2013年1月24日(木)

闇に生きてきた暗殺者は少女を救う一筋の光になれるか──本日発売『ヒットマン アブソリューション』動画付きプレイインプレッション

文:イトヤン

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ヒットマン アブソリューション』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 スキンヘッドの暗殺者“エージェント47”が、華麗な潜入&暗殺テクニックを繰り出すステルスACT『ヒットマン アブソリューション』が本日ついに発売! そこで今回は、洋ゲー好きライターであるこの私、イトヤンが、過去の『ヒットマン』シリーズとの比較も交えながら、本作ならではの魅力についてお伝えしていきたいと思います。

『ヒットマン アブソリューション』

■スキンヘッドの暗殺者が少女を守って戦うストーリーの牽引力がスゴい!

 まず最初に、本作の基本的なストーリーのおさらいから。『ヒットマン』シリーズの主人公である伝説の暗殺者“エージェント47”は、暗殺機関“エージェンシー”からの依頼を受けて、これまでに数多くの暗殺任務を実行してきました。ところが今回、エージェント47はヴィクトリアという1人の少女を守って“エージェンシー”と対立することになります。

 そのため、従来のシリーズのように指定されたターゲットを暗殺するといったミッションだけでなく、敵組織や警察の追跡から逃走したり、“エージェンシー”から送り込まれた刺客と死闘を繰り広げたりと、物語の展開に沿った多彩な内容のミッションにチャレンジすることになるのです。

『ヒットマン アブソリューション』 『ヒットマン アブソリューション』
▲“エージェンシー”に捕らわれていたところを、組織の優秀なオペレーターであったダイアナによって連れ出されたヴィクトリア。エージェント47が組織と対立してまで、彼女を守ろうとする理由とは!? ▲武器製造メーカー“デクスター インダストリーズ”のCEO“ブレイク・デクスター”はヴィクトリアを手に入れるため、彼女と47の行方を追っている。ヴィクトリアが皆に狙われる理由とは……?

 過去の『ヒットマン』シリーズは、あくまで暗殺ミッションをどう実行するかがメインになっていて、全体的なストーリーの印象は薄めでした。ですが今作『ヒットマン アブソリューション』は、まるでサスペンス映画を観ているような感覚で物語がスリリングに展開していきます。そのためストーリーの続きが気になって、どんどんとプレイを進めていくことになるのです。

 先にも紹介したように、今回は任務として暗殺をこなすのではなく、“ヴィクトリアを守る”という明確な目的があるために、物語が進むにつれてだんだんとエージェント47に感情移入していくようになります。すると、最初はスキンヘッドの怪しいオッサン(笑)だった47が、いつのまにかカッコよく見えてくるんですよねぇ。

『ヒットマン アブソリューション』
▲そのインパクトの強い外見で、隠れていても目立ちまくりのエージェント47(笑)。プレイが進むにつれて、このスキンヘッドがだんだんとカッコよく見えてくるから不思議なものです。クールな日本語ボイスも素敵!

 暗殺者が主人公ということもあって、これまではややとっつきにくい雰囲気があった『ヒットマン』シリーズでしたが、本作はストーリーの牽引力が強いこともあって、ふだんあまり海外ゲームをプレイしない人でも、作品世界にすんなり入り込んでいけそうだという印象を受けました。

 もちろん、このシリーズの特徴であるちょっとブラックなテイストも、アメリカの裏社会を舞台にしたいかがわしい雰囲気や、敵キャラクターの歪んだ個性などでしっかりと味わうことができますから、従来の『ヒットマン』ファンの人もご安心ください。

→リトライやリプレイが苦にならないゲームバランス(2ページ目)

1 2 3

データ

▼『ヒットマン アブソリューション』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PC(対応OS:Windows Vista/7)
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年1月24日
■価格:7,980円(税込)
※スクウェア・エニックスe-STORE専売
▼『ヒットマン アブソリューション』(ダウンロード版)
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PC(対応OS:Windows Vista/7)
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年1月24日
■価格:79.99ドル
※Steamにて配信

関連サイト