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2012年8月15日(水)

欧州最大のゲームイベント“gamescom 2012”が8月15日に開催! 前日の各社カンファレンスの模様をまとめてお届け

文:電撃オンライン

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■“THE WORLD IS IN PLAY”をテーマに掲げたSCEEカンファレンス

 現地時間14日夜、SCEE(Sony Computer Entertainment Eurape)がプレス向けのカンファレンスを行った。まずSCEE CEOのJim Ryan氏が壇上に立ち、これからのPS3、PS Vitaのクロスプラットフォーム構想や、今後の注目タイトルについて解説。すでに発表されているタイトルについても、新たな施策を次々と公開した。

 『PlayStation All-Star Battle Royale』では、新規参戦キャラクターとして『ラチェット&クランク』のラチェット、『サルゲッチュ』のカケル、『DmC Devil May Cry』のダンテを発表。さらにPS3版を購入するとPS Vita版が無料になる“Cross buy”システムがあることを伝えた。この“Cross buy”については、今後のゲーム販売に影響がでてくるのか非常に気になるところだ。

“gamescom 2012” “gamescom 2012”
▲青い看板がと△◯×□のオブジェが特徴的な会場前。▲会場内にあった大きなイラスト。さまざまなタイトルのキャラクターが一堂に会しており、“All-Stars”を演出している。

 PS Vita対応のゲームアーカイブスコンテンツ“PSone CLASSICS”も、欧州で本サービス開始が8月28日からと発表され、機種による垣根はどんどん低くなっているように感じた。

 代わって壇上に立った『Little Big Planet』の開発を担当したMmのAlex Evans氏から、PS Vitaの機能をふんだんに活用した新規タイトル『TearaWay』が発表されると、会場は大いに盛り上がった。『TearaWay』は紙細工風のキャラクターが活躍するアクションゲーム。ただし、そこは単なるアクションでは終わらない。PS Vitaへのタッチやモーションセンサーはもちろん、マイクやカメラに至るまで、あらゆる機能がゲームと密接に関わっており、プレイヤーは主人公の冒険をまさに直接“手助け”しながら進んでいくという、意欲作だ。

 日本メディアとしての注目はなんといってもJAPAN Studioの新作タイトルの発表だろう。JAPAN StudioディレクターのGavin Moore氏が紹介した新作は『rain』と『PUPPETEER』。『rain』は、透明に映しだされた少年が雨の街をさまよう姿と、独特の演出が気になる作品だった。『PUPPETEER』は人形劇のような登場キャラクターたちが画面狭しと動きまわっており、かなり激しいアクションが期待できそうだ。主人公の武器であるハサミの使いどころにも注目したい。

 今回のSCEEプレスカンファレンスは“Play”という単語を掲げているだけあって、ゲームをより楽しく遊ぶことに注力されていたようだった。今後も、今までに遊んだことのないゲームをどんどん生み出していってほしい、と期待させてくれるカンファレンスであった。

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▲SCEE CEOのJim Ryan氏。壇上には彼を始め、ゲームクリエイターが多数登場して舞台を盛り上げていた。▲『TearaWay』の一場面。下から突き破って出ているのは指。背面タッチでPS Vitaを突き破り、外から主人公を助ける。

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