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2012年11月16日(金)

アサシン“コナー”という男──ソフト発売後だから語れる『アサシン クリードIII』主人公の人物像とその魅力

文:イトヤン

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“ラドンハゲードン”“コナー”がアメリカに求めた自由と正義

 コナーがアキレスに連れられて、初めてボストンの街を訪れた時、街の人々の間には、植民地を弾圧するイギリス本国に対する不満が渦巻いていました。

 自由を求めて権力に反抗する人々を目にしたコナーは、そこに彼が追い求めるものと共通する部分を感じ取り、しだいにアメリカ独立運動へ協力するようになります。やがて彼は、独立運動や独立戦争の中核を担う活動家や政治家たちと出会い、彼らに強く影響されるようになっていくのです。

『アサシン クリードIII』
▲アメリカ独立戦争に参加したコナーは、サミュエル・アダムズやジョージ・ワシントンといった偉人たちと出会い、自分の中にはなかった思想や理念を知ります。

 理想を追い求める一方で、コナーはまだ若く、強い正義感に突き動かされて行動する青年です。そのため、時には冷静な判断ができなくなり、師であるアキレスが彼を諭す声すら無視してしまうことがあります。

 アメリカ独立戦争の過酷な戦いの中に身を置くことで、本当の“自由”とは何なのか、本当の“正義”とは何なのかということを、コナーは少しずつ学んでいきます。戦いを通して人間的に成長していくコナーの姿は、本作のストーリーの大きな見どころです。そしてそれはシリーズの過去の主人公、アルタイルやエツィオが歩んできた道のりと、共通するところでもあるのです。

 やがてコナーは、アメリカ独立戦争が抱える大きな矛盾に直面します。アメリカの人々は自分たちの自由を求めてイギリスと戦う一方で、先住民の住む場所を奪って、さらに西へと自分たちの領域を拡大しようとしているのです。そしてコナー自身は、そうした白人の侵略から自分の同胞であるモホーク族を守るために集落を飛び出してきたはずでした。

『アサシン クリードIII』
▲さまざまな理想を持った者たちとの出会いを経て、正義は1つではないことを知ったコナーは、“自分が成すべきこと”に殉じる道を進みます。

 さらに独立戦争の背後には、テンプル騎士団の影もちらついています。自分たちの影響力を拡大し、民衆のコントロールを企てるテンプル騎士団は、アメリカ独立戦争の混乱した状況を利用して、その理想を実現させようとしていたのです。

 誰が本当の味方で、誰が本当の敵なのか。歴史がアメリカ合衆国の独立に向けて大きなうねりを見せる中で、コナーは一体どのような決断を下し、行動していくのでしょうか? それはぜひ実際にゲームを最後までプレイして、皆さん自身の目で確認してください!

『アサシン クリードIII』
▲コナーの戦いは陸上だけではありません。帆船を操縦してイギリスの艦隊と砲撃戦を繰り広げる、シリーズ初の本格的な海戦も本作の大きな楽しみとなっています!

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