2012年4月11日(水)
●おもしろさの幅を広げて、気持ちよさを深くする
――PS Vitaにあるタッチスクリーンなどの機能は、ゲームにどう生かされていますか?
水口 PS Vitaはソーシャルマシンでもあるので、つながってることのおもしろさと生かし方の議論は相当しましたね。
デイン・ドン氏(以下、デイン) 一番の大きなポイントはPS Vitaのネットワーク機能を使って、常に『ルミネス』をプレイしているフレンドのハイスコアが表示されるようにしたことです。
水口 つながり感を象徴するというか、「あ、アイツここまでいった!」みたいな。それが常に表示されているのは大きいですよね。
デイン ほかにもオンラインで、世界中の全プレイヤーが協力して挑む「World Block」という仕組みもあります。欧米では毎日「World Block」が消され続けていて、ファンのパワーを感じています。『ルミネス』の世界だけじゃなくて、世界規模のコミュニティが楽しめるわけです。
水口 みんなで1つの目的を達成するのでやっぱり楽しいですよね。世界中でつながっているのを実感できるゲームはそんなにないと思う。
――実際にPS Vitaでゲームを作った感想はいかがでしたか?
デイン おもしろかったですね。もっと時間があれば、もっとおもしろいものができたかも…とも思います。
――本作の新要素について教えてください。
デイン 従来のアバターは表示されるだけでしたが、今回はタッチするとアビリティを使用することができるようになっています。アビリティ発動後は再びアバターのパワーを100%にしないと使えません。背面タッチパッドを素早くタッチするとパワーがためられるようになっていますよ。
アビリティについてですが、例えば、スペシャルブロックのチェインブロックは、通常はランダムで出てくるのですが、それが好きなタイミングで呼び出せるようになったりします。
水口 プレイ中に状況が苦しくなってきて「ここで使いたい!」ってときに、バーっとアバターのパワーをためてスペシャルブロックを出すといった、今までとは違う能動的な戦術が使えるようになりました。
そういうのを入れるだけでゲームって全然おもしろさが変わってきますよね。ほかにもブロックの色がランダムで変化する“シャッフルブロック”という要素も追加しました。
最初にそれを聞いたとき僕はすごく理不尽に感じたんだけど、実際やってみるとすごく楽しくて。そのブロックが来ると、うれしいときとすごく困るときがあるんです(笑)。
来てほしくないときは端っこに置けば影響は少ないんですが、そのあたりの“おもしろさの設計”がデイン氏のすごいところです。『ルミネス』の根本的なルールは変えずに、おもしろさの幅を広げて、気持ちよさも深くしています。だから本作は、ホントによくできた作品になったな、と思いますね。
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