2012年4月7日(土)
【Spot the 電撃文庫】脱獄犯を追うひとクセある連中を描いた群像劇『アンダーランド・ドッグス』の作者・中田明先生にインタビュー!
電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第26回となる今回は、『アンダーランド・ドッグス』の作者・中田明先生のインタビューを掲載する。
▲ひと和先生が描く『アンダーランド・ドッグス』の表紙イラスト。 |
本作は、多額の懸賞金欲しさに立ち上がったハンターの少女たちや、囚人たちに逃げられてクビ寸前の女治安官、脱獄囚に紛れた先代教祖の隠し子を拉致しようとする教団幹部――そんなキャラクターたちが、脱走した7人の指名手配犯を追う様子を描いた群像劇だ。ある意味で、指名手配犯たちよりもクセのあるキャラクターたちが、地下都市を舞台に暴れ回る様子を楽しめる。
中田先生には、本作を書いた経緯やオススメシーンなどを伺った。なお、電撃文庫 新作紹介ページでは本作の冒頭部分が読めるので、ぜひチェックしてほしい。
――この作品を書いたキッカケを教えてください。
荒唐無稽な世界で何かいろいろやれたら、ぐらいのぼんやりした考えで始めました。
――作品の特徴やセールスポイントを教えてください。
街を支配する宗教団体の内ゲバに、女賞金稼ぎや捜査官など、それぞれ異なる目的を持った人間たちが絡んでいく話です。脱獄事件が起き、その中に伝説的教祖の隠し子がいたことから争奪戦が始まります。追跡者たちはみんな手段を選びません。誰が一番やり方が汚いか? というぐらいにエゴイストがたくさん出てきます。逃亡者を追っていたらいつの間にか追われていたり、という具合に話が進んでいきます。ちなみに、出てくる宗教にも人物にも全然モデルはありません。念のため。
――作品を書く上で悩んだところはどこですか?
スケジュールや方向性やページ数など、悩まなかったところはありません。心身ともに変調をきたして記憶が飛んだりしました。
――執筆にかかった期間はどれくらいですか?
3~4カ月だったと思います。
――主人公たちが生まれた経緯や、キャラクターについて思うところをお聞かせください。
主人公はロングヘアーと美脚が自慢の娘、それに武器マニアの10歳女児のコンビです。この作品の前に短い話を書いていて、それに使ったキャラクターだったのですが、脇役でリサイクルしようとしたら途中で主人公になりました。それまで主人公として書いていたキャラクターは跡形もなく消え失せました。
――お気に入りのシーンはどこですか?
町中で女賞金稼ぎが脱獄囚を捕まえようとしてひどい目に遭うところ。
――それでは最後に読者へのコメントをお願いいたします。
難しいことは考えず気軽に読んでもらえればと思います。表紙だけでなく挿絵イラストもかなりカワイくカッコいいので。
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表紙イラスト/ひと和
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