2012年11月27日(火)
この“週刊洋ゲー通信”では、海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。
先週は諸般の事情でお休みしたので、今回は11月10日から11月23日までに公開された新情報から、11個のニュースをピックアップしてお届けしよう。この期間には、任天堂の新ゲームハード“Wii U”がアメリカで発売されたため、Wii U関連ソフトの話題がいくつも到着している。その他、人気タイトルの世界をさらに広げるDLCの話題から、2013年に要注目の新作ソフトまで、今週も海外ゲームの最新動向をまとめてご紹介!
任天堂の最新据え置きゲームハード“Wii U”が、日本よりひと足お先にアメリカで11月18日より発売開始された。それに合わせて、Wii Uならではの機能をフルに使用した専用ソフトとして注目されている『ゾンビ U』のマルチプレイヤーモードを紹介するトレーラー映像が公開された。
このモードでは、1人のプレイヤーがWii Uゲームパッドを使ってゾンビの群れを次々とマップ上に送り込み、人間プレイヤーはこれを撃退して生き残ることを目指すというもの。Wii Uゲームパッドだからこそ実現できる、非対称なプレイがよくわかる内容となっている。ちなみにこのトレーラー映像では、ゲームプレイのイメージが実写映像によって表現されているのだが、ゾンビゲームの実写版って、それは普通のゾンビ映画なのでは……!?
(参考サイト:『ゾンビ U』マルチプレイヤーモード・トレーラー(※リンク先はYouTube))
続いて、Wii Uのゲームの話題をもう1つ。『スペースチャンネル5』から『獣王記』まで、セガの新旧人気キャラが集結してデッドヒートを繰り広げるRCG『ソニック&オールスターズ レーシング トランスフォームド』のWii U版トレーラーが公開された。
この作品はPS3やXbox 360などでも発売されるが、Wii U版ではWii Uゲームパッドを使ってマシン後方の様子を表示したり、ゲームパッドの画面も含めた最大5人での画面分割マルチプレイが可能になっている。また、(Wii U以外のハードも含めた)本作の最大の特徴として、各キャラの操縦するレースカーがコースの環境に応じてジェット機やスピードボートに変形するというものがあるが、その様子もこのトレーラーの中でたっぷりと描かれている。
本作はWii Uのアメリカでのローンチと同じ11月18日より、海外のPS3/Xbox 360/Wii Uで発売中だが、日本での発売は未定だ。
(参考サイト:セガ・オブ・アメリカ公式ブログ)
米国で発売されたWii Uのローンチソフトについての話題、最後は日本でも1作目と2作目がリリースされた『スクリブルノーツ』シリーズの最新作、『スクリブルノーツ・アンリミテッド』だ。主人公のマックスウェルが不思議なノートに文字でアイテムの名前を書くと、そのアイテムがゲーム中に出現してパズルを解くことができるという内容のシリーズだが、このWii U版では任天堂の“スーパーマリオ”シリーズや“ゼルダ”シリーズが登場するというコラボレーションが行われている。
ソフトの発売に合わせて公開されたプレイ映像では、マリオやリンクだけでなく、クッパや魔獣ガノンといったボスキャラもゲーム中に出現。ノートで呼び出したファイアフラワーによってマリオがパワーアップしたりと、原作ゲームそのままの展開も楽しめるようだ。海外ではWii Uの他に3DS版も発売されている同作(コラボはWii U版のみ)だが、日本での発売は未定なので、ぜひ発売してほしいところだ。
(参考サイト:『スクリブルノーツ・アンリミテッド』“マリオ”キャラクター・トレーラー(※リンク先はYouTube))
(参考サイト:『スクリブルノーツ・アンリミテッド』“ゼルダ”キャラクター・トレーラー(※リンク先はYouTube))
日本でも人気のオープンワールドRPG『The Elder Scolls V:Skyrim(ザ エルダースクロールズ V:スカイリム)』に、新たな大型DLC“ドラゴンボーン”が登場することは、前回のこのコーナーでもお伝えしたとおり。このほど、ベセスダ・ソフトワークスのアメリカ公式サイトで、このDLCの詳しい内容が公開された。
それによると、プレイヤーはスカイリム地方を離れて、シリーズ作『ザ エルダースクロールズIII:モロウィンド』の拡張パック“ブラッドムーン”で追加された、ダークエルフたちの棲むソルザイム島を旅することになる。そしてこの地でプレイヤーは、“最初のドラゴンボーン”と対決することになるという!
スカイリム地方とは異なる新たな武器やダンジョン、モンスターが登場する他、強敵と戦うための新たなドラゴンシャウトも手に入れることができるとのこと。このDLCは海外のXbox 360向けに、12月4日より1,600MSPで配信される予定。他機種での配信予定や、日本での配信については、現在のところ未発表だ。
(参考サイト:ベセスダ・ソフトワークス アメリカ公式サイト)
FPSとRPGが融合した密度の濃いゲームプレイで、日本でも人気の『ボーダーランズ2』。同作に新たなストーリーを追加するDLC“Mr.Torgueのキラートーナメント”が、11月20日より日本を含む世界各国で配信開始された。このDLCでは、惑星パンドラで新たに発見されたヴォールトの扉を開ける資格を勝ち取るために、同作の世界でおなじみの武器メーカー、トーグ社の社長であるマッチョ親父“Mr.Torgue”が主催するトーナメントに挑むことになる。
バイカー軍団やトーグ社自慢のティラノサウルス・ロボといった新たな敵やボスキャラが登場する他、女性キャラのタイニー・ティナやマッド・モクシーも活躍するとのこと。このDLCは同作のシーズンパス購入者は無料でダウンロードできる他、個別に有料ダウンロードすることも可能だ。開発元の公式サイトでは、WWE風のマッチョなノリのトレーラー映像が配信中なので、こちらも要チェック。
(参考サイト:ギアボックス・ソフトウェア公式サイト)
『ボーダーランズ2』を手がけたギアボックス・ソフトウェアが現在開発中の、今なお人気の高い名作SF映画の“続編”となるFPS『エイリアン2:コロニアル・マリーンズ』。同作に収録されたマルチプレイの新モード“サバイバー・モード”のプレイ映像が公開された。このモードの詳しいルールは明らかにされていないが、4人の宇宙海兵隊員がエイリアンの群れの襲撃を受けて、いかに生き残るかに焦点が当てられているようだ。
原作映画でも印象的に描かれていた、エイリアンがあらゆる方向から襲いかかってくる緊迫感が見事に再現されているのがよくわかる。また同作にはゲームオリジナルのエイリアンがいくつも登場しており、この映像でもその姿を確認できる。同作はPS3/Xbox 360/Wii U/PC用ソフトとして、海外で2013年2月13日に発売予定。原作映画は日本でも人気が高いだけに、ぜひとも発売を期待したい。
(参考サイト:『エイリアン2:コロニアル・マリーンズ』“サバイバー・モード”トレーラー(※リンク先はYouTube))
SCEの人気シリーズ『アンチャーテッド』の完全新作が、PS Vitaのダウンロード配信ソフトとして海外で登場する。『アンチャーテッド:ファイト・フォー・フォーチュン』と題されたこの作品のジャンルは、なんとターン制の本格カードバトルゲームだというから驚きだ!
おなじみのネイサン・ドレイクをはじめとする『アンチャーテッド』シリーズのキャラクターが、“ヒーロー”“悪役”“傭兵”の3つの勢力に分かれて登場し、プレイヤーはこの3つの勢力を利用して、自身の防御や相手の攻撃に活用するとのこと。銃や秘宝といったカードを組み合わせて、キャラクターを強化することもできる。PS Vita用ソフト『アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-』と連動することで新たなカードを得られる他、DLCで新カードを購入することもできるという。同作は海外のPSNで、12月4日より4.99ドル(約400円)で配信開始される。日本での配信は未定だが、これはぜひプレイしてみたい!
(参考サイト:PlayStation.Blog)
『アンチャーテッド』のネイサン・ドレイクをはじめ、パラッパ、トロ、リビッツといったPS作品の人気キャラが大激闘を繰り広げる『プレイステーション オールスター・バトルロイヤル』が、日本に先駆けてアメリカで11月20日より発売開始。
この作品のDLC第1弾として、『GRAVITY DAZE』のヒロイン・キトゥンと、『STARHAWK』の主人公・エメット・グレイブスの2人が、プレイヤーキャラとして配信されることが発表された。このDLCは海外では2013年初頭に配信予定で、しかも配信開始から2週間のあいだは無料でダウンロードできるとのこと。特にキトゥンは、日本も含めた世界中で参戦希望が多かったキャラだけに、ファンにとっては嬉しいところだ。同作は日本でも、PS3/PS Vitaで2013年1月31日に発売される。このDLCの日本での配信は、現在のところ未定だ。
(参考サイト:PlayStation Blog)
凶暴な現代の海賊たちが支配する南の島に迷い込んだ若者が体験する恐怖とスリルに満ちた冒険を描いたオープンワールドFPSとして、大いに注目を集めている『ファークライ3』。
ヨーロッパで11月30日、アメリカで12月4日に発売される同作のマルチプレイヤーモードを紹介する最新トレーラー映像が公開された。同作のマルチプレイはチーム対戦が主体となっており、チーム内での協力プレーでスコアを稼ぐことで、空爆や神経ガスといった強力な支援武器が使用可能になる他、“雄叫び(バトルクライ)”を上げることでチーム全員の能力が強化されるといった要素も用意されている。加えて、危険な悪党どもがのさばるゲーム中の世界を反映してか、対戦に勝利したチームが敗れたチームのメンバーをいたぶるという“フィニッシング・ムーブ”が用意されるなど、他のFPSの対戦とはやや雰囲気の異なるルールとなっているようだ。同作は日本でもPS3/Xbox 360用ソフトとして、2013年に発売予定だ。
(参考サイト:『ファークライ3』アメリカ公式サイト)
マフィア組織に潜入した香港警察の秘密捜査官ウェイ・シェン刑事がさまざまなミッションに挑むオープンワールドACT『スリーピングドッグス 香港秘密警察』では、発売後も多彩な内容のDLCが続々とリリースされている。このほど、これから年末にかけて海外で配信が予定されている、同作の最新DLCラインナップが一挙に発表された。
その中でも注目は、新たなストーリーDLCとなる“ゾディアック・トーナメント・パック”だ。これは香港沖にある秘密の島で格闘トーナメントが開催されるという、クンフー映画の名作『燃えよドラゴン』を真正面からリスペクトした内容になっている。さらに、戦闘中に酒を飲むと酔拳が使えるようになる新衣装や、『ヒットマン』や『デウスエクス』とコラボした新コスチュームなど、一風変わったDLCが目白押しとなっている。“酔拳パック”など一部のDLCはすでに日本でも配信中だが、“ゾディアック・トーナメント・パック”の日本での配信予定は未定だ。
(参考サイト:『スリーピングドッグス 香港秘密警察』アメリカ公式サイト)
イギリスの鬼才ゲームデザイナー、ピーター・モリニュー氏といえば、マイクロソフト傘下のライオンヘッドスタジオで制作したRPG『フェイブル』シリーズでおなじみだが、彼の名前が世界的に知られるようになったきっかけは、神の視点で自分を崇拝する民族を繁栄させるSLG『ポピュラス』を、1989年に発表したことによるものだ。
ライオンヘッドスタジオを退社して、インディーズゲームメーカー“22cans”を立ち上げたモリニュー氏が、同社の最新作としてPC/スマートフォン用ゲーム『GODUS』を発表。ソーシャル資金調達サイト“キックスターター”で、同作への出資の募集を開始した。この新作は、タイトルに“GOD=神”の文字が含まれていることからもわかるように、『ポピュラス』を彷彿とさせる神の視点によるSLG“ゴッドシム”となっている。
逆に言うと、それ以上の詳細はまだはっきりしないのだが……。現在、45万ポンド(約6,000万円)の調達目標に向けて出資を募集中だが、出資の伸びによっては今後、コンシューマでのリリースも検討されるとのことだ。
(参考サイト:キックスターター“プロジェクト GODUS”)
The Elder Scrolls V: Skyrim (C)2012 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. The Elder Scrolls, Skyrim, Bethesda, Bethesda Game Studios, Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. All Rights Reserved.