2012年5月28日(月)
この1週間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報をお届けする“週刊洋ゲー通信”。5月19日から5月25日までの注目ニュースをまとめて紹介していく。
期間中には『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』が海外で発売された他、『007 レジェンズ』や『アメイジング・スパイダーマン』の映像などが公開されている。世界最大規模のゲームイベント“Electronic Entertainment Expo(E3)2012”を間近に控えた今週のトピックはこちら!
今週のトピック |
ユービーアイソフトの『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』が、日本より一足お先に北米で5月22日、欧州で5月24日に発売された。シリーズ5年ぶりの新作となる本作では、西暦2030年を舞台にして、ハイテク装備を身につけた米軍の特殊部隊「ゴースト」チームの戦いが描かれている。You tubeの公式チャンネルでは現在、このコーナーで以前に紹介したゲーム開始前の物語を描いた約25分の実写映画『Ghost Recon Alpha』の英語版が全編公開されているので、興味のある人はそちらも要チェック。ちなみに本作は、日本ではPS3/Xbox 360用ソフトとして、7月5日に発売予定だ。
(参考サイト:『Ghost Recon:Future soldier』公式サイト)
(参考サイト:『Ghost Recon Alpha』(※リンク先はYou tube))
続いて、ゲームの実写プロモーション映像の話題をもうひとつ。核戦争後のモスクワで繰り広げられる生存者のサバイバルを描いたFPS『メトロ2033』の続編として、現在開発中の『Metro:Last Light(メトロ:ラストライト)』。その公式サイトで、ゲームのイメージを伝える約5分の実写ムービーが公開されている。
ムービーでは、ゲーム本編の約20年前となる2013年に核戦争が勃発した瞬間と、大勢のモスクワ市民が地下鉄構内へと逃れようとする姿が、ドキュメンタリータッチのリアルな映像で描き出されている。これを見るとゲームへの期待が大きく膨らむものの、海外での発売は2013年予定と、まだちょっと先の話なのが残念だ。
(参考サイト:『Metro:Last Light』公式サイト)
傑作SF映画『エイリアン2』からダイレクトにつながる続編として、宇宙海兵隊の一員となってエイリアンと死闘を繰り広げるFPS『Aliens:Colonial Marines(エイリアン:コロニアル マリーンズ)』。数年前から発表されていたこのゲームの発売日がついに決定! 2013年2月13日に北米と欧州で、PS3/Xbox 360/PC用ソフトとして発売するとセガがアナウンスした。
公式サイトで公開中の最新トレイラーには、リプリーが“死亡”した後のU.S.S.スラコ号を調査する海兵隊員たちが遭遇した、恐怖の体験が描かれているので必見だ。ちなみに本作はWii Uでの発売も予定されているが、そちらの発売日は後日、改めて発表されるとのこと。
(参考サイト:『Aliens:Colonial Marines』公式サイト)
日本でも最新作『007 スカイフォール』が12月に劇場公開される、アクション映画『007』シリーズ。ActivisonがPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして海外で10月16日に発売予定のFPS『007 Legends(007 レジェンズ)』は、過去の映画6作品を舞台にしたミッションと、最新作『スカイフォール』へとつながるエピソードが描かれるという。
公式サイトでは現在、映画第11作『ムーンレイカー』を再現したミッションのプレイ映像が公開中だ。映画のクライマックスに登場した宇宙ステーションで、主人公のジェームズ・ボンドがおなじみのBGMをバックに大活躍! 原作映画にも登場した人気悪役「ジョーズ」のそっくりぶりも要注目だ。公式サイトでは今後、残りの映画5作品のミッションも順次公開されるとのこと。
(参考サイト:『007 Legends』公式サイト)
超大作ハリウッド映画を原作としたゲームの話題をもう1つ。人気アメコミヒーロー映画をリブートした最新作『アメイジング・スパイダーマン』を、Activisionがゲーム化する『The Amazing Spider-Man(アメイジング・スパイダーマン)』の最新プレイ映像が、公式サイトで公開された。
映像では今回のゲームで導入されたスパイダーマンの新能力“Web Rush”が、開発スタッフによって解説されている。スパイダーマンの集中力を高めることで素早く移動したり、敵のボスキャラに特殊な攻撃を行ったりできるという。このゲームは海外でPS3/Xbox 360/Wii/ニンテンドーDS用ソフトとして、6月26日に発売される。
(参考サイト:『The Amazing Spider-Man』公式サイト)
防衛組織の司令官となって、地球を侵略にやってくるエイリアンを撃退し、敵のテクノロジーを回収して新兵器を開発していくターンベースのSLG『X-COM』。PS3/Xbox 360/PC向けにリメイクした『XCOM:Enemy Unknown(エックスコム:エネミーアンノウン)』が北米で10月9日、欧州で10月12日に発売されることが明らかになった。
かつて日本でも初代PSで発売されたこの名作をリメイクするのは、『シヴィライゼーション』でおなじみのFiraxis Games。SLG版『X-COM』が順調に進行している一方で、シリーズをFPSにリブートするとして2010年に発表された新作は、発売が2013年4月以降に延期。開発が難航しているようだ。
(参考サイト:『XCOM:Enemy Unknown』公式サイト)
魔法や弓矢によるキルカメラが搭載されたり、Xbox 360版ではKinectセンサーによる音声入力が可能になったりと、無料のアップデートが行われるたびに新要素が追加されている『The Elder Scrolls V:Skyrim』。ベセスダ・ソフトワークスの公式ブログでは、次回のアップデートとなるバージョン1.6の更新内容が公開された。
これによるとバージョン1.6ではついに、馬に乗ったまま剣や弓矢で戦う乗馬戦闘が可能になるという。そのほか、細かいバグ修正などが行われるとのこと。次回アップデートの時期はまだ未定だが、これまでのところ海外でのアップデートから約1カ月後程度で日本版もアップデートが行われているので、そちらに期待したい。
(参考サイト:Bethesda Blog)
『トロピコ』シリーズのパブリッシャーとして知られるKalypso Mediaは、同作のデベロッパーであるHaemimont Gamesが開発中の新作PCゲーム『Omerta:City of Gangsters(オメルタ:シティ オブ ギャングスターズ)』を、Xbox 360でも発売すると発表した。
本作は、1920年代のアメリカ・アトランティックシティを舞台に、犯罪組織の頂点を目指すターンベースのSLGだ。密造酒の工場や地下ボクシングのリングを経営したり、敵対組織に攻め込んでそれらの資金源を奪い取ったりといった、『トロピコ』シリーズとも相通じるブラックユーモアあふれるプレイが楽しめる。海外では2012年秋に発売予定とのことで、日本での発売も期待したい。
(参考サイト:『Omerta:City of Gangsters』公式サイト)
(参考サイト:Joystiq)
かつてルーカスアーツで『マニアックマンション』『モンキーアイランド』といったAVGの名作を手がけたロン・ギルバート氏が、『Brutal Legend』などのデベロッパーであるDouble Fine Productionsと共同で、過去の作品を連想させる横スクロール形式のAVGの新作を制作中。『The Cave(ザ ケイブ)』と題されたそのゲームはPS3/Xbox 360/PC用のダウンロード配信専用ソフトとして、セガから2013年初頭にリリースされる予定だ。
本作では科学者や騎士、タイムトラベラーなど個性豊かなキャラクターの中から3人を選んでチームを組み、巨大な洞窟の内部を探検することになるという。ロン・ギルバート氏のゲームといえば、ユーモアあふれるセリフが重要になるため、ぜひ日本語版も配信してほしいが……。
(参考サイト:『The Cave』公式サイト)
(参考サイト:SEGA BLOG)
マイクロソフトのXbox 360専用RCG『フォルツァ モータースポーツ』シリーズの公式サイトで、2012年秋に登場予定の最新作『Forza Horizon(フォルツァ ホライゾン)』の画面写真1点と、パッケージ画像が公開された。
今回の画像に添えられた文章には、「『フォルツァ』ファンの期待する自動車のスリルと、ゴージャスなオープンロード・ワールドの探索がひとつになる」とあり、本作が『テストドライブ アンリミテッド』のようなオープンワールド形式のRCGになるという、以前からの噂を裏付けるものとなっている。いずれにしても、アメリカでまもなく開催される“E3 2012”の前後で、本作の詳細が明らかになりそうだ。
(参考サイト:『Forza Motorsport』公式サイト)
PS2のシリーズ3作品がHDリマスターによりPS3で登場し、日本でも復活が期待される『怪盗スライ・クーパー』シリーズ。海外ではシリーズ第4作となる『Sly Cooper:Thieves in Time』が、2012年秋にPS3用ソフトとして登場の予定だ。アメリカのゲーム情報番組「GTTV」で公開された同作の最新映像で、これまでシリーズ全作に登場しているヒロイン、カルマリータがプレイアブル・キャラクターとして登場することが明らかになった。さらに、同作のPS Vita版も開発が進んでおり、PS3版と同時発売されることも発表された。これはぜひ、日本での発売も期待したい!
(参考サイト:PlayStation.Blog)
『コール オブ デューティ:モダン・ウォーフェア』と『モダン・ウォーフェア2』を開発したInfinity Wardの元中核スタッフが、その報酬をめぐってActivisionとのあいだで裁判となったのは2010年のこと。その後も裁判は継続中だが、この影響が意外なところに飛び火してしまった。
『Halo』シリーズの開発を離れた実力派デベロッパー・Bungieが、Activisionのもとで完全新作を発売するという契約を結んだのだが、なんとその契約内容の一部が、この裁判の過程で公開されてしまったというのだ。事件を伝えるロサンゼルスの新聞・LAタイムスによると、Bungie作品は『Destiny』というタイトルのSFシューターで、第1作は2013年秋発売の予定だという。この予想外の事態に対してBungieは、同社の公式ブログで「私たちが作っている作品はまだ公開する準備ができていない」とコメントしている。
(参考サイト:LA Times)
(参考サイト:Bungie公式サイト)