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2012年7月18日(水)

ああ『ウルティマ』よ基本無料で永遠なれ――バイオウェアがRPGの元祖を復活! そしてトロと平八が共演!?【週刊洋ゲー通信 7/7~7/13】

文:電撃オンライン

 この“週刊洋ゲー通信”では、1週間のあいだに海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は7月7日から7月13日までに公開された新情報の中から、12個のニュースをピックアップしてお届けしよう。この週末にはアメリカで、“サンディエゴ・コミック・コンベンション”が開催されている。本来はアメコミの祭典だが、映画やゲームなど多彩に展開されているジャンルだけに、ここではゲーム関連の新発表も数多く行われている。大物ミュージシャンのゲーム制作参加や、名作RPGの復活など、今週も激動の洋ゲーニュースはこちらから!

読みたいトピックをクリック!

■元ビートルズのポール・マッカートニーが、バンジーが制作中のオリジナル新作ゲームで作曲に参加

■『コール オブ デューティ ブラックオプスII』の最新映像が公開。トレント・レズナーがテーマ曲を担当

■RPGの元祖がバイオウェアの手で復活! 『ウルティマ・フォーエバー』が基本プレイ無料でリリース決定

■ゲーム版『エクスペンダブルズ2』が海外で7月31日よりダウンロード配信開始! ゲームプレイ動画も初披露

■PS3/PS Vita『プレイステーション オールスターズ バトルロイヤル』に井上トロと三島平八が参戦

■ゾンビゲームの決定版!? 『ウォーキング・デッド』のFPSが2013年に登場。主人公はディクソン兄弟

■美人女優のカミラ・ルディングトンが『トゥームレイダー』のララ・クラフトを“演じる”ドキュメンタリー映像公開

■第5のキャラクターは少女!? 『ボーダーランズ2』の最新映像ではプレイヤーキャラたちが大暴れ

■アルプス山頂の秘密基地に突撃せよ! 『007レジェンド』第2のミッションは『女王陛下の007』と判明

■大事なオモチャを暖炉で燃やせ!? Wii Uでも発売予定の『リトル・インフェルノ』のシュールな映像が到着

■全世界で10億ダウンロードを達成した『アングリーバード』が、ついに家庭用ゲーム機に登場

■“オープンな環境の据置ゲーム機”を目指す新ゲームハード“オウヤ”への出資募集に、430万ドル以上もの支援が!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■元ビートルズのポール・マッカートニーが、バンジーが制作中のオリジナル新作ゲームで作曲に参加

 『Halo』シリーズの開発を手がけたBungie(バンジー)は現在、Activision(アクティビジョン)のもとで新作オリジナルゲームを制作中。この作品に、意外な大物ミュージシャンの参加が判明した。ビートルズの元メンバーとしても知られるポール・マッカートニーは、自身のTwitterで「『Halo』を作ったバンジーと一緒に作曲できて興奮した」と発言。同時に、『Halo』シリーズで音楽を担当してきたマーティン・オドネルと2人で録音作業を行っている写真を公開したのだ。

 実はポール・マッカートニーはビデオゲームの大ファンで、来日した際に任天堂の宮本茂氏からサインをもらったという逸話もあるほど。今なお詳細不明なバンジーの新作だが、大物ミュージシャンの参加によって、その全容の明かされる日がさらに待ち遠しくなってきた人も多いのでは?

(参考サイト:Twitter ポール・マッカートニー公式アカウント
(※リンク先はTwitter))
(参考サイト:Twitter バンジー公式アカウント(※リンク先はTwitter))

■『コール オブ デューティ ブラックオプスII』の最新映像が公開。トレント・レズナーがテーマ曲を担当

 人気FPSシリーズ最新作『コール オブ デューティ ブラックオプスII』のアメリカ版公式サイトで、“Villain(悪役)”と題された最新トレーラー映像が公開された。このトレーラーでは、2025年のアメリカでカリスマ的に支持されているテロリスト、ラウル・メネンデスという人物に焦点が当てられている他、近未来の攻撃ヘリや、高高度からジェットパックで降下する兵士といった新要素も明らかになっている。

 また、ロックバンド“ナイン・インチ・ネイルズ”のリーダーでもあり、映画『ソーシャルネットワーク』の音楽でアカデミー賞を受賞したトレント・レズナーが、本作のテーマ曲を手がけることが発表された。本作は日本でも、字幕版が11月22日に発売予定。ゲームプレイはもちろんのこと、その音楽にも要注目だ!

(参考サイト:『コール オブ デューティ ブラックオプスII』公式サイト

■RPGの元祖がバイオウェアの手で復活! 『ウルティマ・フォーエバー』が基本プレイ無料でリリース決定

 『ドラゴンエイジ』『マスエフェクト』といったシリーズを手がけ、RPGの開発では世界屈指の実力を誇るBioWare(バイオウェア)が最新作を発表。それはなんと、伝説的RPGシリーズ『ウルティマ』の復活作だった!

 『ウルティマ・フォーエバー:クエスト・フォー・ジ・アバター』と題されたこの作品は、基本プレイ無料のアクションRPGで、PCとiPadのクロスプラットフォームタイトルとして、2012年内のサービス開始を予定しているとのこと。しかも衝撃的なのは、「“レディ・ブリティッシュ”の挑戦を受けて、ブリタニアの地を救え」という一文だ。かつては国王ロード・ブリティッシュが支配していたブリタニア大陸に、女王が誕生したのだろうか? 公式サイトでは現在、ベータプレイヤーを募集中なので、興味のある人は応募してみるのもいいだろう。

(参考サイト:『ウルティマ・フォーエバー』公式サイト
(参考サイト:エレクトロニック・アーツ公式サイト

■ゲーム版『エクスペンダブルズ2』が海外で7月31日よりダウンロード配信開始! ゲームプレイ動画も初披露

 日本でも10月20日公開予定のアクション映画『エクスペンダブルズ2』が、PS3/Xbox 360/PC用のダウンロード配信ソフトとしてゲーム化されるのは、前回の“この夏おウチがマッチョ祭とゾンビ祭の会場に!”でもお伝えしたとおり。『エクスペンダブルズ2 ビデオゲーム』と題されたこの作品の最新トレーラー映像が、ユービーアイソフトのYouTube公式チャンネルで公開された。

 ゲームのプレイヤーキャラとしても登場するガンナー役のドルフ・ラングレンと、シーザー役のテリー・クルーズの2人が出演しているこのトレーラーでは、4人協力プレイで敵兵士や周囲の建物を破壊しまくる本作の豪快なプレイの様子がよくわかる。本作は北米のPSNは7月31日より、続いてXbox LIVEアーケードとPCのダウンロード配信は8月17日より開始予定。日本での配信にも期待したい。

(参考サイト:YouTube ユービーアイソフト公式チャンネル(※リンク先はYouTube))

■PS3/PS Vita『プレイステーション オールスターズ バトルロイヤル』に井上トロと三島平八が参戦

 『ゴッド オブ ウォー』のクレイトスから『パラッパラッパー』のパラッパまで、プレイステーションの人気キャラクターが集結して、作品の枠を超えたバトルを繰り広げる『プレイステーション オールスターズ バトルロイヤル』。PS3とPS Vitaでクロスプラットフォーム対戦が可能なことでも話題のこのタイトルに、『どこでもいっしょ』の井上トロと、『鉄拳』シリーズの三島平八の参戦が新たに決定した!

 ちなみに三島平八はサードパーティからの参戦となるが、これは『バイオショック』のビッグダディに続いて2人(?)目となる。また、本作の海外での発売日が、10月23日に決定。日本でも発売されるかどうか、気になるところだが……!?

(参考サイト:PlayStation.Blog

■ゾンビゲームの決定版!? 『ウォーキング・デッド』のFPSが2013年に登場。主人公はディクソン兄弟

 ゾンビが大量発生したアメリカで、生存者たちがサバイバルを繰り広げるTVドラマ『ウォーキング・デッド』が全米で大ヒット中。前回のこのコーナーで紹介したAVGに続いて、アクティビジョンがこのドラマを題材にしたFPSを制作中であることが発表された。

 ゲームの主役となるのは、ドラマでも屈指の人気を誇るダリルと、その兄・メルルのディクソン兄弟だ。FPSでは、タフでワイルドな兄弟が2人でゾンビと戦いながら旅をするドラマ第1話以前の物語が描かれるとのこと。本作はPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして、2013年に発売予定。公式サイトでは現在、イメージ映像によるティザートレーラーが公開中なので、要チェックだ。

(参考サイト:『ウォーキング・デッド ビデオゲーム』公式サイト

■美人女優のカミラ・ルディングトンが『トゥームレイダー』のララ・クロフトを“演じる”ドキュメンタリー映像公開

 21歳の若きララ・クロフトの冒険を描く、PS3/Xbox 360用ソフト『トゥームレイダー』。同作のアメリカ公式サイトでは、連作ドキュメンタリー映像“The Final Hours(完成の時)”の公開を開始した。その第1弾では、先日ララ役として発表された女優のカミラ・ルディングトンがどのようにララを演じているかを、本人のインタビューも交えて紹介されている。

 映画『アバター』でも使用された“パフォーマンス・キャプチャー”と呼ばれる技術を駆使して、身体の動きだけでなく表情の変化まで収録することで、生身の女優がCGのララとして生まれ変わっていく過程がよくわかる。この映像を見れば、ゲームがさらに楽しみになること間違いなしだ!

(参考サイト:『トゥームレイダー』アメリカ公式サイト

■新たなNPCは13歳の少女!? 『ボーダーランズ2』の最新映像では個性的なキャラクターたちが大暴れ

 FPSとRPGが融合したユニークな作品として好評を得た『ボーダーランズ』の続編として、日本でも10月25日に発売予定のPS3/Xbox 360用ソフト『ボーダーランズ2』。本作のアメリカ公式サイトで、最新トレーラー映像が公開された。R&Bの名曲『ライオンは寝ている』に乗せて、4人のプレイヤーキャラが大暴れを繰り広げるという、いかにも『ボーダーランズ』らしいド派手でユーモラスな内容になっている。

 この映像の中では、タレットや分身といった各キャラクターの特殊能力が描かれている他、前作でおなじみの女性キャラクター“リリス”も登場。さらに映像のラストには、新たなNPC“タイニー・ティナ”も姿を見せている。爆薬をたくみに操る13歳の少女というこのユニークなキャラが加わることで、ゲームの物語はさらに盛り上がることになりそうだ!

(参考サイト:『ボーダーランズ2』アメリカ公式サイト

■アルプス山頂の秘密基地に突撃せよ! 『007レジェンド』第2のミッションは『女王陛下の007』と判明

 スパイ映画の人気シリーズ『007』の50周年を記念して、代表的な6作品をピックアップして完全再現するFPS『007レジェンド』。先に発表された『ムーンレイカー』に続いて、第2のミッションが明らかになった。1969年に劇場公開された『女王陛下の007』のクライマックス、犯罪組織スペクターがアルプス山頂に建設した研究所を、ジェームズ・ボンドがヘリで強襲する名場面を完全再現している。

 公開されたプレイ映像では、アルプス山頂での戦闘はもちろん、ロープウェーやスノーモービルを使ったアクションなど、映画の見せ場が次々と登場。さらにはシリーズの名悪役ブロフェルドや、ボンドと結婚するトレーシーといったキャラクターも姿を見せるなど、ファン感涙の内容になっている。PS3/Xbox 360/PC用ソフトとして、2012年10月19日に海外で発売予定の本作。日本での発売も期待したい。

(参考サイト:『007レジェンド』公式サイト

■大事なオモチャを暖炉で燃やせ!? Wii Uでも発売予定の『リトル・インフェルノ』のシュールな映像が到着

 日本でも『グーの惑星』のタイトルでWiiウェアで配信された他、PCやスマートフォンでも好評を得たパズルゲーム『ワールド・オブ・グー』。同作の開発者たちが設立したTomorrow Corporation(トゥモロー・コーポレーション)の公式サイトで、最新作『リトル・インフェルノ』のティーザー映像が公開された。

 “暖炉にオモチャを投げ込んで、燃やした炎で暖まろう”と紹介文にある通り、映像では明るい歌声とともに、2人の子どもが暖炉でオモチャを燃やす姿が、雰囲気たっぷりの手描きアニメーションで描かれている。現在のところゲーム内容はまったく不明だが、そのシュールな映像は、どこかクセになる魅力にあふれている。ゲームは2012年冬にPC/Mac/Linux向けに配信される他、Wii Uでも発売予定とのこと。詳細が明かされる日が楽しみだ。

(参考サイト:『リトル・インフェルノ』公式サイト

■全世界で10億ダウンロードを達成した『アングリーバード』が、ついに家庭用ゲーム機に登場

 シリーズ総計で10億ダウンロードを達成するなど、iPhoneなどのスマートフォンを中心に爆発的な人気を獲得しているアクションパズルゲーム『アングリーバード』が、ついに家庭用ゲーム機に登場する。

 『アングリーバード』『アングリーバード・シーズンズ』『アングリーバード・リオ』のシリーズ3作を収録し、『アングリーバード・トリロジー』と題されたこの作品は、アクティビジョンからPS3/Xbox 360/3DS用ソフトとして、2012年内に発売される予定だ。『アングリーバード』を生んだRovio(ロビオ)と同じくフィンランドにあるHousemarque(ハウスマーク)によって移植される本作は、PS3版はPS Moveに、Xbox 360版はKinectにも対応するという。カジュアルゲームを代表するタイトルが、ゲーム機の世界でどのように受け入れられるのか、興味深いところだ。

(参考サイト:Housemarque公式サイト

(参考サイト:IGN

■“オープンな環境の据置ゲーム機”を目指す新ゲームハード“オウヤ”への出資募集に、430万ドル以上もの支援が!

 一般の人々から少額の支援を募ることでユニークな企画の実現を目指す、アメリカのソーシャル資金調達サイト“キックスターター”。先日からこのサイトで、“オープン規格の据置ゲーム機”をコンセプトにした新ゲームハード“OUYA(オウヤ)”への出資募集が開始された。

 このハードの最大の特徴は、“PCのように誰もが自由にソフトを発表できること”。家庭用ゲーム機として十分な性能を持ちながら、モバイルゲームやPCのインディーズゲームのような、開発者にとって自由な環境を目指すという。このハード企画への出資募集に対して、なんと初日で目標金額の2倍を超える250万ドルが集まり、7月13日の時点では430万ドルを突破している。それだけ多くの人々が、このハードのコンセプトに関心を持っているということの表れだろうが、集まった資金をもとにして、今後どのような展開を見せるのか? これからも注目しておきたいトピックだ。

(参考サイト:Kickstarter

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