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2012年10月16日(火)

歴史の勉強のお時間です! 『アサシン クリードIII』コナーが暗躍するアメリカ独立戦争の起こりをわかりやすく解説

文:電撃オンライン

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『アサシン クリードIII』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
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 歴史の裏側で、己の“信条=クリード”のために戦い抜いたアサシンたちの苛烈なる生き様を、華麗かつ多彩なアクションで体験できる『アサシン クリード』シリーズ。11月15日にPS3/Xbox 360、12月8日にWii Uで発売される最新作『アサシン クリードIII』では、独立戦争期のアメリカ大陸で解放と自由を求めて戦ったアサシン・コナーの物語が描かれます。

『アサシン クリードIII』

 前回の記事では、今作の基本情報として舞台設定と主人公のコナーについてざっくりと紹介しました。今回の記事では、その部分をさらに掘り下げて、『アサシン クリードIII』の時代のアメリカ大陸で何が起きていたのか、そしてコナーはどのような立場にあり、なんのために戦うのかといったことについて解説していきます。

『アサシン クリードIII』

 史実をもとにした壮大な世界観は、『アサシン クリード』シリーズの大きな魅力の1つです。ゲームの舞台となる場所と時代の歴史を知っておくことで、登場人物たちの言動に込められた意味をより深く理解することができるでしょう。

■時は18世紀後半、なぜアメリカ独立戦争は起こったのか?

 まずは、今作の時代背景について説明しましょう。物語の舞台となるのは、ヨーロッパの各国が世界中に船を出し、アフリカやアジアの国々を植民地化していた大航海時代がひと段落した18世紀のアメリカ。コロンブスをはじめとする冒険家の航海によりヨーロッパ人に発見されたアメリカ大陸は、当時はイギリスの植民地の1つで、大陸の東海岸を中心に積極的な入植が行われていました。

『アサシン クリードIII』
▲ルネサンス期の羅針盤などの発明により航海術が発達。はるか遠方へ船を出し、フランスやオランダとの戦争にも勝って世界各地を支配下に収めたイギリスは“太陽の沈まない国”と呼ばれ、栄華を欲しいままにしていました。

 この入植により大きな被害を受けたのが、もとからアメリカ大陸に住んでいたインディアン(ネイティブ・アメリカン)の人々。自然とともにある生活を送っていた彼らは、ヨーロッパ人に対して軍事的に劣り、豊かな土地を少しずつ開拓者たちに奪われていきます。さらに悪いことに、ヨーロッパ人を媒介に、天然痘を主とした病原菌がアメリカ大陸に侵入。病原菌に抵抗力を持たないインディアンたちは次々と病に倒れ、戦う力を削がれてきいます。

『アサシン クリードIII』
▲アメリカ大陸では未開拓の土地も多く、開拓者たちの集落も多数存在します。中には、インディアンの人たちもいることでしょう。

 そんな時期に起こったのが、アメリカ独立戦争。これは、アメリカ大陸に入植した人々が独立を求めて、イギリスと戦った戦争です。アメリカ大陸には、当初はイギリス以外にフランスなども勢力を広げていましたが、いくつかの戦いを経て撤退。イギリスは勝利したものの、戦争で財政難に陥り、アメリカの植民地への課税を重くすることでその代償を得ようと考えます。

 ですが、この政策に植民地の人々が猛反発。彼らは革命派の人々を中心に結束し、イギリスが最初に入植した、13の植民地の政府の政治と軍事を掌握するとともに、フィラデルフィアで有名な“アメリカ独立宣言”を発して、アメリカ合衆国の建国を高らかに宣言します。こうして新たな国アメリカと支配国イギリスの間で戦争が始まったのです。

『アサシン クリードIII』
▲ただでさえ苦労の絶えない植民地での生活に、イギリスからの重すぎる課税。民衆たちの不満は募っていきます。

 ちなみに本作では、現代に生きるインディアンの人々が声優を担当し、部族の者同士の何気ない雑談まで収録されているとのこと。この辺りのこだわりも、歴史物としての人気も高い『アサシン クリード』シリーズの魅力ですね。

→コナーがつくのはイギリス? アメリカ? それとも……(2ページ目)

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