2012年10月23日(火)

夜の香港にキョンシーが来来して好好! 霊●道士パッチが欲しくなる『スリーピングドッグス』 DLC情報など【週刊洋ゲー通信 10/13~10/19】

文:電撃オンライン

 この“週刊洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今週は10月13日から10月19日までの間に公開された新情報から、11個のニュースをピックアップしてお届けしよう。海外では、いよいよ大作ソフトの発売シーズンが本格化してきたこともあり、発売に向けたロンチトレーラー公開の話題も増えてきた。さらに、個性的なDLCのリリースから有名クリエイターの復活劇まで、今週も多岐にわたる情報をご紹介!

今週のトピック(※気になる見出しをクリックしてください)

■マスター・チーフの過去がついに明らかに!? 
デビッド・フィンチャー監督がプロデュースした『Halo 4』実写トレーラー映像が公開に

■これが西暦2025年の戦場だ! ハイテク装備が次々に活躍する
『コール オブ デューティ ブラックオプスII』のロンチトレーラーは圧巻!

■夜の香港に出現したキョンシーをクンフーで撃退!? 
『スリーピングドッグス 香港秘密警察』キャンペーンDLC第1弾は、まさかの80年代香港ホラー映画風味!

■兵士やネイティブ・アメリカンが暗殺合戦を繰り広げる! 
『アサシン クリードIII』のオンライン対戦は、新たな要素が満載

■貴族の娘がアサシンとなって戦う理由とは!?
『アサシン クリードIII レディ リバティ』のヒロイン、アヴリーンを紹介する最新映像が登場

■“マリオ”と書けば「ヒャッフ~!」と参上! 
Wii U版『スクリブルノーツ アンリミテッド』に、『マリオ』『ゼルダ』の人気キャラがゲスト出演

■コロラド山中の道なき道を走行せよ! オープンワールドRCG『フォルツァ ホライゾン』
でラリー体験が可能になる大型DLCが発表

■カルトな人気を誇るミステリーAVG『レッドシーズプロファイル』が、
新シナリオ追加の“ディレクターズカット版”となって、海外のPS3で発売決定! 

■ゲームのマルチメディア展開は海外でも盛ん!? 
『スプリンターセル ブラックリスト』や『The Last of Us』の前日譚がコミックで刊行

■PC用のRPG企画『プロジェクト・エタニティ』が、398万ドルもの資金調達に成功! 
壮大なファンタジーRPGの開発が、完成に向けてスタート

■『ウィングコマンダー』でPCゲームの一時代を築いたクリス・ロバーツ氏が復活宣言! 
最新スペースフライトSLG『スターシチズン』を発表

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■マスター・チーフの過去がついに映像化!? デビッド・フィンチャー監督がプロデュースした『Halo 4』実写トレーラー映像が公開に

 『セブン』『ソーシャル・ネットワーク』などの作品で知られるハリウッドの人気映画監督、デビッド・フィンチャー氏が、日本でも11月8日に発売されるXbox 360専用ソフト『Halo 4』の実写トレーラー映像をプロデュースするというのは、前回のこのコーナーでもお伝えした通り。その映像作品がついに完成し、現在Web上で公開されている。

 完成した映像は、『Halo 4』で初登場する新たな敵、プロメシアンに捕らえられたマスター・チーフが、彼の記憶をスキャンされるという内容になっている。“ジョン”と呼ばれる少年時代や、強化兵士スパルタンIIとなるための肉体改造を受ける様子など、マスター・チーフの過去にまつわる衝撃映像が目白押し! さらに映像の後半では、マスター・チーフとプロメシアンが激しい格闘を繰り広げるなど、わずか2分ほどの映像ながら見どころ満載だ。『Halo 4』のキャンペーンにも直接つながってきそうな内容だけに、これを観ればゲームの発売が楽しみになること間違いなしだ!

(参考サイト:『Halo 4』公式ロンチトレーラー“Scanned”ロングバージョン(※リンク先はYouTube)

■これが西暦2025年の戦場だ! ハイテク装備が次々に活躍する『コール オブ デューティ ブラックオプスII』のロンチトレーラーは圧巻!

 1980年代と2025年という2つの時代を舞台に、壮大なスケールの戦いが繰り広げられるFPSの人気シリーズ最新作『コール オブ デューティ ブラックオプスII』。そのシングルプレイ・キャンペーンの魅力を伝える、ロンチトレーラー映像が公開された。

 この映像でなんといっても目を引くのは、西暦2025年の近未来ならではのハイテク兵器が次々と姿を見せる点だ。これまでの映像でも登場していた四足歩行兵器や、高高度からダイブするHALO降下兵に加えて、姿を透明化する光学迷彩やクモの形をした偵察用(?)小型メカなど、これまでのシリーズの常識を破るガジェットが矢継ぎ早に登場。その合間には、1980年代のステージと思われるジャングルの戦場も見られるなど、同作のボリューム満点な内容を実感できる映像となっている。同作は日本でもPS3/Xbox 360/PCに加えて、Wii Uでも発売される予定だ。

(参考サイト:『コール オブ デューティ ブラックオプスII』アメリカ公式サイト

■夜の香港に出現したキョンシーをクンフーで撃退!? 『スリーピングドッグス 香港秘密警察』キャンペーンDLC第1弾は、まさかの80年代香港ホラー映画風味!

 香港警察の秘密捜査官ウェイ・シェン刑事が主人公のオープンワールドACT『スリーピングドッグス 香港秘密警察』は、日本でもPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして好評発売中だが、同作初のキャンペーンDLCとなる“ナイトメア・イン・ノースポイント”が海外で発表された。

 このDLCはなんと、殺された香港ギャングの男が猫面をかぶった怪人“スマイリーキャット”として蘇り、ゾンビやキョンシーを引き連れて夜の香港で大暴れするという、ホラータッチの物語となっている。公開されたトレーラー映像では、香港映画でおなじみのキョンシーに対して、主人公のウェイ・シェンがクンフーで対抗するといったシーンも登場。映像自体が1980年代の香港B級ホラー映画風に構成されているなど、開発スタッフの遊び心が伝わってくる内容になっている。海外では10月30日に配信予定となっているこのDLCの、日本での配信は未定だが、これはぜひプレイしたい!

(参考サイト:『スリーピングドッグス 香港秘密警察』アメリカ公式サイト

■兵士やネイティブ・アメリカンが暗殺合戦を繰り広げる! 『アサシン クリードIII』のオンライン対戦は、新たな要素が満載

 イギリスと独立戦争を戦っている時代のアメリカを舞台に、新主人公コナーが活躍する人気シリーズ最新作『アサシン クリードIII』。同作にはシングルプレイのストーリーモードに加えて、オンライン対戦プレイも用意されているが、このほど、同作のマルチプレイの詳細を伝える最新トレーラー映像が公開された。

 オンライン対戦では従来のようなデスマッチに加えて、“ウルフパック”と呼ばれるチーム戦も楽しめるとのこと。氷河に覆われた厳寒の港から、アメリカ南部の広大な農場まで、さまざまなマップが用意されており、プレイヤーは兵士やネイティブ・アメリカンといった、この時代のアメリカならではの職業16種類から、自分の職業を選択できる。プレイの際には多彩な特殊能力が使用可能で、中には自分の姿を透明化するといった強力なものも! 歴史的な雰囲気がただよう中で暗殺合戦を繰り広げる、同作のオンライン対戦が持つ独特の魅力が強く感じられる映像となっている。同作は日本でもPS3/Xbox 360/Wii Uで発売予定だ。

(参考サイト:『アサシン クリードIII』公式マルチプレイトレーラー(※リンク先はYouTube)

■貴族の娘がアサシンとなって戦う理由とは!? 『アサシン クリードIII レディ リバティ』のヒロイン、アヴリーンを紹介する最新映像が登場

 シリーズ初の女性アサシンを主人公にして、『アサシン クリードIII』と連動した物語が展開されるPS Vita専用ソフト『アサシン クリードIII レディ リバティ』。この作品のヒロインであるアヴリーンにスポットを当てた、最新トレーラー映像が公開された。

 18世紀のアメリカ南部、ニューオリンズで、特権階級の貴族の娘として育ったアヴリーンは、ニューオリンズの街を侵略するスペイン軍に対抗するために、アサシンとして戦うことになる。華麗なドレスを身にまとった貴族の娘としての顔と、非情なアサシンとしての顔を使い分けて戦うアヴリーンの様子が、この映像からもよくわかる。また、映像の中でアヴリーンが繰り広げている、据え置きハードの従来作と比べても見劣りしない多彩なアクションにも要注目だ。同作は日本でも、11月15日に発売予定となっている。

(参考サイト:『アサシン クリードIII レディ リバティ』公式ストーリートレーラー(※リンク先はYouTube)

■“マリオ”と書けば「ヒャッフ~!」と参上! Wii U版『スクリブルノーツ アンリミテッド』に、『マリオ』『ゼルダ』の人気キャラがゲスト出演

 プレイヤーが言葉で書き記したアイテムがなんでも画面に登場して、それらのアイテムを使って与えられた課題を解決していくパズルゲーム『スクリブルノーツ』シリーズ。その斬新な内容で海外では高く評価されている同シリーズの最新作『スクリブルノーツ・アンリミテッド』は、Wii Uとニンテンドー3DSで、海外ではこの年末に発売予定だ。

 Wii Uの北米ロンチタイトルの1本となっている同作のWii U版には、マリオやルイージ、リンクやゼルダ姫といった『マリオ』『ゼルダ』の人気キャラクターがゲスト出演していることが、同シリーズの公式Facebookページで発表された。このページでは、主人公マックスウェルと同じタッチで描かれた、キュートなマリオたちの姿を見ることができる。『スクリブルノーツ アンリミテッド』の日本発売は、現在のところ未定。任天堂ファンには気になる内容だけに、日本での発売も期待したい。

(参考サイト:『スクリブルノーツ』シリーズ公式Facebookページ

■コロラド山中の道なき道を走行せよ! オープンワールドRCG『フォルツァ ホライゾン』でラリー体験が可能になる大型DLCが発表

 アメリカ・コロラド州の大自然の中を、高級スポーツカーで思いのままに走り回れるオープンロードRCG『フォルツァ ホライゾン』。Xbox 360専用ソフトとして10月25日に発売予定の同作には、12月18日よりゲーム内容を拡張するDLCが配信開始予定と発表されていた。これまではその具体的な内容は明らかにされていなかったが、このほど『フォルツァ』シリーズの公式サイトで、このDLCが同作に本格的なオフロードレースを導入する“ラリー・エキスパンション・パック”であることが発表された。

 このDLCでは、ぬかるんだ泥道に深い轍を刻みながら走行するラリー体験を満喫できる新たなイベントや、新たな車種、そして新たな実績などが追加される。ラリーと言うことでもちろん副ドライバーによるナビゲーション音声も用意されるという。このDLCは1600MSPで有料販売される他、すでに発表済みの“シーズンパス”で入手可能なコンテンツにも含まれるとのことだ。

(参考サイト:『Forza Motorsport』シリーズ公式サイト

■カルトな人気を誇るミステリーAVG『レッドシーズプロファイル』が、新シナリオ追加の“ディレクターズカット版”となって、海外のPS3で発売決定!

 日本のデベロッパーであるアクセスゲームズが開発し、日本ではPS3/Xbox 360用ソフトとして発売されたホラーミステリーAVG『レッドシーズプロファイル』。同作は海外では『デッドリー・プレモニション』というタイトルでXbox 360でのみ発売されていたが、このほど同作にさまざまな新要素を加えた『デッドリー・プレモニション:ザ・ディレクターズ・カット』が、PS3用ソフトとして2013年3月15日に海外で発売されることが明らかになった。

 ディレクターズ・カット版はプレイヤー操作の変更やフルHD対応といった改良が行われている他、ディレクターのSWERY氏による新シナリオも追加されているという。同作はその独特な世界観と深みのある物語で、一部にカルト的な人気を誇る作品となっている。今回の発表は海外での発売となっているが、日本で開発されている作品だけに、ぜひとも日本でのリリースにも期待したい。

(参考サイト:ライジングスターゲームズ公式サイト

■ゲームのマルチメディア展開は海外でも盛ん!? 『スプリンターセル ブラックリスト』や『The Last of Us』の前日譚がコミックで刊行

 ゲームから映像や小説、そしてコミックへといった具合に、さまざまなジャンルに拡がっていくマルチメディア展開は、日本だけでなく海外でも盛んに行われている。先日アメリカのニューヨークで開催された“ニューヨーク・コミック・コンベンション”の会場で、2つの新作ゲームに関するコミック展開が、相次いで発表された。

 『スプリンターセル:エコーズ』は、2013年5月に発売予定のステルスACTシリーズ最新作『スプリンターセル ブラックリスト』と、前作の『スプリンターセル コンヴィクション』の間に発生した事件を描く内容になるとのことで、海外で2013年に刊行予定。

 また、『The Last of Us:アメリカン・ドリームス』は、ノーティドッグの新作ACT『The Last of Us』のヒロインである少女エリーが、中年男性のジョエルと出会う以前の物語を描く、ゲームの前日譚になるという。こちらは全4巻の予定で、1巻目は2013年春に刊行される。ゲームでは語られない部分の物語が描かれるだけに、日本でもぜひ刊行してほしいところだ。

(参考サイト:『スプリンターセル ブラックリスト』公式サイト
(参考サイト:ダークホース・コミックス公式サイト

■PC用のRPG企画『プロジェクト・エタニティ』が、398万ドルもの資金調達に成功! 壮大なファンタジーRPGの開発が、完成に向けてスタート

 『Fallout:New Vegas』の開発で知られるデベロッパー、オブシディアン・エンターテインメントが同社念願のオリジナル・ファンタジーRPG企画として、PC用ソフト『プロジェクト・エタニティ』への出資をソーシャル資金調達サイト“キックスターター”で募集したところ、わずか2日で目標にしていた110万ドル(約8,800万円)の調達に成功したのは、以前のこのコーナーで紹介した。その後も出資の申し込みは絶えることがなく、最終的にはなんと398万ドル(約3億2,000万円)を超える資金調達に成功した。

 これは、現在世界的な注目を集めている“キックスターター”のシステムの中でも、ゲーム部門での資金調達額の最高記録を更新したとのこと。この成功の理由には、資金調達が一定額に達するごとに、プレイヤーキャラの職業の増加といったゲーム内容の拡充目標を、こまめに追加していった点が挙げられる。現在では当初の企画以上に壮大なスケールのファンタジーRPGとなっている同作が、巨額の資金を活用して無事に完成までこぎつけられるのかどうか、大いに注目したい。

(参考サイト:Kickstarter

■『ウィングコマンダー』でPCゲームの一時代を築いたクリス・ロバーツ氏が復活宣言! 最新スペースフライトSLG『スターシチズン』を発表

 今から20年近く前、当時のPCゲームで大ヒット作となった『ウィングコマンダー』シリーズの生みの親として大活躍し、ついには同作の実写映画化で映画監督デビューまで果たしたクリス・ロバーツ氏。ここ数年は消息を聞くことのなかった同氏だが、“PCゲームとスペースフライトSLGの復権”を掲げて突如、最新作『スターシチズン』の開発を発表した。

 オンラインプレイにも対応したPC用スペースフライトSLGとして開発されている同作は、宇宙戦闘機に乗り込んで巨大な空母から発進し、敵戦闘機とドッグファイトを繰り広げるという、かつての『ウィングコマンダー』を現代的にアップデートしたような内容となっている。同作の公式サイトでは、最新のゲームエンジン“クライエンジン3”を使用して作られたという、かなり気合いの入ったトレーラー映像も見られるが、現在は最近流行のソーシャル資金調達形式で、ファンによる開発費の出資を募集中とのこと。ミリタリー系FPSが全盛を迎えている現在、かつて隆盛を誇ったスペースフライトSLGにどこまで期待が集まるのか、非常に気になるところだ。

(参考サイト:『スターシチズン』公式サイト