前作から確実におもしろくなった！ 『アンチェインブレイズ エクシヴ』をプレイした編集＆ライターがダンジョンRPGとしての確かな手ごたえを語る

文：キャナ☆メン

■キャラクターの個性も千差万別、プレイヤーの好みも千差万別

キャナ☆メン：ということで、パーティメンバーとして8人のキャラクターが登場しますけど、みんなはどのキャラクターが好きですか？　私はコザキユースケさんの絵が好きなので、ヒルダなんですけど。キャラクター性もクールさとかわいらしさのギャップがいい（笑）。

▲パーティメンバー候補となる8人のキャラクター。左上から主人公のリュウガ、ヒロインのソフィアとヒルダ、さらにそれぞれのルートで仲間になるミント、ジーク、エミル、レイスレッド、ディアーネとなる。

ごえモン：僕は柴乃櫂人さんの別の作品のファンなので、「ディアーネは常に一軍に入れよう！」と発売前から決めていました。攻撃力も高くて実際に強いし、装備できる武器も多くて汎用性があるから、パーティのエースとして使っていますね。

KAZUYA：俺はレイスレッドかな。カードが強く、後衛から通常攻撃であのダメージを与えてくれるのもありがたい。ダンジョンの宝箱から、強力なカードが手に入ることが結構多いしさ。おまけに補助系のスキルをたくさん獲得できるから、後衛では一番使っているかもな。

ごえモン：回復役のソフィアより使ってるんですか？

KAZUYA：俺にとってソフィアはエスケープ（※ダンジョンから脱出するスキル）要員かな。中盤を過ぎた辺りから、ソフィアの回復魔法に頼りすぎるとMPがすぐなくなるからね。薬草と回復薬も結構使ってる。だからミントと交代で使っているな、ソフィアは。

ごえモン：ああ、ミントは僕もよく使います。スピードが早くて先制行動が取れますから。このゲームって、結構モンスターの一撃が痛いので、先制できるキャラクターがいると戦術的に有利じゃないですか。

キャナ☆メン：でも、後衛がミントとソフィアだと攻撃力不足なところがないですか？　私はMP回復アイテムのハチミツも多めに持つようにして、エミルの攻撃魔法を頼りにしてますね。小隊や全体に攻撃する魔法が結構いい感じですよ。ミントはごえモンの言う通り使い勝手がいいので、ヒルダ、ジーク、ミント、エミルのパーティが多いかも。

KAZUYA：リュウガいないのか（笑）。俺はロールプレイが好きだから、RPGで主人公はあまりり外せないな……まあ、あれだけストーリー性が強いとリュウガであれこれ妄想することもないんだが。なんとなくクセで主人公を重視してしまう。

▲各キャラクターは、ゲージをためて放つ固有の必殺技“バースト”を使うこともできる。中盤以降、バーストを組み合わせて放つこともできるので、パーティ編成の際にはその辺りも個々のプレイスタイルが生きる。

▲モンスターは基本的に1小隊（グループ）で出現するが、たまに2～3小隊で出てくることもある。こうなると最初のターンで袋叩きにあう可能性も出てくる。普段はあまり使わないが、全体に効果のあるスキルも重要。

ごえモン：みんなそれぞれ違いますね（笑）。でも1人1人がプレイスタイルに合わせて育てられる分、パーティ編成でも好みが出やすいのかも。僕やキャナ☆メンみたいに、好きなイラストレーターで選ぶっていう選択もあるから、複数のイラストレーターさんや漫画家さんがキャラクターデザインをしているのはいいですよね。

キャナ☆メン：正直、プレイ前はそこに少し疑いの目があったんですけど、遊んでみるとすんなり受け入れられて特に違和感もないですね。キャラクターのイラストと性格がマッチしてますし。1人1人が実力のあるクリエイターさんだから、誰か1人でもよかったのかもしれないけど、キャラクターによって違う味があるのもいい。

▲敵側には、天野喜孝さんや麻宮騎亜さんがデザインしたキャラクターもいる。敵味方それぞれのキャラクターを演じる声優も宮野真守さん、水樹奈々さん、古川登志夫さんなど豪華な布陣。

ごえモン：ストーリーを進めると好きなヒロインを選ぶ場面もありますし、それによって絆イベントが新しく発生した時は、ちょっと「フラグ立ったかな？」と思いましたよ（笑）。

キャナ☆メン：誰を選んだんですか？

ごえモン：ヒルダです。クール系強気ヒロインは昔から大好物ですよ。嫉妬心を見せるシーンとかかわいらしいので、リュウガと同じく「男になりたいなんてもったいない！」という気持ちでいっぱいです（笑）。

キャナ☆メン：む、ごえモンさんもヒルダなのですね……ちなみにKAZUYAさんは？

KAZUYA：まあ、俺はソフィアかな。正統派な感じだし、序章の方向音痴で何度も出会うシーンがよかった。清楚な感じとのギャップがあるよな。それに、吸血鬼なのにヘタレで気の弱いエミルに対して見せる優しさとかさ。すべてを包み込む優しさがありつつ、譲れないところは凜として自分を貫き通すところとかね。演じている水樹奈々さんは主題歌も歌っているから、やっぱりソフィアが『アンチェインブレイズ エクシヴ』のヒロインって感じがするんだよ。それにな……。

キャナ☆メン：え、ええ。わかりました、もういいです（まさかこんな人だったとは……）。

▲水樹さんの歌う主題歌『LINKAGE』は、オープニングムービーとともに聴くことができる。こちらの楽曲は、12月12日に発売される水樹さんのアルバム『ROCKBOUND NEIGHBORS』にも収録される。

■最後に言いたい『アンチェインブレイズ エクシヴ』のこと

ごえモン：では最後に、言い残したこと、強調したいことなどあればお願いします。

KAZUYA：そういえば、このゲームはダンジョン内のどこでもセーブができるよな。敵の不意打ちや複数のグループに囲まれるとゲームオーバーもあるので、それがプレイの救済になっている一方、やっぱり「こまめにセーブしていれば死んでも大丈夫」という部分もある。なので、“ダンジョン内でのセーブ禁止”という縛りプレイをすれば、かなり緊張感のあるダンジョン探索を楽しめると思うので、製品版では縛りプレイにチャレンジしてみたいかな。……言い残したことというか、抱負っぽくなってしまったが。

キャナ☆メン：（あんた、ストイックなのかキャラ萌えなのかどっちだよ……）

ごえモン：キャナ☆メンは何かあります？

キャナ☆メン：ええ……とにかくボリュームがあるので、PSPや3DSという携帯ゲーム機で遊ぶにはぴったりじゃないかと。少なくとも今年いっぱいか、たぶんそれ以上遊べるんじゃないかと思います。あと複数のイラストレーターさんが参加していたり、アンチェインでモンスターを集めたり、ソーシャルゲームやブラウザゲームとの相性もよさそうなので、そっち方面の『アンチェインブレイズ』も遊んでみたいですね。

ごえモン：それは随分と話が飛躍してますが（苦笑）。僕はRPGをプレイする時に、“敵に恐怖を感じられるかどうか”を結構重要視しているのですが、『アンチェインブレイズ エクシヴ』は未知の敵に遭遇した時に、「こいつはどんなヤバイ能力を持っているんだろう？」とドキドキしながら遊んでいました。そして案の定、全体攻撃を4回連続で使われてほぼ全滅寸前なんてこともありましたし……。そういうバトルで、フォロワーの重要性は本当に高いので、フォロワー選びはアニマと同じくらい“強さ”も大事だと思います。フォロワーが盾になって致命傷から逃れられることはもちろん多いですし、追撃の微々たるダメージも結構勝敗を分けますから。なので、レベルを上げて力押しする手もありますが、フォロワーや育成の部分をいろいろ考えるとより楽しめると思います。

(C)FURYU CORPORATION 2012.All Rights Reserved.

データ

関連サイト

• 『アンチェインブレイズエクシヴ』公式サイト
• 電撃オンライン内『アンチェインブレイズ エクシヴ』特集ページ