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2012年4月12日(木)

PSP『Dies irae ~Amantes amentes~』の舞台設定や聖遺物・位階などの用語を解説!

文:ごえモン

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●位階(Degree)

 およそすべてに共通する基本がそうであるように、エイヴィヒカイトも経験を積むことでレベルアップ――つまり位階を上げることが可能となる。これは本来、既存のいかなる体系とも違っているが、欧州人の割合が高い騎士団員の性質を考慮して、西洋神秘思想の根幹をなすものが便宜上使われている。

 すなわち“活動”“形成”“創造”“流出”からなる、クリスチャン・カバラのセフィロト四層概念。神の光――天地創造の御業とプロセス――を逆に辿ることで、人は神的領域に到達できるという思想だ。実際、その概念の真偽は置くとしても、単に殺しの手段として見るなら、位階を上げることによるメリットはすさまじい。

 それは聖遺物の形状や効果範囲の変化拡大、爆発的な身体能力の向上や超感覚の獲得など、目に見えて戦闘力を跳ね上がらせるものだからだ。現実に、位階が1つ違うだけで、強さの次元が桁違いになると言って構わない。

 聖槍十三騎士団に身を置く者らは、ほぼ全員が第三位階である“創造”にまで達している。

PSP『Dies irae ~Amantes amentes~』 PSP『Dies irae ~Amantes amentes~』

・第一位階 活動(Assiah)

 初期位階。契約している聖遺物の特性を、生身のまま限定的に使用可能。つまり刀剣類の聖遺物なら、手を触れずに物を切り裂けるという類。常人を殺傷するには便利だが、所詮(しょせん)はそれ止まりであり戦闘には使えない。また、この位階は聖遺物に振り回されているとも言えるので、暴走・自滅の危険が高い。

・第二位階 形成(Yetzirah)

 契約している聖遺物を、形あるものとして具現化可能。五感、霊感が超人化し、高度な破壊と戦闘行為が可能になるのはこの位階から。また、取り込んだ魂の中に高密度な個体があれば、それを実体化させることも可能になる。

PSP『Dies irae ~Amantes amentes~』

・第三位階 創造(Briah)

 いわゆる必殺。切り札を獲得する位階。詳細は不明だが、大半のものはここに達することで聖遺物の形状が大幅に変化する。

・第四位階 流出(Atziluth)

 やはり詳細不明。ただ、この位階に達した者は未だいないと言われている。

●武装形態(Kampfform)

 エイヴィヒカイトを操る者らは、その特性から4つのタイプに分類される。これは本人の思想や性格、また契約している聖遺物の系統が影響するため、同じ術理で紡がれた武装といえども見た目や使い方は一定しない。

・人器融合型

 肉体の一部、もしくは全身を聖遺物と一体化させる融合型。攻撃力に特化し、全タイプ中もっとも高い身体能力を獲得する反面、発動中は極度の興奮状態に陥るため、理性的な判断が困難となる。好戦的かつ破壊的、一瞬の快楽を嗜好する刹那(せつな)主義、享楽主義の人種がなりやすい。拷問や処刑用の刑具など、怨念を餌に育った聖遺物が大半を占める。

PSP『Dies irae ~Amantes amentes~』

・武装具現型

 武装としての具現、使用者と道具というスタンダードな形を保ったタイプ。基本形であるがゆえにバランス面に優れ、明確なデメリットがない代わりに特化したメリットもない。強いて言うなら聖遺物との主従関係が明白であるため、暴走や自滅の危険が低いということだろう。職業的戦闘訓練を受けた者、もしくは徹底した現実主義者など、合理的で感情を律することに長けた人種がなりやすい。いわゆる武器、兵器、戦闘における道具として血を吸った聖遺物が大半を占める。

PSP『Dies irae ~Amantes amentes~』

・事象展開型

 物理的な破壊や武威の顕現ではなく、一般に連想される魔道・呪術のイメージにもっとも近いトラップ&カウンタータイプ。攻撃力は低い(なかにはゼロの者もいる)が、防御や補助面に優れているため、殺すことが難しい。融合型と二人一組で行動すれば、非常に危険な存在となる。理知的で聡明、深い探究心とそれに付随する神経質なこだわりを持つ者、学者や芸術家タイプの人種がなりやすい。書物、もしくはなんらかの芸術品など、製作者の狂的な情熱を餌に育った聖遺物が大半を占める。

PSP『Dies irae ~Amantes amentes~』

・特殊発現型

 上記3つのどれにも属さない、もしくは複数の性質を有している特殊型。その性質上、他を凌駕する強大な力を発揮し得るが、状況によってはなんの役にも立たない場合があるため、ひどく不安定。ある特定の事象や人物に心を奪われ、盲目的になっている人間。純度の高い宗教家や、復讐者などがなりやすい。質の浄不浄を問わず、信仰を餌に育った聖遺物が大半を占める。

●聖槍十三騎士団(L∴D∴O)

 ドイツの親衛隊、その中でも特にブラックボックス的な側面を持つレーベンスボルン機関、アーネンエルベ局、アインザッツグルッペン、絶滅収容所など、いわゆるオカルトや超人研究、ホロコーストにかかわる裏の部隊を統括する組織名。

 元々はエリート将校たちによる“ごっこ”的なものだったが、本作に登場するのはそのさらに裏――高度な科学、魔術儀式を実践し、人外の力を獲得した正真正銘の超人たちだ。俗に“最後の大隊”の中でも、最強の力を持つ13人の軍隊。たったそれだけで、国家すらも滅ぼし得る最悪の軍団レギオン。彼らは1人の例外もなく、黒円卓と呼ばれる占星術、ルーン魔術、大アルカナの式を組み込んだ魔法陣の霊的加護を受けており、その上で聖遺物という規格外のマジックウェポンを自在に操る。

 誇張ではない一騎当千。超常の理を知らない一般人では、どうあがいても太刀打ちできる道理はない。そんな彼らが何を思い、何を求めて諏訪原市に集いだしたのかは不明だが、その目的の成就が未曾有の大惨事をもたらすことは容易に想像できるだろう。

 現在、ベイ、マレウス、カイン、シュピーネ、レオンハルト、ゾーネンキント、バビロン、クリストフの8名が存在を確認されているが、首領、副首領を含む最高実力者5名の行方はようとして知られていない。一説では、もはやこの世に存在しないとも言われている。

PSP『Dies irae ~Amantes amentes~』 PSP『Dies irae ~Amantes amentes~』
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データ

▼『Dies irae ~Amantes amentes~(ディエス・イレ ~アマンテース アーメンテース~)』
■メーカー:light
■対応機種:PC
■ジャンル:AVG
■発売日:未定
■希望小売価格:未定

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