2012年6月21日(木)
新たな世界観を構築できた! 井上麻里奈さん&伊瀬茉莉也さんも駆けつけた『アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~』完成発表会
ガストから6月28日に発売されるPS3用ソフト『アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~(以下、アーシャのアトリエ)』の完成発表会が、神奈川県のコーエーテクモゲームス日吉本社において開催された。
本作は、同社の人気RPG『アトリエ』シリーズの最新作。世界観を刷新し、滅びに向かう世界で錬金術を忘れた人々の暮らす“黄昏の時代”が描かれる。主人公・アーシャなどのキャラクターデザインは、イラストレーターの左さんが担当している。
完成発表会では、ゲームのプレゼンに加えて、ゲストのクリエイターや声優陣を交えてのトークコーナーが展開。開発中の秘話やアフレコ時のエピソードなどが披露された。
▲コーエーテクモゲームス取締役名誉会長・襟川恵子氏は、ガストのグループ化にあたりPS3『メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~』をプレイして、作り手の優しさが全面に出ていて感動したという。今の世の中には、ささくれた心を癒してくれる『アーシャのアトリエ』のようなソフトが必要だと語った。 |
▲SCE・河野弘プレジデントは、1997年にPSで出て以来、ハードの進化に合わせて歩んできた『アトリエ』シリーズのように、長く続くタイトルを大事にしていく必要があると強調。「新しい世界観に挑戦している本作にSCEも期待しており、バックアップしたい」とコメントしていた。 |
イベントのプレゼンテーターを務めたのは、『アーシャのアトリエ』のディレクター・岡村佳人さん。ソフトの発売を来週に控え、「(きちんと発売できて)ホッとしていると同時に、毎年『アトリエ』シリーズを提供できることが感慨深いです」と現在の心境を告白した。
▲岡村ディレクター。 |
『アトリエ』シリーズは、アイテムとアイテムを組み合わせる錬金術を題材にした人気シリーズ。本作では、昨年まで3作リリースされた“アーランド”シリーズから世界観を一新すると同時に、ビジュアルやゲームのクオリティアップが図られている。さまざまな面で新要素を導入したことについては、“おもしろさを実感できるものにするため”と、“一般的なRPG層に向けてアピールすることを意識したため”だという。
例えばストーリーであれば、これまでのシリーズにあった何かの目標を達成するというのではなく、“妹を探す”というストーリー性を重視したものになっている。また、立ち絵イラストを使った会話シーンをなくして、3Dモデルを使ったビジュアル的なイベントシーンになっている。
キモである調合システムは、見やすくてわかりやすいシステムにしつつも、新しい要素を搭載することで、新旧ユーザーを楽しませる仕組みになっていることをアピール。また、ショートカット機能の搭載や採取を一度にできるなど、ユーザビリティの向上にも努めているようだ。戦闘では距離と位置を加味することで、より戦略的なバトルが展開すると説明した。
本作では、“アーランド”シリーズのきらびやかなイメージから、退廃したようなイメージに世界観を大きく変えている。同じ方向性で作っていくのではなく、ガストとして新しい展開をしていきたいと考え、思い切って世界観を刷新したことを明らかにした。なお、世界観に関するこだわりや思いについては、本日掲載されているインタビューで確認できるので、気になった人は読んでほしい。
次のページで左さんや声優陣がキャラ制作やアフレコについてコメント!
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