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2012年6月11日(月)

『ROBOTICS;NOTES』体験版がいよいよ明日配信! いち早くプレイした感想をお届け

文:電撃オンライン

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■99%の科学による現実とのリンクが、ゲームの世界を拡張する

 科学アドベンチャーシリーズの作品の特徴は、“99%の科学と1%のファンタジー”で作られていることです。その科学も、“あり得そう”ではなく、“実際にある”もので作られているのが重要。本作でも“モノポール”や“太陽嵐”など、すでに現実でニュースになっているような事象も取り入れられているなど、現実の科学技術とリンクさせることが演出の最大の特徴になっているのです。

 ゲーム中ではTIPSという形で、それらのキーワードの簡単な解説を読むこともできますが、ぜひそのキーワードをネットで実際に検索して見ることをオススメします。検索結果として、現実でのニュースや論文、本当か嘘か判断できない書き込みなど、いろいろな情報が出てくるはず。その情報に触れた瞬間、ゲームの中の世界と現実がお互いを侵食し、ゲームの中のストーリーがより身近なものになるのです。

『ROBOTICS;NOTES』
▲謎のワードが満載の“君島レポート”。このレポートを集めていくことで、物語は真実へと近づいていくことになる。

■じつは主人公は……

 と、ここまで『ROBOTICS;NOTES』について語ってきましたが、じつはこの記事に主人公がまだ一度も登場していません!

 本作の主人公は、ロボ部の部長・あき穂ではなく、その幼なじみの八汐海翔。格闘ゲーム『キルバラ』に夢中で、ゲームのランキング全国5位の実力の持ち主、というキャラクターです。

 一応ロボ部には所属しているものの、ロボットどころか、格ゲー以外のあらゆることに興味がないので、当然ロボット作りを手伝うわけもなく、あき穂が何か頼むと「じゃあ、『キルバラ』で対戦して俺に勝ったらね」なんて言っちゃう、かなりドライすぎる性格。ぶっちゃけ、体験版の途中でも、窮地に立たされたあき穂の頼みを、それでも聞こうとしない海翔に「お前はそれでも主人公か!」とぶち切れそうになったほど。

 なので、ついつい頑張っているあき穂に感情移入してストーリーを進めてしまいがちになりますが、今までの科学アドベンチャーシリーズの主人公たちがそうだったように、物語の中で、海翔のこのキャラクターがどう変化していくかも見どころになりそうです。

『ROBOTICS;NOTES』
▲キャラクターが3Dモデルになったことで、しゃべると同時に動く。見た目で感情表現される効果はバツグン。

 ロボ部の仲間になるキャラクターたちも、淳和の小動物っぷりや、昴のキョドりっぷりなど、それぞれの魅力を持っていますが、フラウには勝てますまい。

 神代フラウは、オタクで引きこもりの自宅警備員。会話にはネットスラングを多用し、BL大好き脳内は妄想でいっぱいの天才プログラマー。だが美少女!! そして、そのキャラクター設定に名塚佳織さんの声がプラスされた時、彼女は最強のキャラクターに! これはいろいろと捗るぞ!!

『ROBOTICS;NOTES』 『ROBOTICS;NOTES』

 と、ギャップだらけの濃すぎるキャラクターですが、ゲームを実際に遊んでみると、彼女に病みつきになる人が続出するのはまちがいないでしょう。まずは体験版で生声の「デュフフ」を聞いてみてください。

■ストーリーは“つぶやき”で分岐する!

 最後にシステム的な話もしておくと、科学アドベンチャーシリーズの伝統として、今回もいわゆるアドベンチャーゲーム的な選択肢は登場しません。

 ゲーム中に任意で取り出せるデバイス“ポケコン”に搭載されたミニブログアプリ『ツイぽ』でキャラクターのつぶやきに返信することで、ストーリーが分岐する仕組みになっています。『シュタインズ・ゲート』をプレイした人には、フォーントリガーのTwitter版、といえばわかりやすいでしょう。

 この『ツイぽ』が、現実のTwitterのように他のキャラクターたちとどんな絡み方ができるのか、そして、その絡みが物語の展開にどのような影響を与えていくのかが楽しみです。

『ROBOTICS;NOTES』 『ROBOTICS;NOTES』 『ROBOTICS;NOTES』

 ここまで紹介してきたストーリーもキャラクターの魅力も、体験版のPHASE01ではほんのさわり程度。本領を発揮するのは、まだまだ先になります。

 10月からはTVアニメも放送される、この『ROBOTICS;NOTES』ですが、まずはゲームで、ゲームならではの情報量にどっぷりと浸かりながら楽しむのが、科学アドベンチャーならではの楽しみ方。あの巨大ロボは完成するのか? 世界を巻き込む陰謀の結末は? あき穂と海翔、そしてロボ部の行く先に、どんな物語が待ち受けているのか楽しみです。

 それでは、のっちよー!!

『ROBOTICS;NOTES』

(C)MAGES./5pb./Nitroplus

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