2012年12月18日(火)
ゲームボーイ版とDS版とで決定的に異なるのが、ゲームシステムの部分です。のちの『サガ』シリーズでおなじみのバトル中の連携や、物語とシステムが融合したシナリオ・シンクロ・システムなど、さまざまな新システムが追加されています。
ゲームボーイ版ではごく一部のものを装備できるくらいの使い道しかなかった秘宝についても、アイテムを発掘できたり、障害物を壊したり、トラップを解除したりと、秘宝にちなんだ多彩な効果のマップアビリティを利用できるようになりました。これもまた、ゲームボーイ版からのファンにとってはうれしいところです。
ちなみに、新キャラや新システムが追加されまくると、逆にゲームボーイ版からのファンは不安に感じるかもしれません。思い入れが強いほど、変にアレンジされると「僕の思い出とは違う!」なんてなりかねません。
ただ、DS版『サガ2』は、その部分がすごくうまい形で作られていると思います。ゲームの作りとして、主軸の部分はゲームボーイ版を当時の感覚で遊べるように作ったうえで、新キャラや新システムを上乗せしたような作りとなっているので、昔からのファンにとっても違和感なく遊べる気がします。
また、音楽やキャラのセリフ回しなども、ベースの部分はきっちりとゲームボーイ版を踏襲しているのもうれしいポイント。なんと言いますか、開発スタッフの方々がゲームボーイ版をしっかりとリスペクトして作っている感じが伝わってくるので、安心して遊べるんですよね。
バトル中に“運命の糸”と呼ばれるアイテムを使うことで、通常攻撃よりも強力な連携技が発動する。つながればつながるほど強力になっていく連携技は、総数で300種類以上が用意されている。
“運命の糸”はモイライと呼ばれる女神にMP(ミューズポイント)と交換してもらうことで入手できる。“運命の糸”には“愛情の糸”や“嫌悪の糸”などがあり、連携に使用した糸の種類に応じてパーティメンバー内での人間関係が変化していく。そして、人間関係の変化がシナリオに影響することがある。
▲連携技は威力が強力なだけでなく、本来の行動順番を無視して行動できるメリットもある。 |
戦闘中に敵から大ダメージを受けたり、多数の敵に囲まれたりするなど、危機的な状況になるとリミットドライブが発動! 行動の順番や回避率がアップしたり、敵から受けるダメージが大幅に減るなど、さまざまな効果を得られる。
▲多数の敵に囲まれた時など、ピンチの時ほどリミッドドライブが発動しやすくなる。 |
シナリオ・シンクロ・システムとは、『サガ』シリーズでおなじみのフリーシナリオシステムを進化させたもの。連携時に使用した糸の種類でパーティ内の人間関係が変わり、それに応じてチームの称号やサブイベントが変化して、シナリオにも影響が出る仕組みとなっている。
オーソドックスにプレイすると“愛情”や“強調”といったポジティブな人間関係になりがちだが、あえて“嫌悪”や“対立”といったネガティブな人間関係にすることで、新たなサブイベントが発生することもある。
▲どんな人間関係になるかは、プレイヤーの遊び方しだい! そして、その変化がシナリオにも影響することに。 |
→ロックブーケら七英雄も登場! シリーズ最新作を紹介(5ページ目へ)
(C)1990,2009 SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved.キャラクターデザイン:小林 元
(C)2012 SQUARE ENIX CO., LTD. Powered by AltPlus Inc.
データ