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2012年4月12日(木)

『ダート ショーダウン』が生まれた理由を開発者が語る

文:電撃オンライン

 コードマスターズは、開発中のPS3/Xbox 360用ソフト『ダート ショーダウン』の公式サイトをオープンした。

 『ダート ショーダウン』は、過激なオフロードレースを楽しめる『ダート』シリーズのスピンオフ作品。本作では、これまでの『ダート』シリーズにはなかったマシンのブースト機能やランプ(傾斜台)を活用したジャンプなど、レースゲーム初心者でも手軽にライバルを出し抜ける仕掛けが多く盛り込まれている。

 公式サイトでは本作の概要の他に、最新の映像やスクリーンショットなどを確認できる。また、開発者によるインタビューも公開中だ。

 以下で、プロデューサーとデザイナーによるトークを掲載する。なぜ『4』ではなく『ショーダウン』になったのかや登場する車などについてコメントしている。

『ダート ショーダウン』 『ダート ショーダウン』
▲イアン・スミスアソシエイト・プロデューサー▲マイク・チャップマンシニア・ゲーム・デザイナー

――『ダート』シリーズの最新作が『ダート4』ではなく、『ショーダウン』になった理由を教えてください。

イアン:私たちは、これまでの本シリーズにあった、アクションスポーツの要素にスポットをあてる、その魅力を十二分に体験してもらいたいという思いから、『ダート ショーダウン』の開発を進めました。

 本作では、ファンでごった返す、華やかなフェスティバル会場を舞台に、テクニックでライバルを徹底的につぶし、首位を目指すという戦いが展開します。こういった“ライバルを打ち負かすためなら、なんでもあり”というシンプルな目的のレースで、その激しさや空気感を存分に味わえるのです。本作には、これまでの本シリーズとはまったく異なるコンセプトがあり、違う楽しみ方や雰囲気があります。

――『ダート 3』と『ダート ショーダウン』の違い、そして本作の主な特長を簡単に教えてください。

マイク:まず、根本的に提供するレース体験がまったく異なります。これまでは、比較的シリアスで伝統的なプレイスタイルのレースを中心に開発してきたのに対し、本作では、ユニークなスタイルのレースカテゴリー(競技種目)を中心に、もっと気楽に楽しめるようなレースを制作しています。

 プレイヤーは、ライバルに体当たりして大破させたり、スタントショーで観客に自信のパフォーマンスを披露したり、またジャンプ台や分岐ルートが設置されたコースにて最速タイムを狙ったりと、さまざまなレースに参加できます。

 さらに、オンラインプレイをめいっぱい楽しんでいただくため、マルチプレイや画面分割の他、本シリーズ初の、他プレイヤーに挑戦できる“チャレンジモード”も収録し、力を入れました。モチベーションも上がりますし、仲間や家族とワイワイ遊べて楽しいですよ。

――多くのレースカテゴリー(競技種目)が登場しますが、代表的なものを紹介してください。

イアン:レースは、スピードを競うタイプの通常のレース、破壊が目的のレース、そして技の評価で決まるジムカーナの3種類に大きく分類され、それぞれのレースカテゴリーで異なるプレイスタイルを楽しむことができます。

 ライバルを壊しまくって得点を競う“RAMPAGE”やクラッシュ必至の交差点がある“8BALL”など、多彩なレースが数多く収録されています。こうした特徴に加え、ライバルからの不意の攻撃や危険な障害物もあり、スリルも味わえます。

 『ダート 3』に収録されたジムカーナも、システムの見直しを図り、技がキメやすくなるなどの、多くのプレイヤーが手軽に楽しめるよう大幅に進化しました。もちろん難易度の調節もできますのでご安心くださいね。ジムカーナと言えば、自由に走り回ることのできる2カ所の“JOY RIDE”が、本作ならではのポイントの1つですね。ミッションもたくさんありますし、技も思う存分披露できます。

――どのようなアクションをするとポイントが獲得できますか?

マイク:本作では、ライバルのマシンを壊すことが必須要素の1つになっています。ライバルにダメージを与え、ブーストのボーナスを獲得できるシステムにすることで、積極的なプレイスタイルを楽しんでもらえるようにしました。ライバルに与えるインパクトの大小、衝突部分やその方法によって、獲得ポイントが異なる仕組みにしました。

 またジムカーナでは、フリースタイルで技を競い、そのパフォーマンスによって獲得スコアが変わる仕組みにしています。さらに、ゲームを進めたり、他プレイヤーからの“チャレンジ”に挑戦したりすると、キャッシュを稼ぐことができ、これを使って新しいマシンの購入やアップグレードをすることができます。

――どんな実車が登場しますか?

イアン:Ford FiestaやFord Escort Mark 2、Subaru Impreza WRX STIなども収録しています。この他、実車にインスパイアされたオリジナルのマシンも多数登場しますので、今後の情報をお楽しみに!

――『ダート ショーダウン』に採用している開発エンジンは、『ダート 3』と同じバージョンですか?

マイク:緻密なダメージやゆがみなどのスムーズな描写を行うため、 『ダート 3』で使用した開発エンジンを徹底的に見直しました。本作では、各地のフェスティバルの雰囲気を忠実に描きたかったので、必然的に色彩や照明の効果を引き出すエンジンにする必要があったのです。私たちは、新旧双方のファンに新鮮な体験を提供するため、強みを生かしつつ、絶えず改良を加えています。

――『ダート ショーダウン』の制作にあたって苦労話がありましたら、教えてください。

イアン:本作は、これまでとまったく異なるタイプのゲームですので、制作過程で乗り越えなくてはならないことがありました。本作を作る上で重要なミッションの1つ、手軽に遊べるゲームにすることを成し遂げるため、物理システムや操作のモデリング、チュートリアルの追加などには非常に熱心に取り組みました。

 ゲーマーと非ゲーマーにプレイしてもらうことで、変更点の動作確認を行い、継続的な微調整もしています。他にも、新しいモードの性質上、AIの設計や実装には新たな課題があります。AIの挙動ははるかに複雑になり、過去の作品とは異なって、レースカテゴリーにより、その特性が大きく変わるのです。

――日本のファンの皆さんへひと言!

イアンマイク:本作を心待ちにしている日本のファンの皆さん、いつもコードマスターズのレースゲームをプレイしていただき、ありがとうございます! 皆さんのサポートには、本当にとても感謝していますよ。

 本作も、皆さんの期待を裏切らないいい作品にしますので、どうぞご期待くださいね。日本での発売後に、皆さんとマルチプレイで“ド派手に壊しあえる日”を楽しみにしています!

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