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2012年6月26日(火)

【GRFS主観コラムその2】『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』を遊んだら“テーブルトークRPG→サバゲー”の道を歩んだ友を思い出した

文:電撃オンライン

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■半歩先のリアルを実現するハイテク兵器に中二病センスで萌えてみる

 本作の時代設定は、今より少し未来の2030年。主人公たちが所属するゴーストチームは、その時代の中でもさらにもうちょっと技術が進んだ最新ハイテク兵器を使っているという設定です。それだけに、AR(拡張現実)によって目的地や情報を視覚化して映し出す特殊な交信システムや、周囲の地形と同化するように色が変わることで透明状態に近くなれる光学迷彩など、現在の技術で実現できそうで実現できていない半歩先のハイテク兵器が多数登場するのがポイントになります。

 自分はファンタジー系の作品が好きだったので、あまりSFやミリタリーの素養はありませんが、それでも本作のハイテク兵器の表現は胸にぎゅんぎゅんキます。その理由は簡単で、視覚的な演出がすごいからです。百聞は一見にしかずというやつで、光学迷彩で半透明になった姿を見るだけでわくわくしてくる人もいるのではないでしょうか。単純にかっこいいですからね。

『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』 『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』
▲空にデカデカと表示された目的地の名前。これは単なるゲーム的な演出ではなく、ゲーム中に使われている特殊な交信装置によるもの。こういう、いつか本当に実現しそうな演出って、しびれますね。▲透明人間みたいになれる光学迷彩。完全な透明ではなく、光が水面に反射するようなうねうねした感じがリアルっぽくて好き。それから、動く時にできる影は隠しきれないという部分も現実的でニヤリです。

 こんなチート級の強力な兵器を使って戦えるゴースト部隊に敵はいないぜ! なんて気分でプレイを再開したものの、いやあ、やっぱり兵器は道具にすぎません。道具を使いこなす人間の存在が大事といいますか、自分の腕前では一番簡単な難易度のリクルート(イージー)をひいひい言いながら進めるのがやっとでした。

 とはいえ、『レッド・オクトーバーを追え!』や『今そこにある危機』といったミリタリー小説の大家であるトム・クランシーが原作を手掛けているだけに、キャンペーンモードのストーリー展開には引き込まれちゃうんですよね。アクションシューティング系のゲームは他のプレイヤーとの対戦や協力プレイがメインとなり、ストーリーはおまけ的な場合もありますけど、本作の物語はとても魅力的なもの。まだ序盤の数ミッションしかクリアできていませんが、気長に最後まで遊びたいと思っています。

『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』
▲『ゴーストリコン』シリーズは、アメリカの小説家トム・クランシーが原作を手掛ける人気作品。もしかしたら本当にありうるかも……と思ってしまう、リアリティあふれる物語展開に引き込まれます!

■“ごっこ遊び”の究極的な到達点の一例ともいえる超リアルな演出&グラフィック

 ちょっと話が横道にそれますが、自分は“ゲームのおもしろさとグラフィックは関係がない”という考え方の持ち主です。見た目が2Dでも3Dでも、チープでもリッチでも、おもしろいゲームはおもしろいはず。かれこれ30年近くコンピュータゲームを遊んできただけに、特にそういう思いを持ってゲーム人生を歩んできました。

 そんな自分ですが、この『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』のようなアクションシューティングについては、グラフィックのクオリティがそのままゲームのおもしろさにも大きく影響するような気がしています。

 自分はRPGが好きなんですが、その理由を紐解いていくと、子どものころに遊んだ“ヒーローごっこ”が1つの原点となっています。ヒーローを演じることで、現実世界の自分ではできないことができる存在になる優越感や楽しみが好きだったからこそ、小学生~中学生のころにテーブルトークRPGにもはまっていったんだと思っています。

 少し前までは、現実ではありえないような描写を映像化する手段はとぼしく、文字による空想力のほうが重視されていました。自分は今でも“空想力>映像表現”だと思っていますが、本作のように強い説得力を持つリアルな演出&映像表現を実現しているゲームは、“ごっこ遊び”が目指す1つの到達点となっているような気がします。

『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』
▲今回プレイしていて大好きだったのが、銃撃戦で割れまくるスイカの山。ド派手な爆発シーンがリアルに描かれるのもすごいと思いますが、個人的にはこういった何気ない表現が現実的に描かれる部分にニヤリとさせられます。

 とまあ、自分同様にそんな時代を生きてきた小学生からのゲーム仲間の1人が、10年くらい前からサバゲーを趣味にしているんですよ。もともとエアガンが好きなヤツだったんですが、会社の同僚に誘われて始めたらハマっちゃったそうな。少し前に地元でお酒を飲んだ時、ここ数年はコンピュータゲームをあまり遊んでいないと言っていたけど、『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』なら興味を持ってもらえるような気がしています。確か7月が誕生日だったので、これを誕生日プレゼントにして、週末にはオンラインプレイで一緒に遊ぶのもアリかなあなんて思いましたとさ。

 まあ、さすがにゲーム機本体ごとプレゼントしてやる義理はないけど、長い付き合いがあるヤツなんだし、今度の飲み会で探りを入れてみようっと。(そみん)


◆『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』特集アンケート◆

 今回の『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』特集記事について、7月16日まで読者アンケートを実施しています。アンケートに答えてくれた方には、抽選で3名様に、7月に発売されるコンシューマゲームソフトの中から、お好きなものを1本プレゼントします(通常版のみ)。

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