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2012年4月21日(土)

米軍の元エリートがフルタイムで開発に携わる『Medal of Honor Warfighter』とは?

文:電撃オンライン

 エレクトロニック・アーツは、同社がイギリス・ロンドンで開催したプライベートイベント“EA Showcase”にて、北米版が10月23日発売予定の『メダル オブ オナー ウォーファイター』の最新情報を公開した。

 『メダル オブ オナー』シリーズは、1999年に初代『Medal of Honor』が発売され、当時は第二次世界大戦を舞台にしたFPS(ファーストパーソンシューター)で、『Call of Duty』シリーズと双璧と言われていたFPS作品だった。2010年に発売された『メダル オブ オナー』からは、舞台を第二次世界大戦から現代へと移し、アメリカ軍のエリート部隊である“Tier1オペレーター”の活躍を描いた作品となっている。

 最新作『メダル オブ オナー ウォーファイター』は、このTier1オペレーターの物語がさらに拡大され、世界の各地で起こる紛争に従事し、時には現地の軍隊とも協力して作戦にあたるTier1オペレーターの姿が描かれた作品となっている。日本での発売は2012年秋を予定している。

▲過酷な戦場の最前線で活躍するTier1オペレーターは、アメリカ軍の中でも数百人しか存在しない、エリート中のエリートである。

■世界各国の紛争を描くことで物語性がアップ

 前作の『メダル オブ オナー』は、アフガンを舞台に、テロ組織と戦うアメリカ軍およびTier1オペレーターにフォーカスした物語となっていた。チャプターによって主人公を変えることによって、同じ事件をさまざまな視点から描いていたのだが、今作では前作に登場したTier1オペレーターの1人、Precherを軸にして、世界各国で発生している紛争を描いている。

 Precherは、同様に前作に登場したVoodooとMotherの2人とともに新たな部隊“MAKO”を結成し、Tier1オペレーターとして再び戦場に赴くことになる。

 会場ではPC版を使ったプレイデモが紹介された。デモでは、フィリピン・バシラン島にて現地の軍隊と協力して戦うステージが紹介された。このバシラン島には武装勢力がいるだけでなく、台風による大洪水の被害も受けている。

▲水を描く表現能力が上がったため、臨場感のある絵作りを実現している今作。

 ちなみにこのバシラン島は、実際にフィリピンの中でも最も危ない地域として指定されている。イスラム原理主義派の1つである武装集団“アブ・サヤフ”が常駐しており、たびたび欧米人観光客などが拉致・殺害されているという。

 このステージは、この武装集団に拉致された人質を助け、自らも洪水の中から脱出するのが目的だ。なお、今作はシングルプレイパートにも『バトルフィールド3』でおなじみの物理エンジン“FrostBite2”が採用され、徹底した建物の破壊表現の他、水を美しく描く“OceanWater”技術が新たに実装されている。

▲洪水でビルが崩壊している中で、ボートを操縦して人質と部隊を救う。

 その他、デモ中に見ることができた今作の新要素としては、封鎖されたドアを開ける際に、そのまま開けるのか、ブリーチで爆破するのか、フラッシュパンで敵兵の目をくらませるのかというように、さまざまな方式が採用されたことにある。この開け方についてはアンロックされることで選択肢が増えることもあるようだ。

Tier1オペレーターが今作のすべてにかかわっている→(2ページ目へ)

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