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2012年4月23日(月)

現代の世界を舞台に戦うPC用MMORPG『The Secret World』を遊んできた

文:電撃オンライン

 エレクトロニック・アーツは、イギリス・ロンドンで開催したプライベートイベント“EA Showcase”にて、PC用のMMORPG『The Secret World』の最新情報を公開した。

 『The Secret World』は、ノルウェーの開発会社・Funcom社が開発しているPC用タイトルで、2011年夏にドイツで開催された“Gamescom 2011”で初公開された。サービスの開始時期は6月19日で、日本語版および日本でのサービスは決まっていない。


■3つの秘密結社に所属してしのぎを削っていく

 ゲームで描かれるのは、現代の世界。ある日世界各地で怪奇現象が発生し、その怪奇現象に合わせるかのように、世界の3つの地域から秘密結社が活動を始めたというもの。プレイヤーはロンドンを拠点にする秘密結社“Templar”、ニューヨークを拠点にする“Illuminati”、ソウルを拠点にする“Dragon”の3つの勢力から1つを選び、所属することになる。

 プレイヤーの目的は、世界各地で発生したモンスターたちを退治し、自らが所属する秘密結社の勢力を拡大していくこと。現代を舞台にしているだけあって、実在の場所が数多く登場し、モンスター相手に臨場感あふれる戦いを行える。また、モンスターと戦う際には、最大3人のプレイヤーでパーティを組んで一緒に戦える。モンスターだけでなく、ほかの秘密結社のプレイヤーと戦うPvPの要素もあるようだ。

 MMORPGとジャンルにうたっているものの、バトルシステムはTPSタイプとなる。レベルやクラス(ジョブ)といった概念が存在せず、戦いで得たスキルポイントをもとに、約250のスキルの中から、7つのパッシブスキルと7つのアクティブスキルを組み合わせることで、自らのキャラクターの方向性を決める形となっている。このスキルは自由に組み合わせることができるので、あるときは接近戦向けとして、あるときは支援役としてと、役割を自在に変えることができる。


■まだ荒削りながら可能性を感じたゲームプレイ

 イベント会場では、開発途中ながら実機によるプレイアブルが可能となっていた。ここではゲーム中のクエストの1つをプレイできたので、そのレポートをお届けしよう。

 プレイできたクエストは、とある遊園地で襲い来るモンスターを倒していくというもの。遊園地内は絶えずモンスターが出現する魔境となっており、プレイヤーたちは協力しながら遊園地内でのミッションを1つ1つこなしていくことになる。

 特徴的だったのはミッションはそれぞれ遊園地内でシームレスに発生し、小気味よいテンポでゲームを進められるという点。また、ミッション内容も“決められたモンスターをある一定以上倒す”というものや、“オブジェクトに攻撃を加えて仕掛けを解く”といったものまでさまざま。ただ、逆に何をすればいいのか迷ってしまう場面もあり、まだまだ調整は必要なように感じた。

 スキルの組み合わせによる自由なキャラクター育成もなかなかユニーク。ただ、こちらもスキルが多すぎて、いきなりのプレイですべてを把握するのは困難に感じた。プレイしながらスキルの入れ替えもできるようなので、その場の状況に合わせて臨機応変に変更していくパターンも考えられるだろう。

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 記事の最初にお伝えしたように、本作の日本での展開は未定となっている。しかし、プレイヤー同士で現実の世界の勢力を争っていくという構図は、これまでのオンラインゲームでもなかなか見られなかったアプローチではあるので、なんとか日本からのプレイも楽しんでみたいところである。

(C)2007-2011, “The Secret World”is a registered trademark of Funcom Gmbh 2011. All rights reserved.

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