2012年7月23日(月)
この“週刊洋ゲー通信”では、1週間のあいだに海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。
今回は7月14日から7月20日までに公開された新情報のうち、11個のニュースをピックアップしてお届けしよう。先週も速報をお届けしたが、アメリカで開催された“サンディエゴ・コミック・コンベンション”では、アメコミ関連ゲームを中心に、数多くの新発表が行われている。ゲームの実写映像化や名作ゲームのHDリメイクなど、日本のゲームファンも要注目の話題はこちらから!
今週のトピック |
エレクトロニック・アーツは、日本でも11月1日に発売予定のFPS最新作『メダル オブ オナー ウォーファイター』の、海外で発売される限定版の特典として、『バトルフィールド4』のベータテスト参加権を同梱すると発表した。『バトルフィールド』といえば、大スケールのオンライン対戦でEAを代表するFPSとなったシリーズだが、昨年秋に発売された『バトルフィールド3』が現在でも多くのプレイヤーを集めているだけに、この段階での新作発表は衝撃的だ。
だがEAのプレスリリースによると、『バトルフィールド4』のベータテストが実際に行われるのは2013年秋と、今から1年以上も先の予定となっているのでお忘れなく。また『バトルフィールド』シリーズの開発元であるDICEは、『バトルフィールド3』のアメリカ公式サイトで声明を発表し、今後も続々と登場予定の拡張パックDLCなどで、引き続き『バトルフィールド3』のプレイを楽しんでほしいと強調している。
(参考サイト:エレクトロニック・アーツ公式サイト)
(参考サイト:『バトルフィールド3』アメリカ公式サイト)
人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部を、1999年にカプコンがアーケード用の対戦格闘ゲームとして完全再現した『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』。この作品がHDリメイクされて、海外のPSN/Xbox LIVEアーケードでダウンロード配信されることが発表された。
本作は、コミック第3部の主人公・空条承太郎をはじめとする“スタンド使い”たちが、自らの拳と特殊能力“スタンド”を駆使して戦う2D対戦格闘ゲーム。HDリメイク版ではアーケード版を完全再現しているのに加え、オンライン対戦にも対応。スコアランキングやリプレイ保存機能も用意されているとのこと。海外ではPS3版が8月21日に19.99ドルで、Xbox 360版が8月22日に1,600マイクロソフトポイントで、それぞれ配信開始される予定。日本での配信されるかどうか注目だ。
(参考サイト:Capcom-Unity)
セガはアメリカで開催された“サンディエゴ・コミック・コンベンション”にあわせて、ライブイベント“Sonic Boom”を開催。海外で絶大な人気を誇る『ソニック』シリーズのファンが集結し、ミュージシャンによるライブ演奏やコスプレコンテストなどが行われ、会場は大いに盛り上がったようだ。
そしてこのイベントのラストで、かつてドリームキャストで発売された『ソニックアドベンチャー2』がPS3/Xbox 360用にリメイクされて、2012年秋にダウンロード配信されると発表された。リメイク版の詳細な内容は不明だが、同作は『ソニック』シリーズでも屈指の超大作として人気の高い作品だけに、ファンにとってはうれしいところ。前作『ソニックアドベンチャー』は日本でも配信されているだけに、今作も配信を期待したいが……?
(参考サイト:セガ公式ブログ)
口数が多く、ちょっとイカレたマーベルヒーロー“デッドプール”。日本のユーザーにもじわじわと認知されつつあるこのキャラを主役にしたゲームが、サンディエゴ・コミック・コンベンションで発表された。コミックのお約束を平気で破るという設定のキャラクターだけに、コンベンション会場に本人が乱入して自らゲーム化を宣言するなど、型破りな発表となったようだ。
公式サイトで公開されているトレーラー映像も、デッドプールが銃と日本刀で大暴れしながら、カメラ目線でしゃべりまくるユニークな内容になっている。アクティビジョンが発売元となり、『トランスフォーマー』のゲーム作品で知られるHigh Moon Studiosが開発を手がけるこのゲームは、PS3/Xbox 360で2013年に発売の予定だ。
(参考サイト:『デッドプール』公式サイト)
続いては、マーベルと人気を二分するアメコミ出版社“DCコミックス”にまつわるゲームの話題をお届けしよう。スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンといったDCヒーローが集結する対戦格闘ゲーム『インジャスティス:ゴッズ・アモング・アス』の最新映像が、サンディエゴ・コミック・コンベンションのタイミングにあわせて公開された。
スーパーヒーローならではの超人的な攻撃を繰り出すことのできる本作だけに、音速で移動するヒーロー“フラッシュ”が、自分の攻撃で吹っ飛んだ相手を追い越してコンボ攻撃を命中させたり、バットマンの攻撃でバットモービルが突っ込んできたりと、衝撃的な映像が次々と登場している。本作はPS3/Xbox 360/Wii Uで、2013年に発売予定。
(参考サイト:YouTube『インジャスティス』公式チャンネル(※リンク先はYouTube))
カプコンの人気格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズが、なんと海外で『ストリートファイター:アサシンズ・フィスト』として実写ドラマ化されることが発表された!
ことの始まりは、YouTubeで2010年に公開されて、現在までに視聴回数300万回以上を獲得している自主制作ムービー『ストリートファイター:レガシー』だ。自主制作といっても、監督と主演(リュウ役)を担当したジョーイ・アンサーは、ハリウッド映画『ボーン・アルティメイタム』などに出演している現役のアクション俳優だ。同氏の熱意とバトルシーンの完成度の高さにカプコン側も感銘を受け、ついにはこの作品をベースにした実写ドラマが公式に制作されることになったという。
ドラマは、師匠である剛拳のもとで修行に励む若きリュウとケンが、暗殺拳をめぐる闘いに巻き込まれていくシリアスなストーリーが描かれるとのことで、2013年に全世界で公開予定。まずは原点となる自主制作ムービーを見て、その圧倒的な迫力を体感してほしい!
(参考サイト:『ストリートファイター:アサシンズ・フィスト』公式サイト)
(参考サイト:『ストリートファイター:レガシー』(※リンク先はYouTube))
続いてもう1つ、ゲームの実写映像化の話題を紹介しよう。Xbox 360を代表するFPSシリーズの最新作『Halo 4』のプロローグとなる長編実写ムービー『ヘイロー:フォワード・アントゥ・ドーン』の予告編が、サンディエゴ・コミック・コンベンションにあわせて初公開された。
この作品では、国連宇宙軍の士官候補生がマスターチーフと出会い、自らも成長していく姿が描かれている。予告編の映像からは国連軍の訓練の様子がリアルに表現されていることがわかる他、予告編のラストにはゲームの主役であるマスターチーフが実写で登場する姿も! この実写ムービーは5つのエピソードに分割されてWeb上で無料公開されたのち、90分のロングバージョンが『Halo 4 リミテッド エディション』の特典として収録される予定だ。
(参考サイト:『ヘイロー:フォワード・アントゥ・ドーン』予告編(※リンク先はYouTube))
上でも紹介したように、Xbox 360を代表するFPSシリーズの新たな幕開けとなる『Halo 4』は、海外では11月6日、日本では11月8日に発売予定。海外では『Halo 4』の発売を記念して、特別仕様のXbox 360本体とソフトを同梱する“Xbox 360 リミテッド・エディション”の発売が発表された。
これは、『Halo 4』をイメージしたクールなスケルトン仕様のXbox 360本体(HDD320GB)とワイヤレスコントローラー2個に、『Halo 4』通常版ソフトと有線ヘッドセットを同梱した豪華なセットだ。中でもXbox 360本体とコントローラーは、通常はXboxのイメージカラーである緑色に輝く発光部分が、『Halo』シリーズのイメージに合わせて蛍光ブルーに輝く、まさにこのセットだけの特別仕様になっているとのこと。『Halo』ファンはもちろん、Xbox 360ファンなら気になるアイテムだけに、ぜひ日本でも発売してほしいところだが……。
(参考サイト:Halo Waypoint)
『Halo』と並んでXbox 360を代表する2大タイトルに成長した『ギアーズ オブ ウォー』の最新作『ギアーズ オブ ウォー:ジャッジメント』。6月のE3で発表されたばかりのこの作品の発売日が、2013年3月19日に決定したとサンディエゴ・コミック・コンベンションの会場で発表された。
同時に、この作品で初登場する新ゲームモード“オーバーラン”の詳細を、ゲームの主人公であるベアードが自ら解説する映像が、新たに公開されている。ベアードの解説によれば、“オーバーラン”は人類側とローカスト側に分かれて5対5のチーム戦を繰り広げるモードとなっており、最大の特徴は各プレイヤーが選択した“クラス”によって、実行可能なアクションが大きく変化する点だ。特にローカスト側は仲間の上に乗って移動したり、地下に潜ったりと、ユニークなアクションが多数用意されている。現在のところ日本発売は未定だが、過去のシリーズと同様に、日本でのリリースを期待したい!
(参考サイト:『ギアーズ オブ ウォー』シリーズ公式サイト)
ゾンビが大量発生した世界を中年の男性ジョエルと少女エリーの2人で旅する、PS3用サバイバルACT『ザ・ラスト・オブ・アス』。この作品の新たなイベントシーンの映像が公開された。映像には新キャラクターの男性・ビルが登場。どうやらビルはジョエルと以前からの知り合いで、しかもジョエルに借りがあるらしく、やむをえず2人に協力することになるようだが……。
そしてサンディエゴ・コミック・コンベンションで行われた、同作のパネルディスカッションのダイジェスト映像も公開されている。イベントには開発を担当するノーティドッグのスタッフに加えて、映像に登場する3人のキャラを演じた俳優陣も参加。モーションキャプチャーなどゲーム制作の舞台裏について語っている。まだまだ詳細の不明な同作だが、こうした舞台裏を語った映像を見れば見るほど、実際にプレイできる日が待ち遠しい。
(参考サイト:PlayStation.Blog(イベントシーン))
(参考サイト:PlayStation.Blog(パネルディスカッション))
日本でも発売されたFPS『メトロ2033』の続編として、核戦争後のモスクワ市で生き残るための戦いを続けるFPS『メトロ:ラスト・ライト』。6月のE3会場で行われた実機デモの様子を収録したプレイ動画が、同作の公式YouTubeチャンネルで公開された。
“Welcome to Moscow(モスクワへようこそ)”と題されたこの動画は、前作でもおなじみの主人公アルチョムが汚染防止用のマスクを身に着けて、仲間とともに廃墟と化したモスクワ市街を探索する一部始終を、13分を超えるノーカット映像でまるごと収録したもの。かつての文明を思い起こさせる廃墟で銃弾を拾い集めたり、奇怪なミュータントとの戦闘を繰り広げたりと、アルチョムの苦難に満ちた冒険が、息苦しいまでの迫力で見る者に迫ってくる。本作はPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして、2013年に発売予定。日本での発売は現在のところ未定だが、これはぜひ発売してほしい!
(参考サイト:YouTube『メトロ:ラスト・ライト』公式チャンネル(※リンク先はYouTube))