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2012年9月27日(木)

再び冬が来る――『WHITE ALBUM2 幸せの向こう側』が12月20日に発売決定

文:電撃オンライン

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■プロローグ

 冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――

 夕暮れの音楽室で俺が奏でるギターに合わせるように。
 隣の教室で顔も知らない誰かが奏でるピアノに合わせるように。

 屋上から響いてきた、鈴が鳴るように高く澄んだその声は、
 バラバラだった俺たち3つの旋律をつないでくれた。

 始まりは、そんな晩秋。
 そのとき、誰かが誰かに恋をした。

 誰もが一生懸命だった。
 誰もが強い気持ちで突き進んだ。
 誰もが、ひたむきに、まっすぐに、正直に――
 心の底で結ばれ、かけがえのない瞬間を手に入れた。

 だからそのとき、誰かが誰かに恋をしてしまった。
 一足遅れの、してはいけない恋を。

 そして冬――降り積もる雪は、すべての罪を覆い隠し。
 やがて春――雪解けとともに、すべての罰を下す。

■各作品に登場するキャラクター

●introductory chapter

北原春希(主人公/CV:水島大宙)

 峰城大付属3年E組。前期クラス委員長。
 軽音楽同好会所属でセカンドギター(雑用)を担当する。特技は余計なお節介と非の打ち所のない説教と完璧な理論武装。成績はトップクラス。その面倒見がよすぎて妥協できない性格ゆえ、全校の教師と学生に非常に都合よく慕われている。

 学園生活最後の年に、無謀にも派手めな思い出を残そうと思い立ち、学園祭のステージに立つことを計画する。手先はそこそこ不器用。


『WHITE ALBUM2 幸せの向こう側』

小木曽雪菜(CV:米澤円)

 峰城大付属3年A組。
 ミス峰城大付属を2年連続で制覇中で、3連覇の期待がかかる高嶺の花。華やかな容姿に似合わず、穏やかで人当たりがよくて控えめという、非の打ちどころのない女の子。……と、周囲に3年間信じ込ませられるくらいにはいい性格で、その見えない壁を打ち破った者にだけ悪戯っぽく微笑むという。

 ひた隠しにしているが、趣味は1人カラオケ。定番のオープニングナンバーは、ちょっと古めの流行歌『WHITE ALBUM』。


『WHITE ALBUM2 幸せの向こう側』

冬馬かずさ(CV:生天目仁美)

 峰城大付属3年E組。
 窓際の席でつねに居眠りをしている。遅刻・サボリの常習犯にして、大人はわかってくれない的な鬱屈を抱える、時代錯誤な不良娘。長く艶やかな黒髪、モデル顔負けのスタイル、切れ長の瞳という、孤高で暴力的な性格に似合いすぎる鋭利な美しさを持つ。そのせいで余計に周囲との距離が広がってしまう悪循環に陥っているが、本人はどこ吹く風で強がっている。

 誰にも聞かれたことはないが、どちらかと言えば緒方理奈派。


『WHITE ALBUM2 幸せの向こう側』

杉浦小春(CV:永田依子)

 峰城大付属3年A組。前期クラス委員長。元テニス部副主将。
 まじめで堅実で親身な世話と、的確な助言が心地よいという、誰かとそっくりな性格の少女。身長をはじめ、サイズは全体的に控えめだが、前向きな積極性でカバーする。ほんの少しだけコンプレックスはあるが、弱みは絶対に見せない。

 友達も多く、特にクラスの仲よし4人組とは固い絆で結ばれた間柄。もちろん仲間内でもリーダー格で、もし親友が傷つけられたりすれば、黙っていられるはずもなく……。


●closing chapter

『WHITE ALBUM2 幸せの向こう側』

和泉千晶(CV:羽吹梨里)

 峰城大学文学部3年。
 居眠りどころか、ゼミ室に寝袋を持ち込んで熟睡している、怠惰・無気力・依存症を絵に描いたような大学生。要領がよく甘え上手なため、今までなんとか進級してきたが、最近はゼミのレポートが増えてきたため進級が危ぶまれている。興味を持ったことには寝食を忘れて熱中する性格らしいが、誰もその姿を見たことがないため、真偽のほどは定かではない。


『WHITE ALBUM2 幸せの向こう側』

風岡麻理(CV:浅川悠)

 開桜社という中堅どころの出版社に勤務している雑誌編集者。
 若手と言うには語弊があるが、ベテランと言われる筋合いもないお年頃。同期の中では男女関係なく一番の出世頭で、将来の編集長筆頭候補。眠っているところを見た者はいないほどの仕事中毒者であり、周囲の羨望と嫉妬と尊敬と恐怖を一身に集めるが、誰も彼女に勝てないので大した意味はない。

 その凛々しさも相まって、典型的な“高めすぎて男が寄って来ない”タイプ。

(C)2012 AQUAPLUS

データ

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