2012年7月12日(木)
続く副将戦も『DOA』キャラ対『VF』キャラという図式ですが、今度こそはこちらの番。『VF』業界代表として現役プレイヤーの親方が、アキラの戦い方というものを見せつけてくれる! はず。
●練習の時からすでに駆け引きは始まっていた!●
親方:いや~お強い! 参りました。
新堀:試合前に練習で対戦した時はすごく強かったのに(笑)。
親方:練習の時は勢いに乗って倒しちゃったんで、受けに回った時の対処法を探っておくのをすっかり忘れていました(笑)。下段始動の連係を食らったあたりからテンパっちゃって……。
新堀:練習では出さなかった隠し玉がいくつかありましたからね。
親方:それがキツかったです。無理矢理割り込もうとすると潰されるし、ホールドしたら投げられるしで、ヒドイ目にあいましたよ。
新堀:ホント、アキラの使い方が上手だったんで、時間があればもっと対戦したかったです。ありがとうございました!
能ある鷹は爪を隠すとはまさにこのこと。練習の時に見せなかった新堀さんの隠し玉が見事に炸裂し、親方はあえなく撃沈! アキラらしさをあまりアピールできないまま敗北してしまいました。隠し玉の中でも印象的だったのが、1本目に見せた投げからの裏周り。アキラの起き上がり蹴りをレイファンが飛び越えて背後をとった瞬間は、見ているオレまで悶絶しました。本番に備えて仕込んでくるとは、えげつないですよ、新堀さん(笑)。
▲1ラウンド目の序盤から背後をとる新堀さんの奇策が決まり、動揺する親方のアキラ。下手すればそのまま倒されかねない勢いでした。恐るべし、新堀レイファン! |
結果的には3本連続で先取されましたが、ラウンドごとの内容は接戦でした。決め手となったのは、やはり2、3本目でフィニッシュを飾ったホールドを読んでの投げ。ホールド中に投げが決まると、ハイカウンターとなってダメージが大幅に増加します。親方もオレと同じく“困ったらホールド病”に侵されているので、そこを狙われたのが敗因でしょう。なお、この動画を見て「なんだ、アキラよえーじゃん!」って思った方、弱いのはアキラではなく親方です!!
▲フィニッシュブローとなったレイファンのハイカウンター投げ。劣勢をくつがえす選択肢としてホールドが優秀なだけに、どうしても頼りがちになってしまいます。その甘えが熟練者との差ですね。 |
“Team NINJA vs. 電撃オンライン”の対戦は、ここまでの対戦でTeam NINJA側が3勝しているので、決着はついてしまいました。Team NINJAの勝利! 悔しいが、おめでとうございます!! ということで、チーム戦の勝敗という点では影響はありませんが、ラストを飾るのは、先日公開されたばかりの新キャラ“リグ”とサラの対決。開発の方々からの話によると、早矢仕さんの実力は素人に毛が生えた程度とのこと。こちらを油断させるための策なのか、はたまた真実なのか……。
●華やかさでは早矢仕プロデューサーのほうが一枚上手●
野村:しかし、見事に食らいましたパワーブロー。ヤバいと思って逃げたんですが。
早矢仕:あそこが僕の見せ場でしたね。ホールドも何回か決まったし、内容的にはよかったんじゃないかと(笑)。
野村:やっぱり連係への対処が厳しかったです。
早矢仕:ホントはもっとたくさん連係があるんですけど、実はリグを触ったのが昨日の1日だけだったんで明らかに練習量が足りませんでした。
野村:連係で攻め込まれるとお手上げ状態になるから、とにかくパンチで固めて有利な状況を作る原始的な攻めしかできませんでした。「おいおい『VF2』かよ!」みたいな(笑)。
早矢仕:確かに、戦い方は『DOA』っぽくなかったですね(笑)。
試合には勝ったものの内容(見せ場的な)では負けという、なんとも歯がゆい大将戦となりました。勝ちにこだわったスタイルを貫く野村のサラに対して、早矢仕さんが操るリグは、ホールドで起き上がり蹴りを取ったり、パワーブローでデンジャーに激突させたりするなど、『DOA5』らしい立ち回りを披露。野村サン……副編集長なんだから、もうちょっと空気読みましょうよ。「数年ぶりに格闘ゲームに触れて、これでも相当練習して、一応がんばったんだぜ……」と、勝者であり敗者の野村(リングネーム渋谷J)の弁解。
▲3ラウンドの中盤で決まったリグのパワーブロー。連撃の最後の一撃を放つ瞬間、早矢仕さんは、激突させる場所を左側のパイプから奥のタンクへとしっかり切り替えていました。 |
リグはテコンドーの使い手というだけあって、足技の連係が多い印象を受けました。1つ1つの技の動作がカッコよく、破壊力も抜群です。しかし、技の出が遅いせいか、サラの細かい攻めに押さえ込まれ、最後は我らの大将が謎の入れ込み投げを決めて勝利。なんたる結末……。
▲勝敗を決した4ラウンド目。サラが打撃を食らったにもかかわらず投げ返すという、煮え切らないフィニッシュで試合は幕を閉じる。あの瞬間、場内が静まり返ったのは内緒です。 |
●Team NINJAとのガチ対戦を終えて──●
ゴローの感想「ぜってぇリベンジしてやんぜ!」
今回の対決、誰もがガチで挑みました。会場では笑いが巻き起こったり、どよめきが起こったり、拍手が起こったりとフランクな雰囲気で、みんな楽しんだ様子。が、しか~し! 2勝3敗でチーム戦としては電撃オンラインの負け。これだけは許せん!! 往生際の悪いオレは密かにリベンジを果たそうと企んでいます。次こそはもっとたくさん練習して、ずっとオレのターンが続くぐらいの腕前になってやるっ!
野村の感想「開発スタッフの方々がここまで強いとは……」
総評として、Team NINJAの開発スタッフのみなさんは、とにかく強かった! 特に新堀さんと新居さんが相当強かった印象です。新堀さんはディレクターということで、『DOA5』開発現場のリーダーですし、自前のアーケードコントローラを持ち込むぐらいですから、やはり実力は確かなもの。一方の新居さんは、サラの調整を担当されているとのことで、サラの技の性能を熟知されていました。フラミンゴを軸にした立ち回りが、凄まじくスタイリッシュで効果的だったのも頷けるってもんです。
今回の対戦企画を通じて感じたのは、『DOA』らしい駆け引きは健在ながら、新システムがイイ感じで味付けとなっていること。そして『VF』キャラがまったく違和感なく『DOA5』の世界に溶け込み、『VF』らしい立ち回りを維持しつつ、『DOA5』の駆け引きにおいてもマッチしているということです。これらについては、動画を見ていただければなんとなくご理解いただけると思いますので、私の感想はこのぐらいで。次はチーム戦のほうでも勝ちますよ、Team NINJAのみなさん!
→本番よりいい動きしてるかも? 練習戦での名勝負も見せちゃいます!(4ページ目)
(C)コーエーテクモゲームス Team NINJA All rights reserved.
Akira, Sarah characters (C)SEGA.
Virtua Fighter is either a registered trademark or trademark of SEGA Corporation.
データ