2012年4月11日(水)
コーエーテクモゲームスは、4月20日に発売するPC用ソフト『三國志12』の完成披露会を、神奈川県にあるコーエーテクモゲームス日吉本社で本日4月11日に開催した。
本作は、英傑たちが群雄割拠した中国の後漢末期から三国時代までを描いた、歴史SLG『三國志』シリーズの最新作。過去シリーズで好評だった部分はそのままに、リアルタイムによる戦闘や戦局を大きく揺るがす要素の導入など、新たなおもしろさを追求して開発されている。タッチ操作にも対応し、ノートPCやタブレットPCなど低スペックマシンでもプレイ可能だ。
完成披露会には、コーエーテクモゲームスの代表取締役社長・襟川陽一氏、『三國志12』の北見健プロデューサーが登壇。ゲストとして声優の高塚正也さんや歴ドルの小日向えりさんも登場し、『三國志』作品について語った。
『三國志12』のゼネラルプロデューサーでもある襟川社長は、1985年に初代がリリースされた『三國志』シリーズについて、「早いもので本作で12作目になります」と感慨深げ。6年ぶりとなるシリーズ最新作である本作では、“オンライン対戦”や生まれ変わった“内政”など、チャレンジしている要素が入っているという。発売日は一度延期となったが、その分クオリティは「素晴らしい作品になっている」と太鼓判を押した。
▲襟川氏 | ▲北見プロデューサー |
北見プロデューサーは、本作のポイントを紹介。幅広いPCスペックに対応していること、武将グラフィックを一新していること、新たな戦略“秘策”を用意したことなどを挙げ、秘策や戦法を組み合わせたリアルタイムバトルや、心理戦が展開する“オンライン対戦”に注目してほしいと語った。
続いて登場したのは、諸葛亮役の声優・高塚さんと、歴ドルの小日向さん。高塚さんは、カセットテープ版のころから『三國志』をプレイしていたというほど、筋金入りのシリーズファン。当時『三国志』を知らなかったが、ゲームから興味を持ち、知識を高めていったことを明かした。しかし、その時は自分が武将を演じることになるとは思ってもいなかったようだ。
▲高塚さん(中央)と小日向さん(右)。高塚さんが『三國志』を楽しんでいたエピソードを披露すると、「ありがとうございます!」と襟川社長が頭を下げる場面も。 |
小さいころは、親戚のおじさんがプレイしている『三國志』を見ていたという小日向さん。大学時代に『三國志』にはまった際には、朝起きるとすぐにモバイル版をプレイし、寝ぼけた頭を働かせるために活用していたと明かした。
▲小日向さんは、天才軍師・諸葛亮の姿で登場。「広報の方に“三顧の礼”でお招きいただきました」と『三國志』ジョークを披露した。 |
『三國志12』では、過去のシリーズと比べて内政がシンプルになっている。空き地に建物を建設して、武将を配置。ターンを進めることで収入が入ったり、効果を得られたりするようだ。高塚さんは“農園”を開発し、そのままでは収入が少ないので、糜竺を配置した。
“農園”は武将ステータスの政治が関係するが、それ以外にも“耕作”や“名士”という特技も影響する。「なんとなくやってくれそう」という理由で配置された糜竺であったが、名士を持っていたためにナイスチョイスだったようだ。
続いて“戦闘”を体験。曹操を操作して、呂布に攻め込んだところ、要請に応じた孔融が援軍を派遣。曹操軍32,000に対して、呂布軍の32,434と援軍36,900という、かなり厳しい戦いになることが予想された。
▲呂布に加えて倍近い兵力を相手にするのは、さすがの曹操軍といえど分が悪い。 |
ここで時間を巻き戻して、攻め込む前に“秘策”を使うことに。選ばれたのは、隣接敵都市の出陣と援軍要請を封じる“絶道の策”だ。美麗なムービーに続いて、秘策が発動。これで敵軍は援軍を要請できず、互角の兵力での戦いとなった。
▲守備側の援軍が0になった。これが秘策の効果だ。 |
しかし、相手は呂布軍。互角になっても決して有利ではない。さらに相手の張遼が戦法を使って、本陣を強襲してくる。「大丈夫か?」と不安になった報道陣の心を見透かしたかのように、戦闘中に使える秘策“鼓舞の策”が使われる。一定時間すべての味方部隊の戦闘力が上昇するこの秘策で、形勢は逆転。張遼や高順を捕縛して、さらに呂布を蹴散らすことに成功した。
秘策は大きな効果を持っているが、タイミングを図る必要があり、そこに戦略が必要のようだ。名軍師のようにタイミングよく発動して、戦闘を有利に進めてほしい。
本作にはボイスイベントが収録されている。ここで公開されたのは、諸葛亮が周瑜によって、10万本の矢を用意することになるイベント。このシーンに合わせて、ゲストの高塚さんが諸葛亮の生アフレコを披露した。
▲諸葛亮を演じるに当たって、「天才軍師の名を汚さぬように、細心の注意を払った」という高塚さん。なお、本作のナレーションも高塚さんが担当している。 |
高塚さんは「ボイスが多数入った上に、グラフィックがいつも以上にキレイで見入ってしまった」と、発売が楽しみでしょうがない様子。小日向さんも「どのタイミングで秘策を使うか、軍師気分で楽しみたい」と続けた。
▲本日4月11日より、『三國志12』体験版が配信されている。体験版をクリアしてキーワードを送るとPCが当たるキャンペーンも開催中だ。 |
▲戦闘部分を切り出して、オンラインで楽しめる『三國志12 対戦版』。4月17日にダウンロードが始まり、20日よりサービスが始まる。 | さまざまな特典を封入した『TREASURE BOX』も存在。価格は15,540円(税込)。 |
iOSやAndroidの展開を聞かれた北見プロデューサーは、「まずはWindows版を制作しました。ユーザーニーズを見て判断したい」と回答。また、「オンライン対戦に敷居の高さはないのか?」という質問については、武将がオートで動く“委任”もあることや、同レベルのユーザーとマッチングするため、安心してほしいとコメントした。
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