2012年5月10日(木)
――初報にあった“未知に到達する新たなエンディング”ですが、これは“マリィENDアフター”と“玲愛ENDアフター”という認識で大丈夫ですか?
そう考えてもらってかまいません。結末というより、過程が未知かもしれませんね。今回は過程のほうを重視していて、PC版だと、結末がわりと他力本願というか(笑)、主人公が最後の最後まで責任を持っていないような流れになっているところがあったんです。頑張ったけど、後はまかせた! みたいな感じで。
今回の場合、詳しく知っている人には大して変わらないかもしれないですが、自分が行ったことに関して、どんな意味があったのかを突き詰めていく話になっています。あの展開は賛否両論だったので、じゃあ試してみるかと追加してみました。
――念のために聞いておきたいのですが、香純が蓮と幸せになれるような展開はあるのでしょうか?
……彼女は幸せだったと思います(笑)。だからPC版のままです。
――ちなみに、さらなる未知ということで、ルサルカやエレオノーレルートの追加は……?
あははは。……ないですね(笑)。そんなこと言われても困りますよ(笑)。
▲蓮(左)と香純(右) | ▲ルサルカ | ▲エレオノーレ |
――これはユーザーから言ってほしいと言われた質問なのですが、「ザミエル(エレオノーレ)を僕にください!」だそうです。
いや……まあ……どうぞという感じですけど、いいんですか? アレで。
――実際、ザミエルは一番好きなキャラではないんですか?
ネタではよく言っていますけどね。実際には、キャラに好き嫌いをつけない性質(たち)なんですよ。あるのは、書きやすいか書きにくいかの差。好きで言ったら、みんな好きですよ。
――ザミエルは書きやすかったということですね。
書きやすいほうですね。あとは物語にかかわる比重を重視するので、端的に言うとシュピーネよりはラインハルトが大事です。まあ両方好きですが。そういう部分で格差はありますけど、自分の中で差をつけるとしたら、当たり前に主人公からになってしまいます。
――追加部分についてはここまでにして、PSP版の特典についてお聞きします。限定版特典のビジュアルブックに、白本の用語集のような正田さんが担当された企画はありますか?
自分が担当したものはないんですが、今回は榊原ゆいさんのインタビューが載っています。ついこの間、会社に来ていただいてインタビューをしました。
――他にはどのようなものが収録されているのですか?
あとはキャラクター紹介ですね。新規のCGも収録されているので、それで楽しんでいただければと。あとは、中身は言えないですけど、新たに追加されたパラメータが入っています。昔は語っていなかったものが、少し入っているというレベルですが。
▲初回限定版特典のビジュアルブック“金本”。新たに追加されたパラメータとはいったい……? |
――なるほど、どんなパラメータなのか気になりますね。話は変わりますが、PC版でカップル人気投票が行われました。今回のコンシューマ版でも、同じような企画は行われるのでしょうか?
別にやってもいいんですが、たぶんやらないと思います。自分的にはキャラに格差をつけていないので、あまり好きではないんです。仮に順位がつけられるとして、上の順位のキャラはいいけど、下のほうのキャラは“こいつらは人気がない”という市民権が生まれてしまうんですよ。ネタになってしまいますし。
――ではカップル人気投票も実は乗り気ではなかったんですか?
あれはあれで楽しみましたけどね(笑)。でも、何かというと順位をつけたがる人がいますけど、それはよくないと思うんです。賞を取ったキャラを称えるだけならいいですけど、取れなかったキャラをバカにする流れができてしまいますから。だからネタであっても、あまりやりたくはないです。
――自分が好きなキャラをただ好きでいればいいですからね。
その通りです。なので、今後も自分がかかわった作品では、人気投票的なものをやらないと思います。
▲カップル人気投票の結果はネタバレが満載なので、コンシューマから入る人は、クリア後に確認することをオススメする。 |
→ゲームなら、その世界の最強・究極を出してもいい(3ページ目)
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