2012年4月19日(木)

今年は『F1』タイトルが3本発売!? Codemasters『F1 2012』&『DiRT Showdown』の最新情報をお届け

文:電撃オンライン

▲ラスベガス・ストリップ通りの中心部であるフォーコーナー付近にあるホテル・The Cosmopolitanの15階にて、プレゼンテーションが行われた。

 コードマスターズの現地法人・Codemastersは、欧米および日本で9月発売予定の『F1 2012』と欧米で5月発売予定(日本では2012年予定)の『DiRT Showdown(ダート ショーダウン)』の最新情報を“NAMCO BANDAI GAMES GLOBAL GAMERS DAY 2012”にて公開した。

 NAMCO BANDAI GAMES GLOBAL GAMERS DAY 2012は、アメリカ・ラスベガスにて現地時間4月11日~12日で開催されたバンダイナムコゲームスのプライベートイベント。バンダイナムコゲームスがCodemastersタイトルのヨーロッパにおける販売を担当しているため、Codemastersのタイトルが紹介された。

 なお、どちらのタイトルともに会場での撮影が禁止されていたため、テキストでの紹介となる。

■今年は3本の『F1』フランチャイズタイトルを予定

 プレゼンテーションでは、同社が今年発売予定の『F1』タイトル3種類が最初に紹介された。まずは『F1 ONLINE THE GAME』。ハードは明かされなかったが、“1カ月後にリリースされる”という曖昧な表現で語っていた。次に発売されるのは9月登場予定の『F1 2012』。最後に発売されるのが『F1(仮)』で、11月~12月あたりのクリスマスシーズンに向けたものとなる。

 Codemastersは『F1』シリーズの開発を、実際の『F1』のマネージメントスタッフとの協業を行っていて、「情熱を持って『F1』のゲーム開発を行なっている」と語った。その情熱を持って開発が続けられている『F1 2012』では、『F1』の新たなレギュレーションをどんどん追加していく一方で、ゲームに直接関係がないレギュレーションについては省いていき、ゲームとして遊びやすくしていくという。

■『F1 2012』ではシングルプレイヤーモードに注力

 『F1 2009』から『F1 2011』にかけて、進化を続ける一方でコアゲーマー向けに傾いていた『F1』シリーズ。『F1 2012』ではシングルプレイヤーに注力することによって、コアなレースゲームファンだけでなく、ライトやユーザーにもとっつきやすいものにしていくという。その答えの1つが“ヤングドライバーテストモード”だ。これはトレーニングモードやチュートリアルモードにあたり、30~40分でレースカーのドライブの基本を学べるモードになっているようだ。

 ヤングドライバーテストモードの成績に応じてスコアが表示され、スコアをもとにさまざまなコンテンツがアンロックされていく。それだけでなく、キャリアモードで所属するチームのランクもこのスコアから決定されるという。ライトユーザーだけでなく、コアゲーマーにも楽しめるモードといえる。

 シングルモードに注力するとはいえ、マルチプレイヤーモードが省かれるわけではなく、従来どおりマルチプレイヤーモードも収録されるので安心してほしい。ただ、今回のプレゼンテーションではマルチプレイヤーモードについての紹介はなかった。

 なお、開発陣は同社の『F1』シリーズについて、ヨーロッパでの人気は高いが、アメリカでの人気はまだだと見ているとのこと。そのため、『F1 2012』ではヨーロッパだけでなくアメリカでも好かれるようにする、というのが目標だという。

■従来シリーズより車をコントロールしやすくなった『ダート ショーダウン』

 『ダート ショーダウン』は『DiRT』シリーズの新ブランドで、ラリー競技をこなしていく従来作とは異なり、トリックなどの車を使ったアクションが重視されたレースゲームだ。トリックを手軽に決められるように、ドリフト時のハンドリングが従来作よりもややゲーム寄りにチューニングされている。さまざまな場所に作られたコースで、Donut(定常円旋回)やAir(ジャンプ)など、決められたトリックをこなしていくことでクリアとなる。

 実機デモでは、横浜の倉庫をモチーフにしたステージが披露された。このステージは決められたコースがなく、自由に走れる箱庭世界のようになっていて、ステージの各所に設定されたトリックを自由に決めることができる。

■レースゲームの成績をオンラインで見られる“Codemasters RACENET”

 Codemastersは、ネットサービス“Codemasters RACENET”を5月1日よりベータバージョンとして開始する。利用料は無料。

 本サービスは、同社のレースゲームのプレイ情報をオンラインで閲覧できるサービス。他にも、同社の最新情報がここから見られるようになるという。プレゼンでは“Drain a tanker of Fuel.”という新イベントが表示されていた。どういうものになるかは不明だが、今後の展開に注目しておこう。

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 レースゲームの作り込みにおいて、高い評価を得ているCodemasters。『Grid』や『DiRT』では、“完全にリアルではないが遊びやすい”Codemasters挙動とも言えるハンドリングを実現している。そこに、リアルさが求められる『F1』フランチャイズが追加されていることで、挙動が洗練されたといっても過言ではない。現代レースゲームの二大巨頭である『グランツーリスモ』や『Forza Motorsport』とは違う、Codemastersらしさにあふれたレースゲームに期待したい。

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