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2012年5月11日(金)

【週刊 俺の妹P続】ファンとキャラの理想の世界がここに! 『俺の妹P続』プレイレポ&あやせが優しく膝枕してくれる必殺動画をお届けっ♪

文:ごえモン

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■この結末は“奇跡”! みんなの幸福な結末が詰まっています■

 オールクリアをして感じたのは、どのルートもクオリティが高い! そして、やはり原作者・伏見つかさ先生が担当された桐乃、加奈子、沙織は格別ですね(闇猫ルート、隠しルートもおもしろいんですが、短い!)。前作でも、加奈子ルートはその“ちょろさ”も含めておもしろかったのですが、今回は恋人になってからどうするか? が描かれているので、かなり深みが増しています。さすが、メインヒロインに昇格しただけはありますね。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』
▲Live2Dについても、加奈子が一番出来がいい気がします。新しく追加された瀬菜も負けていないですが。

 実は僕、あやせを除外すれば世界で1番好きなのは加奈子なんです。ホント大好きです。愛していると言ってもいいです! なぜかというと、加奈子と京介の空気感が心地いいからなんですよ。加奈子と接する京介が自然体で、“恋人と付き合う”ことに対してムリをしていない気がするんです。友だちの延長線上に恋人がある感じ。だから、2人の間を漂う雰囲気には安心感がありますし、見ている僕を和ませてくれます。

 原作小説の前半では、加奈子のことは“どこか憎めないけど、ちょっとだけうっとうしいキャラクター”だと思っていました。でも巻数が進むごとに、だんだんと“実はかなりしっかりしていて、自分を持っている女の子”だと印象を改めました。バカだけど(笑)。京介に対する気持ちも本物で、本作でも麻奈実に料理を習うことになります。そして、その料理のシーンや姉・彼方とのやり取りが加奈子の視点で進む場面があり、彼女の本心がわかり余計に好きになりました。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』
▲麻奈実に料理を習うこととなった経緯も、しっかりと語られます。▲加奈子と彼方、きららの3人で行われるガールズトークは必見です! 彼方と加奈子同様、僕も“www”←こんなテンションになりました(笑)。

 この視点切り替えは、『俺の妹P続』で新しく追加された要素で、簡単に説明すると原作小説9巻のようなイメージ。加奈子以外のヒロインの視点もあり、しかもモノローグはフルボイスでした。9巻は、京介の視点以外で進む短編集でしたが、京介以外の心情を読み進めるのは非常に新鮮で、よりキャラクターを好きになれる名短編だと感じていました。原作小説の補完にもなっている、このヒロイン視点をゲームにも取り入れたのは、今回一番評価すべきところじゃないかと思っています。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』
▲ヒロイン視点のシナリオは、1つ1つが短め。非常におもしろかったので、もっともっと読んでみたかったです!

 もう1つ、とても印象に残ったのが桐乃(義妹)ルート。前作にも義妹ルートはありましたが、僕が見たかったのはもうちょっと先の話でした。でも、今回は原作ではありえないぐらい素直な桐乃やバカップルぶりが見られます。「そうそう、これが見たかったんだよ!」とウンウンうなりながらプレイしましたね(笑)。

 そのシナリオは、“奇跡”と表現するのがやっぱりしっくりきます。奇跡といっても、別に死んだ人間が突然生き返るとかそんなものではなく、何年も一緒に暮らした兄弟に、実は血のつながりがなかった……というもの。枷(かせ)からときはなたれた2人が本当に幸せそうで、「桐乃、よかったな」と、勝手に兄になったかのように涙ぐんでしまいました(笑)。僕が原作小説のファンだからこそかもしれないのですが、最新巻まで読んでからこの義妹ルートをプレイすると、非常に感慨深いですね。そして、実際はこの結末にできないのだと思うと惜しくもあり、さらに別の展開を見せるだろう原作に大いに期待が高まりました。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』
▲桐乃を演じている声優の竹達彩奈さんもインタビューで言っていたように、京介と桐乃のバカップルぶりは最高! 皆さんも、デレた桐乃を見てやってください!

■ただのメディアミックスではない! もはやゲームも『俺の妹』の一部■

 本作をオールクリアして、この作品はめいっぱい幸せを詰めこんだゲームだなと強く感じました。原作小説では、絶対に描かれないであろう桐乃との未来。描かれる確率はかなり低いであろう加奈子たちとの未来。義妹ルートを読んでいて泣きそうになったと書きましたが、それはほとんどのエンディングにも言えます。

 リファイン版のプレイレポートで、『俺の妹』ファンの理想の世界(アルカディア)がここにあると書きましたが、本当に幸福な未来ばかりなため、この作品はヒロインたちにとっても理想の世界(アルカディア)なんだと感じました。

 前作(リファイン版含む)では、たぶん皆さんも、まだ“『俺の妹』を原作としたゲーム”といった印象だったと思います。でも本作をプレイすると、『俺の妹』という小説、そして『俺の妹』という世界の一部に、ゲームもなっているんじゃないかと感じます。ゲームも含めて、『俺の妹』なんだと。プレイ時間自体はそんなに長くはないですが、奇跡とたくさんの幸せが詰まった本作を、ぜひいろいろな人にプレイしてほしいです。(ごえモン)

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■あやせさんの足は最強の凶器にも至高の枕にもなるんです■

 ごえモンのプレイレポに続いて、今週も動画をお届け! 今回の動画は、あやせとデートした際に膝枕をしてもらうシーンで、あやせファンは必見の内容となっている。ご覧いただければ“痛いか気持ちイイかの違いがあるだけで、あやせの足は必殺の決戦兵器”だということがよくわかるだろう。早見沙織さんの演技も素晴らしいこちらの動画、エンジェルのファンならずともチェックしていただきたい!

※こちらの映像は開発中のものです。


『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』

【次回予告】 前回の『俺の妹P』リファイン版プレイレポに引き続き、今回は自称『俺の妹』番長・ごえモンによる『俺の妹P続』のプレイレポをお届けいたしました~。番長さすがっす! てけおんもプレイしましたけど、言いたいことはだいたい番長が言ってくれました。

 さて次回は、発売前日の5月16日に更新予定! いつもよりちょっと早めですが、本作のまとめ記事をお届けしようかと。新たな情報も盛り込めれば一緒にお見せしたいと思っています。そんなわけで、皆様楽しみに待っていてくださいね~。

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(C)伏見つかさ/アスキー・メディアワークス/OIP
(C)2012 NBGI
※記事中のゲーム画像は開発中のものです。

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