不朽の名作『スペースハリアー』が3DSに！ 手軽に遊べる内容と価格なので、知らない人こそ遊ぶべきかと【ゲームやろうぜ！】

文：YK3

■筐体が動く“ギーコギーコ音”まで再現しているのはアホですね～（笑）！

　もともと擬似3Dという形で表現されていた原作ですが、3DSならではの3D立体視に対応させています。その話を聞いた時「逆に遊びにくくなるんじゃ？」と心配していたのですが、これが意外や意外、より正確な距離感が伝わってくるようになっていて遊びやすかったですね。当時の開発者はこういう感じを表現したかったのかなーと思いを馳せてしまいます。

▲3Dでお見せすることはできませんが、こういう敵弾や障害物が多いところだと距離感がつかみやすくていいんです。

　もう1つ、ムービング筐体の再現があります。これも最初に聞いた時はぶっちゃけ「ちょ、どういうこと!?」って思いました。でも実際プレイしてみると、操作に合わせて画面が斜めに動くという仕様になってて「なるほど！」と妙に納得。まあ確かにこんな感じで動いていたなーと思ってたら、筐体の動く「ギーコギーコ」って音まで再現されてて、もうなんていうか……いい意味でアホですね、ホント。個人的にはここまでやろうと考えた心意気に感動しました。画面をよく見ると上下になんか枠っぽいのがありますよね。これも当時の筐体の枠を再現したものです。でもこれ、わかってくれる人どのくらいいるんでしょう……。

▲4種類の画面サイズ。画面の周囲にムービング筐体の枠が見えます。

▲設定で“ムービング筐体ON”にすると、画面が斜めに傾くという凝りよう。遊びやすいかどうかは人それぞれですが、ここを再現したところに“あっぱれ”をあげましょう。

　他にも細かいところに配慮した設定があって、その中でも気に入ったのが“途中セーブ”と“途中ロード”。このゲームは敵のパターンを覚えることで進めやすくなるのですが、それほど覚えていないステージはどうしても慌てたりミスが多くなったりします。そんな時に、ロードを繰り返して苦手なところを練習すると、早く上達することができます。あり得ないことですけど、アーケードの時にこんな機能があったらあんなに散財しなくてもよかったのになーと思ってしまいました（笑）。

▲途中セーブ・ロードの他にリプレイも保存可能。納得のプレイができたら残しておきたい。

　最後に、またこれも心憎い演出なのですが、一部の移植版に最終ボスとして登場した“HAYA OH”も再現されているんですね。あまり情報を入れずに遊んでいたので、アーケード版最終ボスの“ウイウイジャンボ”を倒して「いやー終わった終わった。あとはユーライア（ハリアーの仲間のドラゴン）が迎えに来るのを待つだけだな」と思っていたら、突然画面が赤くなってオレンジのドラゴン“HAYA OH”が2匹襲ってきました。まさかと思いましたが、本当にびっくりしましたよ！

　セガ・マークIII版でこの“HAYA OH”に初めて出会いましたが、本当に強くてメタメタにやられた記憶しかないボスだったので、懐かしさよりも「マジかー！」って感じでしたね。どのくらい強いかはプレイしてのお楽しみですが、こういうプラスアルファがオールドユーザーにはうれしい演出でした。

　駆け足で『3D スペースハリアー』の紹介をしてきましたが、当時のファンにはマストアイテムですね、確実に。価格も税込600円と買いやすいですし。あと、ツイッターを見てると「原作を遊んだことないけど面白い」という書き込みをよく見かけます。ルールも簡単なので、アーケード版を遊んでいない人でも十分楽しめるんじゃないかなと思いますね。ぜひチェックしてみてください。

(C)SEGA

データ

関連サイト

• セガアーカイブス
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