2012年11月15日(木)
物語はアレックスが仲間のハドソンと一緒に、囚われのウッズを救出に向かう作戦へと発展します。無謀だと言われても、ウッズ救出のためにたった2人での作戦を決行するアレックス。恐ろしい武器商人に捕まって、ひどい目に合わされているらしいという情報にハラハラしつつも、腐女子としては「ここが萌えどころか!?」と胸が高鳴ってきます。
捕虜として捕まってしまい、憎むべき相手にひどい仕打ちを受けながら、しだいにそこへ憎しみを超えた不可思議な感情が芽生えて、なーんて展開は、腐ったお話の王道とも言える流れの1つ。ウッズを捕まえたという武器商人ラウル・メネンデスとウッズとの間に、ひょっとして何かあってもおかしくない、むしろ何かあってもいいのよと思ってプレイしていると、ちょうど通りすがった編集さんが背中越しに言いました。
編集:おっ、このあたりからサオちゃん待望の腐男子的なシーンがね!!
サオ:ふぉぉぉ、マジですか!? ちょ、ネタバレ厳禁ですよぉ~。
いよいよアレックスらによる敵を掃討が完了し、ウッズが捕まっているとされる場所の扉を開けます。
すると……そこには!!
ホンモノの腐男子がゴロゴロだぜぇーーーー!!
サオ:――コレじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!
編集:腐ってるでしょ?
サオ:マジ腐ってどうする!! 入るものも入らんわ!!
腐乱死体がどっちゃりの衝撃シーンに、萌えとか吹っ飛んでショッキングハート。某ゲームみたいに動き出して追いかけてこないのが幸いでしたけど、聞けば本作には“ゾンビ”モードというのも搭載されていて、それだけでも1本のゲームとして成立して遊べるほどのクオリティなんだそうで。
でも、違うの! 私が求めているのは、そこの“腐”じゃないの!! コワイの嫌なの!!
あえてそういう意味でドキッとした場面を挙げろと言われれば、後ほど物語に大きく絡んでくるウッズとメネンデスの因縁シーンでしょうか。部下たちの腐乱死体のなか、執念で生き残ったウッズと、彼の部隊をひどい拷問にかけたメネンデス。その時、どんな拷問が行われたのかを想像すると……っていう、腐った方向性はあるかもしれません。
▲「何をされたか知らないくせに」。いいセリフいただきましたー。 |
それから腐女子的にどうしても見逃せなかったのは、メネンデスの過去ですね! 彼が武器商人を経てテロリストのカリスマ的存在に上りつめ、アメリカを絶対的に敵視する理由……それはかつてアメリカの戦禍に巻き込まれ、全身にひどい火傷を負った妹ジョセフィーナの存在が最大の理由のようなのです。
確かに身を切られるような思いだったでしょう。最愛の妹を傷つけられて、憎しみの炎を募らせるメネンデス……。わかる、わかります。
妹を傷つけられたその痛みは、どれほど深かったことでしょう。憎しみは、どれほど深かったことでしょう。
だけど、罪深い私はこうも思ってしまったのです。
シスコンをこじらせて戦争おっぱじめる兄キャラって、
おおむねヤバイよねって。
ふと思い出される、左目に絶対遵守の力を宿した黒髪のお兄ちゃんの顛末とか、「1人のために、すべてを滅ぼせ」って言う銀髪のお兄ちゃんの顛末とか……。思い出すと遠い目になってしまう、アニメゲーム好きの日本人であります。
ですが妹のみならず、愛する者への愛情と執着とが信念に変わる時、それはあまりに強すぎて、時に悲しく切ない結果に至るもの。本作にも、ふとそんな気配を感じずにいられませんでした。そこに巨大国家の振りかざす正義がどう絡んでくるのかなーとか、萌えとかそっちのけで気になってきて、こりゃもっと頑張って腕を磨かないと! と意気込んだところで、今回はタイムアップとなりました。あとは製品版で楽しまないとですね!
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