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2012年9月22日(土)

世界10カ国の精鋭部隊が登場! 『メダル オブ オナー ウォーファイター』開発プロデューサーが語る“戦場のリアリティ”

文:電撃オンライン

 東京ゲームショウ2012の開催に合わせて、『メダル オブ オナー ウォーファイター』のプロデューサー、ルーク・タイ氏が来日。TGS会場のセガブースで試遊できるシングルプレイ体験版を実際にプレイしながら、本作の特徴を解説してもらった。

『メダル オブ オナー ウォーファイター』
▲エレクトロニック・アーツの社内スタジオであるデンジャークローズ・ゲームズで、『メダル オブ オナー ウォーファイター』のプロデューサーを務めているルーク・タイ氏。

『メダル オブ オナー』と言えば、ミリタリー系FPSのジャンルを代表する人気シリーズだ。第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦を扱った『メダル オブ オナー 史上最大の作戦』は日本でもヒットしたので、このタイトルを記憶しているゲーマーも多いだろう。

 2010年には、シリーズで初めて現代に舞台を移し、アフガニスタンで米軍が展開中の対テロ戦争を描いた『メダル オブ オナー』を発売。その流れを汲む最新作『メダル オブ オナー ウォーファイター』では、舞台が世界各地に広がり、アメリカだけでなくその同盟各国のエリート部隊も加わった戦いが繰り広げられることになる。

『メダル オブ オナー ウォーファイター』
『メダル オブ オナー ウォーファイター』 『メダル オブ オナー ウォーファイター』

 今回、プロデューサーのルーク・タイ氏が自らプレイして解説してくれたシングルプレイ体験版は、フィリピンのバシラン島が舞台のミッションだ。ちなみに現実世界のバシラン島は、現地の反政府ゲリラがフィリピン軍やそれを支援する米軍に対して、爆破テロや武力攻撃を行っているという、まさに“ホットな”紛争地帯だ。

 今回のミッションは、このバシラン島でテロ組織が人質を取って立てこもっているところへ、米軍の特殊部隊“Tier1”のオペレーター、プリーチャーとマザーが人質救出に向かうことになる。プリーチャーとマザーの2人は、前作の『メダル オブ オナー』のメインキャラなので、覚えている人もいるはずだ。

■ミリタリー系FPSファンが驚くような秘密のゲームプレイも用意!?

──シングルプレイの体験版は、主人公たちが雨天の中を、テロリストのアジトに突入していく場面からスタートしますが、雨や水たまりといった自然環境の表現が、すごくリアルで美しいですね。

 本作では、『バトルフィールド3』でも使われている“フロストバイト2”と呼ばれるグラフィック・エンジンを使用しています。こうした水のエフェクトなども、“フロストバイト2”エンジンの威力が発揮されるところですね。

──プレイヤーは主人公の“プリーチャー”を操作するわけですが、パートナーの“マザー”をはじめとする仲間は、プレイヤーが何か指示を出すわけではなく、自分で行動するのですか?

 その通りです。このミッションではフィリピン軍の精鋭部隊と共同行動を取っていますが、他にもミッションによって、各国の“ウォーファイター(精鋭部隊)”が登場します。彼らがプレイヤーを先導してくれる場合もあれば、逆にプレイヤーが部隊を率いていく場合もあります。

──プレイヤーが弾切れになった時は、仲間に近づいて弾倉を受け取るんですね。よくある、戦場に弾薬庫が置かれているといった形ではなく。

 本作では、実際に戦場で戦った経験のある特殊部隊のメンバーが監修しており、彼らと話し合いを重ねた結果、このような形になりました。私たちは、各国の特殊部隊に所属している兵士たちと協力して、彼らと一緒に本作を開発しています。その理由は、彼らが実際の戦場で体験した話を詳しく聞いて、そのとおりのことをプレイヤーがゲーム内で体験できるようにするためです。可能な限りリアルな隊員、リアルな作戦、リアルな戦場を描くことが、私たちの目的なのです。

『メダル オブ オナー ウォーファイター』

──そうしたリアリティを追求していくことと、ゲームのおもしろさを実現することのバランスは、かなり難しいのではないですか?

 そう、リアリティとゲームのおもしろさの間でバランスを取るというのは、非常に難しい問題です。今回のゲームではそのバランスをうまく取ることができて、おもしろいゲームになったと思っています。例えば、今、敵兵士がこちらを攻撃していますが、敵兵士の中にも性格の異なるタイプがいくつか存在していて、こちらに突撃してくる戦い方を好む者もいれば、離れたところから銃撃するのを好む者もいます。そうした形で戦い方に変化をつけることで、プレイヤーを飽きさせないようになっているのです。

──なるほど。主人公たちが最初の建物を抜けて、中庭に出たところでマーカーが表示されましたが、これは?

 これもシングルプレイに変化をつけるもののひとつで、このマーカーを目標として航空支援を要請することができます。航空支援を要請といっても、プレイヤーはただ見ているわけではなく、一時的に視点がヘリコプター内に切り替わって、プレイヤー自身がガトリングガンを操作して、地上の敵を掃討できるのです。

──ガトリングガンが強力なので、敵をなぎ倒す感覚が気持ちいいですね!

 建物の屋根を破壊して、その下にいる敵を攻撃したり、停まっている自動車を撃って爆発させたりと、このシーンでは“フロストバイト2”エンジンによる破壊表現のスゴさを実感してもらえると思います。シングルプレイの随所で、このヘリ攻撃のような通常とはプレイ感覚の異なるゲームプレイが用意されています。まだ発表できないトップシークレットのゲームプレイも存在しますが、それが登場する場面などは、『メダル オブ オナー』シリーズのファンに大いに驚いてもらえると思いますよ。

→10カ国のウォーファイターがテロ・ネットワークを追う!(2ページ目)

(C)2012 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo and Medal of Honor are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.

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データ

▼『メダル オブ オナー ウォーファイター』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista/7)
■ジャンル:ACT
■発売日:2012年11月1日
■価格:7,665円(税込)

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