2012年12月16日(日)
――三浦さんが演じられた明智健一郎について教えてください。
おおざっぱに言うと、寂しがり屋だと思いました。強く見せているんですが、内面的には儚(はかな)くて弱い部分がある。自分に似ているというわけではないのですが、そこが人間くさいと感じました。
――具体的にどういうところでしょうか?
使命のために異国に来ているので、必要以上に虚勢を張っているところがあるんです。そういうところは、一緒にいる小林少年に対して言う「僕らはしっかりしないといけない」というセリフにも表れています。でもヒロインと接していくうえで、弱さも見せてくるところに「人間らしいな」と感じました。
――アフレコは終わられているとのことですが、収録はいかがでしたか?
突拍子もないキャラではなかったので、わりとすんなりできました。異国から来たということで、もといた東の国の世界観を出せればいいと考えながら、やらせていただきました。
――収録時に他の方のセリフを聞かれたりしたのでしょうか?
声のトーンやしゃべり方がかぶらないほうがいいので、気になるキャラを少しだけ聞かせていただきました。
――これまで演じられてきたキャラクターと違って、おもしろかったところや印象的だったところなどありましたら教えてください。
ルパンやホームズや明智が一緒にいたら、誰が優れているのかを考えたことってあると思うんですよ。ゲーム中で直接バトルするわけではないのですが、会話や学園生活の中で、ちょっと対決するところが特徴的でおもしろいと思いました。
――明智以外で気になる登場人物はいらっしゃいますか?
ルパンJr.と切り裂きジャックですね。二面性のあるキャラが個人的に好きなので。特にジャックはいいですね。昔からゲームでも、ダークな属性や狂気のあるキャラが好きなので、個人的にはピッタリです。
――どちらかというと怪盗側ですね。
ちょっと作品は違いますが、「とんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」と言わせたいじゃないですか(笑)。最終的には目標はそこですね。
――怪盗のほうが最終的においしいところを持っていきそうですしね。
そうなんです! おいしいのがいいんです(笑)。
――キャラクターの衣装を着て撮影されていましたが、いかがでしたか?
ノリノリでした! 変身願望って誰しもあると思うんですよ。イベントを横目で見て「楽しそうだな」と思うことはありますが、実際にこういう衣装を着る機会はなかなかない。変身願望はあったので、僕はノリノリでした。
ただ、写真を撮る時は多少緊張しましたね。カメラ向けられるまでは楽しんでいたんですが、カメラ向けられるとピシッとする(笑)。
――かなり本格的な衣装で驚きました。撮影時間はどのくらいだったのですか?
5時間くらいです。1Fと2Fがある撮影スタジオには、アジアンテイストや真っ白な無機質な部屋があり、すべての部屋で何枚も撮りました。でも、松風さん(ルパンJr.役の松風雅也さん)は衣装が2つあるので、僕よりも大変だったと思います。
――本作の舞台・イギリスには、どういったイメージをお持ちでしょう?
フィッシュアンドチップスですね! あと、おいしいものはあまりないけど、おいしい紅茶を飲めるというイメージです。他には……曇りの国かな。保湿されていて、紫外線も少ないので女性にとってはいい国ではないでしょうか。
――普段、ミステリー小説は読まれますか?
東野圭吾さんくらいですね。最近読んだ本だと、ミステリーではないのですが『さまよう刃』という、ちょっと重いテーマの作品を読みました。
――本屋ではタイトルを見て買われますか? それとも調べてから本屋に向かいますか?
本屋さんに行き、冒頭の書き出しをちょっと見てから買います。あまり前調べはしないですが、口コミでおもしろいというのを聞くと読んでみたいと思います。
――再度キャラクターの話になるのですが、明智のお気に入りシーンや、注目してほしいシーンは?
ストレートに思いを口にするシーンです。明智は最初、好きな人に詩を送るという奥ゆかしい設定だったんですが、「遠まわしすぎて、わかりにくい」ということで途中で変わったんですよ。なので、その変わった後のイメージが強いです。
――では最後に、読者の方、楽しみにしている方にメッセ―ジをお願いします。
ゲームがまだ発売されないため、じらしていますが、楽しめる作品です。今日の体験会でプレイされた人の表情を見ると楽しまれているのがわかりました。僕自身も楽しんでいます。明智以外にも魅力的なキャラがいて、気にいったキャラが見つかると思うので、ぜひ遊んでいただければと思います。
■“英国探偵ミステリア~ミステリアスパレード~”概要
【公演日程】2013年1月6日
・昼の部 13:00開場 14:00開演
・夜の部 17:00開場 18:00開演
【会場】板橋区民文化会館 大ホール(東京都板橋区大山東町51-5)
【チケット価格】S席6,800円(税込)、A席5,800円(税込)
【出演者】明坂聡美、鈴木千尋、木村良平、松風雅也、藤原祐規、三浦祥朗、豊永利行、本多真梨子、寺崎裕香、飯田利信 他(※敬称略)
【チケット購入】e+
※座席は選べない。1人昼夜各8枚まで購入可能。
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