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2012年5月21日(月)

【週刊洋ゲー通信 5/12~5/18】この記事だけでわかっちゃう! 今週の洋ゲー重要ニュースザックリまとめ読み!

文:電撃オンライン

 この1週間のあいだに海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報をお届けする“週刊洋ゲー通信”。5月12日から5月18日までの注目ニュースをまとめて紹介していく。

 期間中には『Diablo III』と『マックス・ペイン 3』という話題作2本が海外で発売された。この2本はどちらも、シリーズ前作から10年以上を経て最新作が発売されたという、息の長い人気のタイトルだ。また世界最大規模のゲームイベント“Electronic Entertainment Expo(E3)2012”を間近に控えて、2012年後半に発売される超大作についての新情報も続々と発表されている。そんな今週のトピックはこちらから!

今週のトピック

■ダンジョンRPGの名作が12年ぶりに復活! 『Diablo III』は初日から大人気の一方、トラブルも……

■元刑事の人間ドラマを描いたRockstar Gamesの最新ACT『マックス・ペイン 3』が海外で発売!

■『ヒットマン アブソリューション』が海外で11月20日に発売。オリジナルのミニゲームが店舗限定予約特典に!

■アメリカ独立戦争の戦場を駆けるアサシン――『アサシン クリードIII』のゲームプレイトレイラーが公開!

■崩壊した世界で男と少女を待つ者は……? 『The Last of Us』の最新映像が公開!

■対戦用マップから実写ドラマまで! 豪華特典満載の『Halo 4 Limited Edition』が海外で11月6日に発売

■『Minecraft:Xbox 360 Edition』がXBLAでの初日売り上げ新記録を樹立

■HDリメイク版『ジェットセットラジオ』のゲーム中に登場する“グラフィティ”コンテストの入賞作を発表

■KinectとWii Uでアメコミヒーローになりきれ! 『Marvel Avengers:Battle for Earth』が登場

■『バットマン:アーカム・シティ』の最新DLC“Harley Quinn’s Revenge”トレイラー映像が公開!

■吸血鬼ハンターの息子が大冒険! アクションRPG『The Incredible Adventures of Van Helsing』が発表

■必殺のクンフーアクションが炸裂! オープンワールドACT『Sleeping Dogs』の最新映像が公開!

■板垣伴信氏が開発中のACT『Devil’s Third』の販売権を、パブリッシャーのTHQが手放すことに

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■ダンジョンRPGの名作が12年ぶりに復活! 『Diablo III』は初日から大人気の一方、トラブルも……

 仲間とパーティを組んでダンジョンを探索する、ハック&スラッシュRPGの代名詞的タイトル『Diablo(ディアブロ)』シリーズ。その12年ぶりの新作となるPC用ソフト『Diablo III』が、海外で5月15日に発売された。日本を含めた全世界で今なおファンの多いシリーズだけあって、深夜0時販売のカウントダウンイベントが開催されるなど、発売初日から高い人気を獲得した。

 その一方で、本作のオンラインプレイを公式にサポートするBattle.netでは、大量のアクセスによって不具合が生じるなど、人気オンラインゲーム特有の現象も発生している。ともあれ、今後は日本での発売も期待したいところだ。

(参考サイト:『Diablo III』公式サイト

■元刑事の人間ドラマを描いたRockstar Gamesの最新ACT『マックス・ペイン 3』が海外で発売!

 『Grand Theft Auto』シリーズなどで日本でも絶大な人気を誇るRockstar Gamesの最新作『マックス・ペイン 3』が、海外で5月15日に発売された。ニューヨーク市警の元刑事・マックスの過酷な人生が描かれるこの作品は、日本未発売の前作『マックス・ペイン 2』からなんと11年ぶりの続編となる。海外の公式サイトには、発売記念のローンチトレイラーをはじめ大量のプレイ動画が公開されているので、興味のある人は要チェック。本作は日本でもPS3/Xbox 360用ソフトとして、9月6日に発売される予定だ。

(参考サイト:『マックス・ペイン 3』公式サイト

■『ヒットマン アブソリューション』が海外で11月20日に発売。オリジナルのミニゲームが店舗限定予約特典に!

 スキンヘッドの暗殺者“コードネーム47”の非情な戦いを描くステルスACT『ヒットマン』シリーズ。その最新作『ヒットマン アブソリューション』の海外での発売日が、2012年11月20日と発表された。さらに本作の店舗限定予約特典として、オリジナルのミニゲーム『Hitman:Sniper Challenge』の配信が開始されている。スナイパーライフルでターゲットを狙撃してハイスコアを競うこのミニゲームは、北米のGamestopやイギリスのamazon.co.ukで本作を予約すると入手可能。

 ゲーム本編は日本でも2012年内にPS3/Xbox 360用ソフトとして発売される予定だが、このミニゲームが日本でもプレイできるのか、気になるところだ。

(参考サイト:『ヒットマン アブソリューション』公式サイト

■アメリカ独立戦争の戦場を駆けるアサシン――『アサシン クリードIII』のゲームプレイトレイラーが公開!

 世界史の背後で暗躍するアサシンの生き様を描いた、日本でも人気の高いシリーズの最新作『アサシン クリードIII』のゲームプレイトレイラーが公開された。16世紀後半の北アメリカ大陸を舞台にした本作は、ネイティブアメリカンの血をひくアサシンのコナーが、アメリカ独立戦争の舞台裏でターゲットを暗殺することが目的となる。公開された映像でも、雪の降り積もった冬の森でアメリカとイギリスの兵士が激戦を繰り広げる中、木々の上を素早く移動していくコナーの姿を見ることができる。本作は日本でもPS3/Xbox 360用ソフトとして、2012年内に発売予定だ。

(参考サイト:『アサシン クリードIII』公式サイト
(参考ページ:ユービーアイソフトyoutube公式チャンネル

■崩壊した世界で男と少女を待つ者は……? 『The Last of Us』の最新映像が公開!

 『アンチャーテッド』で知られるデベロッパー、Naughty Dogが現在開発中のPS3専用ソフト『The Last of Us(ザ ラスト オブ アス)』の最新映像が公開された。本作は、“人間がミュータントに変異する伝染病”によって世界の秩序が崩壊していく中、中年の男性・ジョエルと10代の少女・エリーが2人で力を合わせて生き抜く姿を描いたサバイバルホラーだ。

 公開された最新映像では、崩壊した街をジョエルとエリーが自動車で移動しているところに、1人の男が現れるが……。ラストはなんとも続きが気になる終わり方になっており、この映像を見れば本作の発売が待ちきれない気分になること間違いなしだ! 

(参考サイト:『The Last of Us』公式サイト
(参考ページ:PlayStation.blog

■対戦用マップから実写ドラマまで! 豪華特典満載の『Halo 4 Limited Edition』が海外で11月6日に発売

 XboxやXbox 360を代表するFPSとして、全世界で圧倒的な人気を獲得している『Halo(ヘイロー)』シリーズ。ファン待望の最新作『Halo 4』は、海外では11月6日に発売されるが、本作の通常版とは別に、豪華特典満載の『Limited Edition』もリリースされることが公表された。

 この『Limited Edition』では、後日配信予定のマルチプレイヤーマップ9種類や、通常はゲームプレイでアンロックされるスパルタンのカスタマイズ要素“Specializations”6種類を先行入手できる。その他にも約90分の実写ドラマ『Halo 4:Forward Unto Dawn Special Edition』などの特典映像が豊富に収録される。いずれもファン垂涎の内容だけに、これはぜひ日本でも発売してほしいところ!

(参考サイト:Halo Waypoint

■『Minecraft:Xbox 360 Edition』がXBLAでの初日売り上げ新記録を樹立

 Xbox 360の話題をもう1つ。日本も含めた全世界のXbox LIVEアーケードで、5月9日より配信が開始された『Minecraft(マインクラフト):Xbox 360 Edition』。本作はPCで世界的成功を収めたインディーズゲームのXbox 360なのだが、Xbox LIVEアーケードの初日売り上げ記録を更新したことがマイクロソフトより発表された。

 Xbox LIVEアーケードの初日売り上げ記録は、4月に『Trials Evolution』が更新したばかりだが、その記録をわずか1カ月で上回ったことになる。さらに5月14日には、全世界でのダウンロード回数の合計が早くも100万回を突破したと発表された。このように記録破りの大人気を集めている本作には、体験版も用意されている。Xbox 360ユーザーの人はぜひプレイしてみてほしい。

(参考サイト:majornelson.com

■HDリメイク版『ジェットセットラジオ』のゲーム中に登場する“グラフィティ”コンテストの入賞作を発表

 『ジェットセットラジオ』といえば、セガがドリームキャストで発売した傑作ACTだが、この作品をHD画質でリメイクして、PS3/Xbox 360/PC用ソフトとしてダウンロード配信する企画が海外で進行中。

 この作品ではプレイヤーキャラクターが街の壁に描く“グラフィティ”のデザインを一般ユーザーから募集するコンテンストが開催されていたが、今回その入賞作品18種類が発表された。ゲームのプレイ映像に入賞作を登場させるという粋な演出で発表されており、これらのグラフィティは実際に、完成したゲームに収録されるとのこと。本作は北米と欧州で2012年夏に配信開始の予定だが、まさかこの日本生まれの傑作が日本では配信されない……なんてことはないですよね!?

(参考サイト:Sega Blog

■KinectとWii Uでアメコミヒーローになりきれ! 『Marvel Avengers:Battle for Earth』が登場

 AP通信の報道を、ワシントンポスト紙が伝えるところによると、映画版が現在記録破りのヒットを続けているアメリカンコミック『アベンジャーズ』を、ユービーアイソフトがゲーム化するという。注目なのはその発売機種で、Xbox 360と任天堂の次世代機・Wii Uという、これまでにない組み合わせになっている。

 どうやらXbox 360版はKinect専用の“ヒーロー体感ゲーム”になっているようだ。そうするとWii U版にもなんらかの体感要素があるのでは? と予想される。『Marvel Avengers:Battle for Earth』と題されたこの作品には、キャプテン・アメリカやアイアンマン、ソー、ハルクなど、20名以上のマーベルヒーローが登場するとのこと。詳細は“E3 2012”で発表される予定だ。

(参考サイト:『Marvel Avengers:Battle for Earth』公式サイト

■『バットマン:アーカム・シティ』の最新DLC“Harley Quinn’s Revenge”トレイラー映像が公開!

 続いてはDCコミックを代表するヒーロー、バットマンの話題。2011年末に日本でも発売されて高い評価を得たPS3/Xbox 360用ソフト『バットマン:アーカム・シティ』に、その最終章となる新作DLC“Harley Quinn’s Revenge”がリリースされる。5月29日に北米で開始となる配信を前にして、このDLCのトレイラー映像が公開された。

 ジョーカーの自称彼女としておなじみの女性ヴィラン(※ヴィラン=悪役)であるハーレクインの復讐と題されたこのDLCでは、プレイヤーはバットマンの相棒・ロビンを操作して、ハーレクインの罠に落ちたバットマンを救出することになるという。日本でもこのDLCが配信されることを期待したい。

(参考サイト:『バットマン:アーカム・シティ』公式サイト
(参考ページ:“Harley Quinn’s Revenge”トレイラー(※リンク先はYou tube))

■吸血鬼ハンターの息子が大冒険! アクションRPG『The Incredible Adventures of Van Helsing』が発表

 ハンガリーのデベロッパーNeocore Gamesは、Xbox LIVEアーケードとPCダウンロード用ソフトとして、アクションRPG『The Incredible Adventures of Van Helsing』の制作を発表した。この作品は、ドラキュラのライバルとして知られるヴァン・ヘルシングの息子が主人公となり、怪物や魔法や超科学に彩られた幻想的な19世紀ヨーロッパを舞台に大活躍の冒険を繰り広げるという。

 配信開始時期などはまだ未定だが、同社のサイトにはいかにも東欧らしい雰囲気たっぷりのイメージイラストが公開されているので、上記の設定に心躍る人はぜひチェックしてほしい。

(参考サイト:Neocore Games公式サイト

■必殺のクンフーアクションが炸裂! オープンワールドACT『Sleeping Dogs』の最新映像が公開!

 スクウェア・エニックスが海外で8月14日に発売予定のPS3/Xbox 360/PC用ソフト『Sleeping Dogs(スリーピング ドッグス)』の最新映像が公開された。この作品は香港警察の捜査官であるウェイ・シェンが犯罪組織に潜入して秘密捜査を行うオープンワールドACT。以前は『トゥルークライム』シリーズの一作として開発されていたことが知られている。

 今回発表された最新映像は格闘戦をフィーチャーしており、香港が舞台とあって見事なクンフーアクションを繰り出している。中でも映像の後半では、プレイヤーの周囲にある日常的なアイテムを駆使したフェイタリティな決め技が炸裂しているので、痛いのが苦手な人は要注意だ。

(参考サイト:『Sleeping Dogs』公式サイト

■板垣伴信氏が開発中のACT『Devil’s Third』の販売権を、パブリッシャーのTHQが手放すことに!

 先日行われた大手パブリッシャーTHQの決算報告会において、ブライアン・ファレルCEOは同社が取得していたACT『Devil’s Third(デビルズサード)』の販売権を他社に売却する意向を表明したと、複数の海外ゲームメディアが報じている。『Devil’s Third』は、元テクモでTeam NINJAを率いていた板垣伴信氏の設立したヴァルハラゲームスタジオのデビュー作で、2010年から開発が続いている。

 ブライアン・ファレルCEOによると、『Devil’s Third』に使用していたゲームエンジンを制作した企業が倒産したことや、円高ドル安の影響などで、この作品が同社の利益構造に見合わなくなったという。一方でTHQ自身も経営不振が続いており、日本法人を閉鎖するなどさまざまな業務の見直しを行っている。何はともあれ、新たな販売元が一刻も早く決定し、ゲームが無事に発売されることを期待したい。

(参考サイト:Gamespot.com
(参考ページ:Gamasutra.com