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2012年10月1日(月)

ユーザーとの距離感の近さは健在! エクスペリエンス『円卓の生徒』発売記念Ust公開生放送をレポート

文:megane

 エクスペリエンスは、公募した約20名のユーザーを自社オフィスに招き、9月30日に“EXP Channel ファン感謝祭”公開生放送を行った。

 EXP Channelは、同社がUstreamにて月1~2回のペースで配信している生放送番組。今回の公開生放送は、10月4日に発売するPSP用ソフト『円卓の生徒 The Eternal Legends』を記念して行われたものとなる。

▲和やかな雰囲気の中、公開生放送が行われた。▲会場後方には発売間近のPSP版『円卓の生徒』が。

 代表兼プロデューサーの千頭 元さんとディレクターの安宅元也さんといった、いつもの2人に加え、ゲストには、ベニー松山さんや忍者増田さんなど、ダンジョンRPGに深い造詣を持つ人物の他、ダンジョンRPGを応援するメンバーとして、9月28日に発売されたPC用AVG『ルートダブル -Before Crime:After Day-』のプロデューサーを務める中澤工さんが登場した。

▲左から忍者増田さん、ベニー松山さん、中澤工さん。

 本放送開始30分前から、リハーサルと称した打ち合わせが行われ、そしてそれも配信されているという、いつもどおりのアットホームなゆる~い空気で行われた公開生放送。その模様をお伝えする。

 公開生放送は、まずゲストからの『円卓の生徒』への応援メッセージから行われた。

▲1つ目のコーナーが終わった直後に、すでにビールによる乾杯が。

 忍者増田さんは、クリア後のやり込み要素があるRPGが好きという自身の好みを述べた上で、本作にもその要素が十二分にあることをコメントしていた。

▲『ウィザードリィ』のエバンジェリストであり、『ウィザードリィ』を舞台とした小説『隣り合わせの灰と青春』の著者としてもおなじみのベニー松山さん。

 ベニー松山さんは、すでに本作をクリアするまでやり込んでいるとのことで、Facebookでの進捗状況の書き込みの早さに、安宅さんは非常に驚いたという。そんなベニー松山さんの好きなキャラは、ドワーフのバーゴ。HPが高く攻撃の切り込み役としても最適なのだが、バーゴだけソウルリンク(友好度)のレベルが上がってしまい、いやに仲よくなってしまっているとか。

 中澤さんは、まだ4~5時間ほどしか遊べていないとしながらも、ノスタルジー的なおもしろさがあり、ダンジョンRPG初心者でも上級者でも楽しめる作りになっていると語った。

 続いて、来場者や視聴者からの質問コーナーが行われた。「初めて触れたファンタジー作品は?」という質問については、安宅さんとベニー松山さんがゲームブックの『ソーサリー』と述べ、千頭さんは『火吹山の魔法使い』、中澤さんは『オズの魔法使い』と語った。そして忍者増田さんは、PCゲーム『ブラックオニキス』でファンタジーに初めて触れてハマり、テストで悪い成績を取ったために親にPCを隠されたという、ゲーム好きならば一度はあるであろうエピソードを明らかにした。

▲PCゲーム雑誌『ログイン』の名物編集者であり、担当ページ“Wizでござるよ”で有名な忍者増田さん。『ブラックオニキス』から『ウィザードリィ』へと入っていったとか。

 また、「ゲームを作る上で大切にしていることは?」という質問について、エクスペリエンスでゲーム開発の統括を担当している安宅さんは「大切にしているのは、まずユーザーの声を意識すること。こういう要素を投げかけたらユーザーさんからはどういう反応が返ってくるだろうか、ということを気にしている」と語った。

 中澤さんはまず、自身がこれまでに作ってきた作品を振り返って、若い頃は何にこだわればいいか、どこまで作りこめばいいかという部分がわからなかったと述べた。しかし、精一杯作った作品については、ユーザーさんがその熱意を感じ取ってくれることが多かったという。その上で中澤さんは「大切なのは熱意を持って作ること」と語った。

 ゲームボーイで発売された『ウィザードリィ外伝II 古代皇帝の呪い』のゲームシナリオを担当したこともあるベニー松山さんは、ダンジョンRPGを作る上で、「育成がほぼ完了したキャラクターをどう遊ばせるかが大事」とコメントした。

 中澤さんによる『ルートダブル』の紹介が行われた後、最後に千頭さんが「この機会にPSP版で『円卓の生徒』を遊んでいただければ」とコメントし、公開生放送は幕を閉じた。

▲中澤さんによる『ルートダブル』の解説も。本作を作るにあたって、実際に筑波の市街地をあちこちまわって、距離感や空気をつかんでいったという。

 これらの実際の放送は、Ustream上にあるEXP Channelにアーカイブされているので、生放送を見逃してしまった人や興味のある人は、ぜひ見てみてほしい。エクスペリエンスとユーザーとの間にある、暖かい距離感、ユーザーを大切にする姿勢が感じられるはずだ。

 その後、来場者限定でPS Vita向けソフトとして開発中の新作のチラ見お披露目が行われた。残念ながら詳しく書くことはできないが、ダンジョンRPG好きならば、「おっ!?」と思える場面をいくつか見ることができた。今後の情報公開に期待しよう。

▲手渡しによるプレゼント抽選会が最後に行われ、台風が関東に接近しつつある中、ファン感謝祭は終了した。

(C)2012 KADOKAWA GAMES/Experience Inc.

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