2012年8月2日(木)
本作の対戦における駆け引きは、“打撃は投げに強い”、“投げはホールドに強い”、“ホールドは打撃に強い”という3すくみの関係で成り立っています。この強弱関係に勝つ形で技を決めるとハイカウンターとなって、与えるダメージが大幅に増加! 読みが当たれば見返りは大きく、外せば大きな痛手となるスリリングな攻防戦は、『DOA』シリーズならではの持ち味となっています。
さて、3すくみの内、打撃と投げについては特に説明は不要かと思います。しかし、残る1つの“ホールド”については、『DOA』シリーズを知らないと、どんな技なのかピンとこないことでしょう。
簡単に説明すると、これはどのような打撃でも華麗にさばき、そのまま反撃に転じる技です。シリーズの伝統的なシステムとなっているので、まずはホールドが決まるとどうなるのかを動画でチェックしてみてください。
ホールド単体でダメージを与えられるだけでなく、決めた後に追撃のコンボを狙えたり、立て続けに投げをつなげたりと、いろんなパターンがあるのがおわかりいただけたと思います。
ホールドはあらゆる打撃に対応できる万能な技ですが、そう簡単に決められるものではありません。上段打撃用、中段パンチ用、中段キック用、下段打撃用の4種類があるので、成功させるには、相手が出す打撃に対応したものを選び、さらにタイミングも合わせなければならないのです。
▲ホールドは、相手が打撃を出すとわかっていても、4分の1の読みを外すと食らってしまう諸刃の剣です。むやみやたらにホールドを多用するのは、あまり得策とはいえません。 |
また、ここまで説明してきたホールドは“ディフェンシブ・ホールド(DH)”になります。これとは別に、投げでありながら打撃にも打ち勝てる“オフェンシブ・ホールド(OH)”というものもありますが、基本的にホールドと言った場合はディフェンシブ・ホールドのことを指します。
▲オフェンシブ・ホールドは、特定のキャラクターだけが持っています。技の出の遅さが難点ですが、出し切ってしまえばかなり強力。投げ以外のほとんどの行動に打ち勝つことができます。 |
基本的には、オフェンシブ・ホールドは自分が有利な場面で使う攻めのホールド、ディフェンシブ・ホールドは不利な状況をひっくり返す守りのホールドだと考えておくといいでしょう。続いては、ホールドの主な使いどころでもあるクリティカル状態についても触れていきたいと思います。
“クリティカル状態”とは、特定の打撃を食らった時に、よろめいて一時的に体勢が崩れている状態のことです。この最中は、打撃や投げを出すことはもちろんガードもできませんが、ホールドだけは出すことができます。つまり、攻め側は打撃か投げを仕掛け、守り側はホールドを出すかどうかといったように、互いの行動を読み合う駆け引きが発生する熱いポイントになっているわけです。
クリティカル状態になった相手の体力ゲージに注目してください。先端の白くなっている部分は次の打撃を当てられるリミットで、打撃を当て続けてこれを超えるか、同じ打撃を2回続けて当てるかすると相手はダウンします。この時、各キャラクターの特定の打撃を当ててリミットを超えると“クリティカルバースト”が発生します。
▲クリティカルバーストが発生すると、さらに体勢が崩れた状態になります。こうなってしまうとホールドも不可能で、完全にお手上げです。攻め側は、コンボやパワーブローといった打撃で大ダメージを与える絶好のチャンスになります。 |
クリティカル状態が発生してからの攻防は、ホールドを決めての反撃、クリティカルバーストからパワーブローを決めて、後述するデンジャーへといったように、本作の特徴的なシステムの起点になることも多いです。これを意識して、相手の考えを読めるようになってくると、3すくみの駆け引きのおもしろさがいっそう増すことでしょう。
“パワーブロー”とは、当てると怒涛の連撃後に強烈な一撃を放つ、キャラクター固有の必殺技のこと。相手に与えるダメージもさることながら、演出や連係がやたらとカッコいいんですよ! まあ、百聞は一見にしかずということで、パワーブローのダイジェスト動画をどうぞ!!
パワーブローを繰り出すには、“自分の残り体力が半分以下(体力ゲージの枠が赤く明滅)の時”という条件があります。この条件を満たしている状態で特定の打撃を溜め続け、足元に風圧が巻き起こってから放つと、打撃の性質が変化してパワーブローになります。最後の一撃を繰り出す直前はスローになりますが、これはただの演出ではく、吹き飛ばす方向を選べる時間となっています。
▲スローになっているわずかな時間は、左右の方向入力で相手を吹き飛ばす場所を選ぶことができます。橙色に光っている場所は、そこがデンジャーであることを示しています。 |
激突させるデンジャーを選べるといった他に、パワーブローにはガードされても相手をクリティカル状態にさせるというメリットもあります。また、溜めている途中でサイドステップ(回避行動)に切り替えることができるので、フェイントの1つとして使ってみるのもおもしろいかもしれませんね。
パワーブローは、出すための条件が限られているうえに技の出が遅いこともあって、実戦で簡単に決められるものでもありませんが、当たった時の見返りは非常に大きいです。一発逆転にもなりうるし、演出のカッコよさもあるので、チャンスがあれば積極的に狙っていきたいものです。
→生身の人間にそこまでヤル!? 危険が危ないデンジャー!(3ページ目)
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