ある条件をクリアすると出現するやり込み系ダンジョンでは、5人の魔法少女を操作でき、各ルートで覚えた魔法も使用可能になります。一生懸命やり込んだ人へのごほうびといった感じでうれしいですね。そんなわけで、原作の追体験やオリジナルの物語が楽しめるだけでなく、ローグ系RPGとしてもしっかり楽しめる『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』。まだ契約していない原作ファンはもちろん、ローグ系RPGが好きな人も、ぜひ契約を!(カワチ)
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