2012年5月19日(土)
電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第34回となる今回は、『らぶなどーる!』を執筆した上月司先生のインタビューを掲載する。
▲アマガイタロー先生が描く『らぶなどーる!』の表紙イラスト。 |
本作は、才色兼備だけどいつも1人ぼっちでいる少女と、ある事情から“着ぐるみ”を着続けるハメになってしまった少年の恋愛模様を描いたブコメディ。主人公の少年・雪村虎太郎(ゆきむら こたろう)は、始業式早々に自分の住むアパートを失い、なぜか生徒会の女子寮で居候することに。入寮した翌日に不可抗力で生徒会長・玖臥(くが)セレスティアの裸を見てしまう!
退寮を覚悟する虎太郎だったが、彼女から“ある条件”を満たせば寮に住んでもいいと持ちかけられる。その条件とは、着ぐるみ“ラブらん”を着て、学校で奉仕活動をすること。その条件を承諾した虎太郎は、必死に“ラブらん”として活動する。そんな中で、クラスメイトの美少女・百合川雛姫(ゆりかわ ひなき)が“ぼっち”であることを偶然知ってしまい……。
上月先生には、本作のセールスポイントや小説を書く時にこだわっているところなどを語っていただいたので、興味がある人はぜひご一読いただきたい。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。
――この作品を書いたキッカケを教えてください。
どストレートなラブコメが書きたいな、と思ったから。あと新作案をこねていた時にいろいろとヒロインのキャラ設定を考えていたら、なんかすごくカワイイ感じになったので、ちゃんと形にしたくて。
――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?
とりあえずヒロインがみんなカワイイ! あと、着ぐるみ。
――作品を書くうえで悩んだところは?
着ぐるみ界のマナーとか制度とか、どうなってるのかな~……と。具体的にあのキャラとかあのキャラとかの名前を出したらどうなるんだろう……。さ、裁判に……?
――執筆にかかった期間はどれくらいですか?
前作の執筆と被った期間もあるので、約半年くらいだと。
――執筆中のエピソードはありますか?
たまに徹夜でヒトカラしながら仕事してます。歌って書いて、飽きたらまた歌って~、と繰り返し。意外とはかどる。
――主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。
数年前からずっと“ぼっち系のヒロイン”を書きたかったので。ただし他の作品との差別化を図った結果、雛姫さんは清純派美少女のイメージだったはずが、どんどんメッキがはがれてちょっと怪しいことになってきてます。この子、最終的にどうなるんだろう……?
――特にお気に入りのシーンはどこですか?
生徒会長のセリスが出ているシーンのほとんどが好きですが、1つにしぼるなら初めて彼女が会話するシーン。一発でどんなキャラかわかってもらえると思います。
――今後の予定について簡単に教えてください。
近いうちに第2巻が出る予定です。第1巻から数カ月以内?
――小説を書く時に、特にこだわっているところは?
うっかりすると説明っぽくなりがちなので、できるだけ簡潔に。
――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?
ヘッドホンで音楽を聴きながらテンションをあげて、ノってきたらそのままの勢いで書き始めます。
――高校生くらいのころに影響を受けた人物・作品は?
アニメだと『無限のリヴァイアス』。音楽はMr.childrenとかL’Arc-en-CielとかGLAYとかスピッツとか。
――現在注目している作家・作品は?
『ましろのおと』や『天にひびき』とかの音楽系の漫画。他にもいろいろありますが、『やさしいセカイのつくりかた』とか『ディーふらぐ!』とか『たいようのいえ』とか。全部漫画です。
――今熱中しているものは?
麻雀とかポーカーとかのテーブルゲームと、フットサル。皆でわいわいできるのがいいです。1人プレイも大好きですが、1人だとできないことも多いので、一緒にやってくれる人がいるのはありがたいですよ。
――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。
いろいろとやってますが、3年前くらいからずっとトランプの『テキサスホールデムポーカー』にはまっています。駆け引きが熱い!
――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。
魅力的な女の子がたくさん登場するので、カワイイ子が好きな人はとりあえず読んでみてくださいなー。気楽に楽しい感じの作品になってます。
(C)上月司/AMW
イラスト:アマガイタロー
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