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2012年11月1日(木)

新兵たちよ、そのキレイなノーミソ君に刻んでおけ! 新たな物語が幕を開ける『Halo 4』を知るためのブートキャンプを開始する!

文:電撃オンライン

 諸君は『Halo』というゲームを知っているだろうか?

『Halo 4』

 諸君が熱心なXbox 360ユーザーなら「もちろんです!」と答えるに違いない。だがしかし、普段あまり海外のゲームに触れたことのない者にとっては、タイトルに聞き覚えはあっだとしても、詳しいゲーム内容までは知らないという場合がほとんどだろう。そんな“『Halo』新兵”に戦争の顔をしてもらうため、この記事では11月8日に発売されるXbx 360用ソフト『Halo 4』を楽しむために必要な知識を詰め込んでいく! 同時に、『Halo 4』特集ページも本日よりオープンしているので、こちらもチェックするようにッ!!

 それでは、『Halo』シリーズの歴史を振り返っていこう。温故知新――古きことには常に新しい発見がある……はずだ。

■『Halo』シリーズの産声■

 2001年11月に、初代Xboxのロンチタイトルとして、第1作『Halo』は産声を上げた(※第1作の日本での発売は2002年)。それから『Halo』は今年で11年の歴史を持つ、超人気シリーズへと成長している。人間なら小学校高学年だが、ゲームシリーズとしてはそれなりの歴史であり“その分野の顔役クラス”と言えるだろう。

 一番わかりやすく数字で見てみよう。全世界でのシリーズ累計販売本数は4,200万本を突破している。『Halo』はXbox 360を代表するタイトルであるのはもちろんのこと、海外では現在のゲームシーンを語る上で欠かすことのできない、最重要作品の1つに数えられている。

『Halo 4』
▲『Halo』シリーズの主人公、マスターチーフの勇姿。全身を特殊なアーマーで覆っているため、表情すら見ることのできないこの寡黙な戦士が、海外では数々の人気キャラクターと肩を並べるゲーム界のスーパースターとなっている! むしろ、そのミステリアスな部分が人気につながっているのかもしれないな!

■『Halo』が全世界で支持される理由とは?■

 それにしても、『Halo』というゲームがなぜ、これほどまでに支持されているのだろうか? そこにはもちろん理由がある。

 まず何より、『Halo』は“家庭用ゲーム機で快適に遊べるFPS”としてのパイオニアであるということ。『Halo』の登場以前には、FPSはあくまでハイスペックなパソコンで遊ぶものだという認識が少なからずあったのだ。

 ところが2001年に登場した『Halo』の第1作は、その認識を覆す。初代Xboxのハード性能とたくみなゲームバランス調整によって、家庭用ゲーム機のコントローラーで快適に遊べるFPSを実現したのだ。現在ではミリタリー系の作品を中心に、家庭用ゲーム機でプレイするFPSの人気が日本でも定着しつつあるが、それは『Halo』というフロンティアスピリッツあふれる作品が開拓したものなのだ。

『Halo 4』
▲もちろん『Halo』以前にも、数多くの名作が存在している。しかし、コントローラーでのプレイしやすさといった部分などに、くまなく配慮した作品は『Halo』が初めてだったのではないだろうか。

 さらに、家庭用ゲーム機でオンライン対戦が定着したのも『Halo』シリーズの功績と言えるだろう。2004年に登場した『Halo 2』で、Xbox LIVEを使ったオンライン対戦が可能になると、世界中から戦場を求めたプレイヤーが殺到! それから現在に至るまで、『Halo』シリーズのオンライン対戦は、家庭用ゲーム機の世界でもトップクラスに強固なオンライン・コミュニティを築き上げている。

『Halo 4』 『Halo 4』
▲綿密なテストプレイによるゲームバランスのよさが人気の秘訣だが、その一方で、対戦をまるごと録画して他のプレイヤーに公開できるなど、コミュニケーション機能の充実ぶりも見逃せない!

 そしてもう1つ、『Halo』シリーズの魅力と言えば、壮大なSFストーリー、そして設定の奥深さが挙げられる。人類が他の銀河の惑星へと移住するようになった遠い遠い未来に繰り広げられるエイリアンと人類との戦争を描いた物語は、やがて銀河全体のあらゆる知的生命体の存亡に関わる事態へと発展していく。これは、『スター・ウォーズ』や『スター・トレック』など、壮大かつ魅力的なSF作品を数多く育んできたアメリカの娯楽文化あってこそのものだろう。

 さらに物語の進展とともに、人類の起源をめぐる謎や、エイリアン内部の権力闘争など、多彩なドラマが重層的に描かれていくことになる。しかも『Halo』のSFストーリーはゲームだけにとどまらず、小説やアニメ、そして実写映像作品と、現在では幅広いジャンルへと広がっている。

『Halo 4』
▲敵となるエイリアンの文化もしっかりと考察されているところも実に心ニクイ。物語の背景を支える情報量はかなりのもので、ゲーム以外のメディアとあわせて楽しむことで、作品世界をより深く味わえるようになる。

■新章の幕開けとなる『Halo 4』は新規のプレイヤーでも楽しめる!■

 そして来週11月8日に、シリーズ最新作となる『Halo 4』がついに登場する。『Halo 4』は、10年以上にわたって続いてきた『Halo』シリーズの中でも、大きな転機となる作品だ。

 『Halo』の主人公と言えば、人類最強の兵士である“マスターチーフ”だが、実はマスターチーフが主役となる完全新作ストーリーは、2007年の『Halo 3』以来、なんと5年ぶりとなる。……と、書いていて自分でも驚いてしまった。チーフ、お帰り! それはさておき『Halo 3』は、ここまで展開してきた人類とエイリアンの戦争が決着する、3部作の完結編だったが、それに対して『Halo 4』は、“リクレイマー・サーガ”と呼ばれるマスターチーフの新たな戦いの出発点となる作品だ。

 つまり『Halo 4』は新章の幕開けであり、新規プレイヤーがここから始めるのに最適の作品となっているわけだ。先ほども引き合いに出した『スター・ウォーズ』のように、エピソード4から始めてもしっかりと楽しめるのである。

 さらに『Halo 4』では、オンラインを中心としたマルチプレイにもさまざまな新機軸を導入している。これまで『Halo』シリーズのオンライン対戦を戦ってきた古参のプレイヤーにとっても初体験となる要素が多いため、ここから始める新規のプレイヤー――つまり、新兵諸君でも、十分に太刀打ちできるだけの余地が生まれている。その意味で、『Halo』シリーズのオンラインデビューを飾るには最適の作品だと言えるだろう。

『Halo 4』 『Halo 4』
▲未知の惑星に降り立ったマスターチーフ。『Halo 4』ではいったいどんな冒険が彼を待っているのだろうか?

 これまで『Halo』に触れたことのない人でも気兼ねなくジャンプインできる『Halo 4』だが、長い歴史を重ねてきた作品だけに、これまでのストーリーを知っておくことで、ストーリーを最大限に楽しめるようになることは間違いない。そこで次のページでは、シリーズのこれまでの流れについて解説していく“『Halo』ブートキャンプ”を開講する!

→1・2・3・4、アイラブ『Halo』!(2ページ目へ)

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