2013年2月14日(木)
プラチナゲームズから「犬を出したい」という声があって作られたブレードウルフ。ここで小島監督が語ったところによると、開発初期の『メタルギア ソリッド ライジング』の時には“ウルフライド”という要素が考えられていたという。これは『MGS4』でクライング・ウルフが使用していた、4足歩行のボディに雷電が乗り込んで戦うというものらしい。
さらに、無人兵器の制作にまつわるエピソードも語られた。中でも“マスティフ”は、もともと『MGS4』においてビューティーアンドビースト(B&B)部隊の重武装兵士としてデザインされたものだったという。デザイン画では、B&B部隊員と共通した脚部から、その面影が読み取れる。
▲新川アートディレクターのデザイン、メカニックデザイナー・柳瀬敬之さんのクリーンナップ、プラチナゲームズによるゲームへの落とし込みを経て産まれた、個性的な無人兵器も見どころの1つだ。 |
ボリス以外のキャラクターデザインは、プラチナゲームズにかつて所属していた吉村健一郎さんが担当している。吉村さんは、稲葉さんからオーダーを出された当初は「『メタルギア』は新川さんの世界だから、他の人の手を加えるのは考えられない」と断り、オーダーを受けた後も『メタルギア』ファンの反感を買うのは怖いからスタッフロールにも名前を乗せないでくれと頼んでいたという。
しかし、上げたデザインの評判が高かったため、中盤からはウキウキした様子を見せ始めていたという吉村さん。新川アートディレクターとしても、アイディアスケッチを見た時に「大丈夫だな」と確信し、『MGR』のキャラクターデザインを任せたと語った。なお、吉村さん側のコメントは開発スタッフブログも参照してほしい。ブログでは、吉村さんが新川アートディレクターに描いてもらった、イラスト付きサインも見られる。
次に上映されたのは、サニーを演じた井上喜久子さんからのビデオレター。特有の柔らかな雰囲気で『MGR』を紹介した井上さんに、小島監督は「サニーは成長しましたけど、喜久子さんは変わりませんね!」とコメントし、会場に笑いを呼んでいた。
サニーやローズ、ザ・ボスといった『メタルギア』シリーズの各キャラクターを演じているが、それ以前のPCエンジン版『スナッチャー』にも出演していた井上さん。小島監督は初めて声優を起用した当時の収録現場について、不慣れな現場で困惑が多かったものの、井上さんがとても親切にしてくれたと当時を振り返っていた。
次に上映されたのは、ユニークウェポンの紹介映像。ユニークウェポンは特定のボスを倒すと購入できるようになる武器で、ゲームに一味違ったプレイ感覚を付け加えてくれる。
上映後に映し出されたボスのイラストを見た稲葉さんは。「改めて見ると苦い思い出が」とコメント。ボスはデザインがなかなか決まらなかったため、プラチナゲームズの全開発チームからデザイナーを引き抜き、総力を結集してデザインしたという。
▲稲葉プロデューサーいわく、ミストラルは“変態キャラ1号”、モンスーンは“第2の変態キャラ”、サンダウナーは“ド変態”らしい。それぞれシルエットだけでも印象が強い、非常に個性的なデザインとなっている。 |
ここで、ミストラルを演じた朴ろ美(※ろは王へんに路)さんからのビデオレターが上映された。朴さんは、殺される敵を羨むような常軌を逸した性格のミストラルだが、その奥に込められた悲しみを理解すると気持ちがわかるようになったと、キャラクター設定の奥深さを語っていた。
→いよいよ堀内賢雄さん&大塚明夫さんが登場!(3ページ目へ)
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