2012年6月11日(月)
この“週刊洋ゲー通信”では、1週間のあいだに海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していきます!
今回は6月2日から6月8日までに公開された新情報の中から、ピックアップしてお届けしましょう。この期間には世界最大のゲームショウ“E3 2012”が開催されており、海外発信のゲームニュースが1年で最も賑わう時期。電撃オンラインでも、現地からのE3レポート記事を多数掲載しています。そこでこのコーナーでは、E3レポート記事を補完する形で注目のタイトルをクローズアップしてみました。E3レポートまとめと合わせてチェックしてもらえば、海外ゲームの動向がより深く理解できるはず!
今週のトピック |
ユービーアイソフトは同社のプレス・カンファレンスのラストで、完全オリジナル新作『Watch Dogs(ウォッチ・ドッグズ)』を発表。事前の噂などはまったくなかったため、大きなサプライズとなった。本作の舞台は、都市のあらゆる情報がコンピュータで管理されている近未来の世界だ。主人公は無数の情報をハッキングして“街そのもの”をコントロールしながら、暗殺などの危険な仕事を実行していくオープンワールド・クライムACTとなっている。その驚異的な自由度の高さとグラフィックのクオリティから、「次世代機用のタイトルになるのでは?」との憶測も飛んだが、現段階ではPS3/Xbox 360/PCでの発売が予定されている。まずは、公式サイトで公開されているゲームプレイ映像をぜひチェックしてほしい!
(参考サイト:『Watch Dogs』公式サイト)
今年のE3では、各ハードメーカーのカンファレンスでそれぞれ異なる大作ソフトを披露するなど、ユービーアイソフトの活躍ぶりが強く印象に残った。中でも任天堂のカンファレンスでは、新ハードのWii U向けに『Zombi U(ゾンビ ユー)』というストレートなタイトルの新作ACTを発表。Wii Uゲームパッドの機能を駆使して行われる、さまざまなアクションを紹介した。ゲームパッドのサブモニターをスナイパーライフルの照準に見立てたり、防犯カメラの切り替えに使用したりといったその具体的な活用法は、公式サイトのトレーラーで確認してほしい。
(参考サイト:『Zombi U』公式サイト)
主人公クレイトスの妻子が死亡した直後、シリーズ第1作より以前の物語を描くPS3用ソフト『God of War:Ascension(ゴッド・オブ・ウォー:アセンション)』。人気ACTシリーズ第4弾となるこの作品の、北米での発売日が2013年3月12日となることが、SCEのプレス・カンファレンスで発表された。またカンファレンスのステージでは、本作の実機プレイを初公開。クレイトスが操るおなじみの武器“ブレイズ・オブ・カオス”で、敵を次々となぎ倒していく様子がたっぷりと紹介された。本作の日本での発売は未定だが、国内でも人気の高いシリーズだけに、ぜひともリリースを期待したい。
(参考サイト:『God of War:Ascension』公式サイト)
(参考ページ:You tube 「PlayStation」公式チャンネル(※リンク先はYou tube))
日本ではナンバリングタイトルが未発売だが、国内でもファンは多く、海外では絶大な人気を誇っているサバイバルホラーACT『デッド・スペース』シリーズ。その最新作となる『Dead Space 3(デッド・スペース3)』が、エレクトロニック・アーツ(EA)のプレス・カンファレンスで発表された。本作の最大の特徴は、シリーズ初の2人協力プレイが可能になった点だ。シリーズでおなじみのアイザック・クラークがシングルプレイの主人公になる一方で、協力プレイでは新キャラのジョン・カーバーを加えた独自のストーリーが展開されるという。本作はPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして、海外では2013年2月に発売される予定だ。
(参考サイト:『Dead Space 3』公式サイト))
プレイヤーが言葉で書いたアイテムが、なんでもゲームに登場するという自由度の高さで評判を呼んだ、パズルゲーム『スクリブルノーツ』シリーズ。その最新作『Scribblenauts Unlimited(スクリブルノーツ・アンリミテッド)』が、シリーズ初の据置ゲーム機版としてWii Uに登場することが、任天堂のプレス・カンファレンスで発表された。公開されたトレーラー映像では、Wii Uゲームパッドのモニターで複数のアイテムを組み合わせて新たなアイテムを作りだす様子が描かれており、自由なプレイがさらに広がっているようだ。また同作は、ニンテンドー3DSでも発売される予定とのこと。日本での発売は未定だが、日本の任天堂公式サイトのE3特集ページでトレーラー映像が公開されているので、要チェックだ。
(参考サイト:任天堂公式サイト・E32012情報)
任天堂カンファレンスで新発表されたソフトの話題をもうひとつ。これまで大作映画やアメコミといった既存の人気キャラを題材にして展開されていた『レゴ』シリーズの、初のオリジナル作品となる『LEGO CITY: Undercover(レゴシティ:アンダーカバー)』が、Wii U用ソフトとして登場することが明らかになった。都市の生活を舞台にしたレゴブロックのシリーズがベースとなっている本作は、主人公の警官が変装して犯罪組織に潜入する本格的なオープンワールドACTになるようだ。開発を担当するのは、『レゴ』シリーズを長年手がけてきたTraveller's Talesで、発売元は任天堂はとなる。国内での発売は未定だが、日本の任天堂公式サイトでもトレーラー映像などの情報が公開されている。
(参考サイト:任天堂公式サイト・E32012情報)
続いてこちらは従来と同じく、映画を題材とした『レゴ』シリーズの話題。日本でも絶大な人気を誇る超大作ファンタジー映画『ロード オブ ザ リング』を原作とした『LEGO The Lord of the Rings: The Video Game(レゴ:ロード オブ ザ リング)』が、E3に合わせて発表された。公開されたトレーラー映像では、モリアの坑道でガンダルフと巨大な怪物バルログが対峙する映画第1作の名場面が、おなじみのレゴ人形たちによって演じられている。海外では2012年10月26日に、PS3/Xbox 360/Wii/PC/DS/3DS/PSP用ソフトとして発売される予定だ。
(参考サイト:『LEGO The Lord of the Rings』公式サイト)
ディズニー初期の幻のキャラクター『しあわせうさぎのオズワルド』とミッキーマウスが共演することで話題を呼んだWii用ソフト『ディズニー エピックミッキー ~ミッキーマウスと魔法の筆~』の続編となる、『Disney Epic Mickey 2: The Power of Two(ディズニー エピックミッキー2)』の最新トレーラー映像が、E3に合わせて公開された。映像でも見られるように、本作ではミッキーとオズワルドによる2人協力プレイが実現している他、今回はWii以外に、PS3とXbox 360でもリリースされる。海外での発売日は2012年11月18日と発表されたが、前作に続いて国内でも発売されることを期待したい。
(参考サイト:『Disney Epic Mickey 2: The Power of Two』公式サイト)
実写映画版『トランスフォーマー』のゲーム化から離れた独自の展開で、2010年に発売されて高い評価を獲得した『Transformers: War for Cybertron』。その直接の続編となる『Transformers: Fall of Cybertron(トランスフォーマー:フォール・オブ・サイバートロン)』が、PS3/Xbox 360用ソフトとして海外で2012年8月28日に発売される。E3に合わせて公開された最新トレーラーでは、トランスフォーマーたちの故郷サイバートロン星で繰り広げられる敵味方入り乱れた戦いの、壮大なスケールをかいま見ることができる。そして映像の最後には、ファンならずとも驚愕する衝撃の展開が! これはぜひ、日本でも発売してほしいところだが……。
(参考サイト:『Transformers: Fall of Cybertron』公式サイト)
(参考ページ:You tube『Transformers Game』公式チャンネル(※リンク先はYou tube))
『アラン ウェイク』の脚本家として知られるサム・レイク氏が、Twitter上で奇妙な内容のブログへのリンクを紹介している。“This House of Dreams(夢のこの家)”と題されたブログには、サマンサという名の女性が古い家を購入した様子が英語で綴られているのだが、その家に残された靴箱から奇妙な写真が見つかったり、窓の外に黒い人影を目撃したりと、『アラン ウェイク』を連想させる記述が随所に織り込まれている。同時期に『アラン ウェイク』のデベロッパーであるRemedyが“alanwake2.com”のドメインを取得したとの情報もあり、このブログは『アラン ウェイク』続編の宣伝用サイトではないかと推測されるが……。E3ではそれらしきタイトルの発表がなかったこともあり、真相は現在も藪の中だ。
(参考ツイート:サム・レイク氏のツイート(※リンク先はTwitter))
(参考ページ:ブログ“This House of Dreams”)
エレクトロニック・アーツ(EA)は、同社のプレス・カンファレンスにおいて、総合格闘技“アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)”の公式ゲーム化権を取得したことを発表した。UFCのゲーム化権はこれまでTHQが保持していたが、近年のTHQの経営不振に伴い、EAに売却された形となる。EAのプレス・カンファレンスで行われた発表に際しては、なんとUFCの代表であるデイナ・ホワイト氏が自ら登場。「世界最強の格闘技イベントが、世界最大のゲーム会社と手を組んだ」と、強面の表情に笑顔を浮かべて語っていた。EAによるUFCの公式ゲームは、今後順次登場する予定だ。
(参考サイト:Electoronic Arts公式サイト)