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2012年4月16日(月)

【電撃乙女部】容疑者はイケメンぞろい!? 雪山ホラーサスペンスAVG『ホワイトヘブン』プレイレポート

文:電撃オンライン

 どもです、電撃乙女部のまり蔵です。App通信の担当もしているせいか、近ごろめっきりスマートフォン向けのアプリを遊ぶ頻度が上がっております。といっても、だいたいミステリーやホラー系のアドベンチャーなんですけどね~。今回は、そんな中から最近プレイしておもしろかった、iOS用アプリ『WHITE HEAVEN(ホワイトヘブン)』を紹介したいと思います。

 『ホワイトヘブン』は、雪に閉ざされた洋館を舞台に巻き起こる、凄惨(せいさん)な連続殺人事件を描いたサスペンスアドベンチャーゲームです。ミステリー好きなら、この設定だけでご飯3杯はいけるわけですが、本作はさらに見目麗しいイケメンが多数登場するという非常にまり蔵好みの作品です。主人公が男性なので乙女ゲーではないのですが、思わずキュンキュンしてしまう恋愛要素も盛り込まれているので、ぜひアドベンチャーゲーム好きの女性にプレイしていただきたい! ちなみにまり蔵はiPhone版をプレイしましたが、Windows PC版もありますので、iPhoneやiPadを持っていない人はPCでプレイしてみるのもいいかも。

 物語は、主人公・不動賢治が女友だちの北方亜紀&江戸川優と卒業旅行へ行くところから始まります。行き先は、亜紀の別荘がある雪山の洋館・黒羽館。賢治はこの旅行中、思い人である亜紀に告白しようと考えているワケですが、実は亜紀には婚約者がいるという事実が発覚。その上、洋館では血なまぐさい殺人事件が……。雪のせいで孤立してしまった洋館で、主人公はつぎつぎと起こる不可解な殺人事件の真相を探ることになります。

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▲本作の舞台は、雪に覆われた黒羽館。鳥が翼を広げるように両脇の建物がせり出した、幻想的な漆黒の洋館です。
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▲本作のグラフィックはシルエットモードにすることも可能。ミステリー好きは、こっちのモードのほうがしっくりくるかも?

 本作をプレイしていてまず驚くのは、バッドエンドの多さでしょう。ゲーム中、随所に選択肢が登場しますが、間違った選択肢を選ぶと容赦なくゲームオーバーになります。まり蔵は、殺人事件の舞台となる洋館にたどり着く前に、2度ほどバッドエンドを見ました。出現する選択肢はだいたい2つか、多くて3つなんですが、「とりあえずこっちを選んでみようかな」なんて適当に選んでいると主人公死にまくり。「ええええ、これでバッドになるの?」と何度叫びそうになったか。選択肢が出現したら、まずセーブすることをオススメします……。

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▲序盤だろうがクライマックスだろうが、選択を誤ると容赦なくバッドエンドになります。まさか洋館にたどり着く前に死んじゃうとはね……。

 えまる・じょんさんが原画を担当する美麗なキャラクターたちも、本作の魅力の1つです。特に男性キャラクターがかっこよくてですね! ちょっぴり傲慢な会社経営者・宮本憲弘、52歳とは思えない若々しい外見の画家・司馬和臣、毒舌が光る白皙(はくせき)の美少年・森嵐、金髪長身の自称ジャーナリスト・池波五郎と、個性的なイケメンキャラがよりどりみどりです。

 キャラクターでツボだったのが、池波さん。明らかに外国人で日本語も怪しいのになぜか名前が池波五郎だったり、暗いところでもサングラスを外さなかったりと不審者すぎてヤバイ。言動が天然系で危なっかしいのも手伝って、中盤以降は彼から目が離せませんでした。うっかりすると死んじゃいそうだったので……。個人的にはキャラクターの音声が入っていれば、なおよしだったんですけどね。ボイスなしは残念でした。

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▲イケメンオンパレード。どうも腹に一物抱えた怪しげなキャラクターばかりですが、イケメンなら許せる気がします。
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▲もちろん女性キャラも登場します。主人公と彼女たちの甘酸っぱいやりとりも、ニヤニヤしながら楽しんでしまいました。

 操作方法は至ってシンプルで、タップで文字送り、2本指タップでオプション画面が出現し、3本指タップでテキストスキップです。オートモードは画面長押し、バックログは画面を下から上にフリックすることで読めます。スキップ速度やBGM/SEの音量も調整可能で、おおむね快適にプレイできました。

 ちなみに本作のBGMを手掛けているのは、PSP用AVG『セカンドノベル ~彼女の夏、15分の記憶~』など数々のゲームBGMを担当してきた作曲家・たくまるさんです。1つ1つのシーンにピッタリな幻想的かつ荘厳な楽曲が聴けますので、ぜひ音楽にも注目していただければと。

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▲トップ画面の“EXTRA”からは、BAD ENDの一覧をはじめ、PICTURE、MOVIE、BGMなどが閲覧できます。

 と、いろいろ注目ポイントを書き連ねてきましたが、一番おもしろいのはやはり物語です。洋館内で起きた殺人事件を軸に、不気味な唄(うた)やそれぞれの思惑、洋館にまつわる伝説などさまざまな要因が絡み合い、謎は深まっていきます。殺人犯は館の中に隠れているのか、それとも知り合いの中にいるのか、なぜ亜紀は血まみれのナイフを手にしていたのか……。プレイ時間は4~5時間程度とそれほど長くないので、ぜひ大量のバッドエンドにもめげず、その先にある真実にたどり着いてください。そして、主人公の恋の行方を見届けてあげてください。

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(C)copyright 2010-2011 Zodiac/Azusa Yuhki

データ

▼『WHITE HEAVEN』
■メーカー:エイプリル・データ・デザインズ
■対応機種:iPhone/iPod touch/iPad(ダウンロード専用)
■ジャンル:AVG
■配信日:2011年10月20日
■価格:2,500円(税込)
 
『WHITE HEAVEN』のダウンロードはこちら(iTunesが必要)
▼『WHITE HEAVEN』
■メーカー:エイプリル・データ・デザインズ
■対応機種:PC(対応機種:Windows 2000/XP/Vista/7)
■ジャンル:AVG
■配信日:2011年8月12日
■価格:3,000円(税込)
 
■『WHITE HEAVEN』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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