2012年12月21日(金)
じぇっせっれーでょぉーーーー!
ついに配信が始まった、iOS版の『ジェットセットラジオ』。そのファーストインプレッションを、ライター・アクティがいち早くお届けします!
2000年にドリームキャスト用タイトルとして発売された『ジェットセットラジオ』。舞台、キャラクター、サウンド、さらには“マンガディメンション”と名付けられたグラフィック表現にいたるまで、すべてをストリート系で統一した、当時としてはユニークなアクションゲームでした。日本だけでなく、海外でも(むしろ海外のほうが)話題を集めたタイトルです。
その後、次々とパワーアップ版の『デ・ラ・ジェットセットラジオ』や、Xboxから続編『ジェットセットラジオ フューチャー』をリリースし、シリーズ展開を積極的にしていくのかと思いきや。2002年の『フューチャー』以降、ピタリと展開が止まっちゃったんですよね……。シリーズファンとしては非常に悲しい思いをしていたわけです。
そして『フューチャー』から10年が経過した今年。『ジェットセットラジオ』のHD高解像度版が発表&発売されたんですよ。……海外で! おい! 日本で出さないとか、そりゃないだろ! と叫んだのは言うまでもありません。後日、日本でのリリースも発表されたんですけどね。iOS版の他、PS3/PS Vita/Xbox 360の3機種でも、2013年春にHD版がリリースされる予定です。
と、『ジェットセットラジオ』にまつわる現在の状況について書いたところで。日本でもとうとう、HD版が遊べるようになりました! 日本語ではこれが初のHD版となるiOS版を、ドリームキャスト版プレイ当時を少しばかり思い出しながら紹介していきたいと思います。ここまで前書き。
なおHD版は、グラインドシティのストーリーも収録された、いわゆる『デ・ラ・ジェットセットラジオ』版がベースとなっているそうです。どうせリファインするなら、そうこなくっちゃ! という部分ですね。
▲「じぇっせっれーでょぉーーーー!」でおなじみのプロフェッサーK。また会えましたね! Yeah!! |
2000年当時、多くのゲーム作品は、よりレベルの高い“美しさ”や“緻密さ”をグラフィックに求めていました。そんな時期にあえて、『ジェットセットラジオ』は平面でのっぺりとした、コミック――さらにいえば“アメコミ”――に近いグラフィック表現を取り入れ、驚きを持って迎えられ、多くのプレイヤーに受け入れられました。このタイトルが、以後の描画アプローチに一石を投じたことは間違いありません。
そんな“マンガディメンション”なグラフィックがHDでどう変わったのか。結論から言えば“HDでも変わらない”です。ドリームキャスト版がそもそも、表示ピクセル数が少なくてもキレイに見える造形だったわけで。
HD版では確かに緻密に見えることは見えるのですが、格段に美しくなった! とまでは言い切れません。逆に言えば、ドリームキャスト版でのグラフィックがそれだけ高いレベルで作られていたということですね。
表示の滑らかさも問題なく、手もとにあったハードでは第4世代iPadはもちろんのこと、第4世代iPod touchでもほぼ引っかかりなく動いています。プレイしていて気になるようなことはありません。ただし電池はかなりの勢いで消耗します。ゲームアプリの宿命ですね。
▲ケーサツの皆さーん! 出番ですよー! マンガ+3Dの“マンガディメンション”による表現はキュートかつオシャレ。 |
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