2013年1月23日(水)
ゲームシステム中心の話が続いたので、ここらへんでちょっとストーリー寄りの話題に変えましょう。
これはストーリーにもゲームシステムにもかかわってくる要素ですが、本作では神様になった主人公・神楽坂レンヤをサポートする存在として、7人の天使が登場します。天使はダンジョンに連れていくことができ、主人公と同様にレベルアップや神体改造で成長させることができます。ちなみに、装備品によって外見が変わるので、着せ替え的な楽しさも味わえます。……マグロの頭の形を装備させてしまい、かわいい女の子が台なしになってしまうこともありますけど(笑)。
▲キャラクターデザインはいとうのいぢ先生が担当。ゲーム中、重要なイベントでは挿絵的なビジュアルも用意されています。 |
本作のキャラクターデザインは『灼眼のシャナ』でおなじみのいとうのいぢ先生が手掛けているだけあって、7人の天使はみんなイケメン&美女ぞろい♪ 優等生のリリエル、ムードメーカーのクロウエル、パイオツカイデーなシェリエル、厨二病のラナエル、ツンデレイケメン執事のレキエル、渋いオジサマ属性のガルシオン、引きこもりのネルエルって具合に、しっかりと個性があってキャラ立ちしているのがいいですね。
序盤はリリエルしか連れていけませんが、ゲームが進むと他の天使も連れていけるようになります。HP回復やEN回復など、天使によって使用できる特殊技に違いがあるので、誰を育てるべきか迷っちゃいます。そもそも、能力だけじゃなくて、外見も大事ですからね(笑)。
ちなみに、僕のオススメは竜崎クロウエルたん♪ ちょっと口は悪いですが、料理上手で神様や他の天使たちのことをいつも気にかけてくれる、ボーイッシュ系の優しいお姉さんです。特殊技が手作りのお弁当(ダンジョン探索に必要不可欠なENを回復する効果)というものポイント高いです。料理上手な女の子は大好きでーす♪。
▲個人的なナンバーワンは、緑色の髪がキュートなクロウエル! ボーイッシュというかヤンキー系というか、健康優良児系のキャラに弱いんですよ。ストーリー後半で見られる××なエピソードもサイコーでした。 |
ストーリーについては、いろいろと熱く語りたい部分がありますが、ネタバレになるのでサラっとだけ。くじ引きで特賞を当てたレンヤが神様になるというオープニングだけ見るとコミカルな話に感じますけど、実際は結構とシリアスです。暗すぎるわけではなく、ギャグも盛り込まれてますけど、あるエピソードを境に物語展開がどんどんと熱くなっていき、ぐいぐいと物語に引き込まれてしまいました。
▲コミカルな雰囲気で、美女がたくさん登場するのでナンパな感じに見えますけど、実は……。シナリオ重視の人には、ぜひ予備知識なしで物語を楽しんでほしいです。 |
ネタバレするのはもったいなさすぎるので、かなりあいまいな表現になっちゃいますけど、とにかく運命革命回路とコピー世界という設定がうまいんです。コピー世界とは、運命革命回路が対象者の心の内を具現化した擬似的な世界で、このコピー世界に変化が起こると、オリジナル世界の状況も変化していくという表裏一体の仕組みになっています。このSFのような哲学のような特殊な設定が、ゲーム的にもストーリー的にもうまく表現されている部分に注目です。
もう1つグッと来たのは、『神様と運命革命のパラドクス』というタイトルに秘められた意味です。パラドクスとは、一般的に逆説や矛盾といった意味がありますが……久々にエンディングを見た後にタイトルの深さに気付いて感動しました。余談ですが、個人的にはパラドクスよりもアンチノミー(二律背反)とかフーガ(遁走曲)のほうが、あのキャラの心情的にはよりしっくり来るかもしれないなーなんて思いましたが、このへんの解釈は人それぞれかもしれませんね。
なんだか意味深になりすぎて、ごめんなさい。久々にエンディング後の余韻に浸れたストーリーだったので、ついつい語りたくなっちゃんですよ……。なんにせよ、僕としては日本一ソフトウェアのゲームの中で一番感動して、大きな衝撃を受けたストーリーです。自信を持ってオススメしますので、ぜひエンディングまで見てほしいですね。
▲いろいろと考えさせられる部分が多かった、珠玉の名ストーリーだと思います。少なくとも、後半の展開の熱さは燃えまくりです! |
→めちゃくちゃベタボレしてるけど、100点満点には5点足りません!?(4ページ目へ)
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